PENTAX K-3 タッチ&トライ レポート その3「いくら時間があっても伝えきれないK-3の真面目な進化ポイント」
ペンタックス K-3タッチ&トライブロガーイベントの続きレポートです!
いよいよK-3の機能と特徴の説明をして頂くことになりました!
K-3の魅力とは!?
■企画の背景
- K-3 のメインターゲットユーザーはハイアマチュア層
- サブターゲットは、シニア層、ステップアップ層
- ハイアマチュア層には最強のフィールカメラとして訴求する
- シニア層には苦労して重いカメラを持たないでも、本格的な作品撮りが出来ることを訴求する
- ステップアップ層には、写真の楽しさを与えてくれるカメラであることを訴求する
■K-5と比較
- 殆どのスペックがアップしているのが判る
- K-3はK-5の焼き直しでは無く、全てが進化したカメラである。
■拘りの集大成は高画質に現れる
■高画質の理由1 新型画像素子と新画像処理エンジン
- ローパスレス、2400万画素、PRIME III画像処理エンジンによる高画質
■高画質の理由2 ローパスセレクター
- ローパスフィルターを外すと解像感は向上するが、時折、あり得ないような偽色やモアレが発生することがある。
- レンズの解像度が高いほど、出現。特にマクロレンズのような高解像のレンズで問題になりやすい。
- ローパス 停止/弱/強の三種類の選択が可能
- TYPE1弱
- TYPE2強 解像感が少し落ちる場合がある
- ローパス強度で1台3役を持たせた世界初のカメラである
■ペンタックス独自のSR機構
- ローパスセレクターを実現出来たのはPENTAXが独自開発したSRシステムがあったからこそ。
- 磁力でセンサーを浮上させで高速かつ高精度にセンサーの位置を制御することが可能。
- 手ブレ補正、自動構図、アストロトレーサーに加え、ローパスセレクターとして応用した独自技術。
- K-3では更に、SR専用のサーボコントロラーを搭載しマルチタスク化を実現
- 浮上磁力を強化したことによって、従来3段相当の手ブレ補正効果が、3.5段に向上した。
- 装着するレンズを選ばない。
- 645、675用のレンズも含め、46種類のレンズで使えることになる。
- ちなみに、他社の場合28種類のレンズが最高(現行型)
■高画質の理由その3 86万画素RGB測光センサーを採用
- 人物の認識、被写体の動きまで検知出来るようになった
- AFの制御にも利用することで、AFも賢くなった。
- リアルタイムシーン認識も可能になった。
■3つのオートホワイトバランス
- AWBモード
- CTEモード
- マルチパターンオートホワイトバランスをペンタックスのカメラに初搭載
- RICOH GXR、GRで搭載され今回一眼レフカメラとして初搭載に至った。
- 異なる光源が混在するシーンで印象に近い色調で撮影できる
■AF性能の進化
- これまでのペンタックスのAFに対する評価はあまり良いものでは無かった。
- その理由は、ペンタックスのカメラ作りと同じく、AF制御に対する考え方が真面目過ぎることにあった。
- 他社のAFはフライングしている制御も見受けられる。
- ペンタックスのAFはちゃんと合焦するまで諦めないで制御していた。
- K-5では、2回まで頑張っている制御(それでも真面目)だったが、K-3でAF処理速度そのものを大幅に向上させている。
- F2.8対応センサーは非常にシビアなピント合わせが必要だが、K-3では高速に処理出来る・
- 満月の日に電灯が無い夜道の暗さに相当する、-3EVで合焦することが出来る。
■クラス最速の連写性能
- メカ、電気の両方が揃わなければ最速の連写性能は実現出来ない
- K-50やK-30のシャッター系は1個のモーターで動作している
- K-7、K-5のシャッター系は2個のモーターで動作している
- K-3は3個のモーターで、シャッター幕、ミラー動作、絞りを個別に動作させている
- 更に、ミラー動作が速くなり過ぎた為ショックを吸収するダンパーを装備。
- PRIME III画像処理エンジンは従来比5倍の処理能力。
- 2400万画素を高速で処理することが可能になっている
- メモリバッファサイズも2倍とし、フル画素のJPEGを約60枚、8.3コマ/秒のままで撮り続けることが出来る
■最強のフィールドカメラとしての高い信頼性
- どこに持って行っても撮影を続けることがでkる。
- 南極に持って行ったカメラの中で最後まで撮り続けることが出来たのがペンタックスのカメラ
- K-5では、上下及び前面がマグネシウム合金製だったが、K-3では後ろ側のパーツもマグネシウム合金製とし更に堅牢性を向上させている
- ボタンが増えたことは、防滴性に不利となるが、92点のシーリングを施しクリアした。
- 人間が活動出来るあらゆる環境で動作するカメラ
- シャッター耐久テストは従来10万回だったものを20万回とした
- モニタのアスペクト比を4:3から3:2として、実質大型化し、画質も向上した。
- 645Dと同じ、硬質ガラスを使っている。
■ファインダー
- ファインダーは、プリズムのコーティングを改良し明るく。
- フォーカシングスクリーンは従来通りなので、ピントの山を掴みやすい。
- 他社では、フォーカシングスクリーンの透過率を増して明るくしている場合が見受けられるが、それではピントの確認が困難になる。
- 倍率を従来の0.92倍から0.95倍にし、より見易くした。
■FLUカード
- ペンタックスもついに通信を真面目に考える時代になった。
- デュアルスロットが必要だったが、その配置に苦労。
- 他社のようにボディサイズを増せば簡単だが、K-5と同等のサイズにデュアルスロットを装備するのに苦労した。
- スマホ側に専用のアプリが必要無いことがFLUカードの利点
- ブラウザでメモリ内の画像を覗くことが出来る
- 不要な通信を抑え必要な通信だけすれば良いので、バッテリーライフにも有利。
■動画の強化
- ヘッドホンを繋ぐことが出来るようになり、動画撮影しながら音声を確認することが出来るようになった。
- 音量もモニタにレベル表示されるようになった。
- 4Kインターバル動画が面白い、HDR処理を掛けることも出来る
- HDMIの仕様で出力することは出来ないが、時代の先取りを体験出来る
■クリエイティブ機能の進化
- HDRの進化
- これまで3コマのJPEGを合成していたHDRだが、3枚のRAWファイルを残しコンテナとして格納するようにした。
- これによって、HDR処理を後でやり直すことが出来るようになった。
- 多重露光の進化
- 従来99コマを2000コマに大幅増加
- RICOH GRで搭載されたインターバル合成の比較明合成処理を採用
■細かすぎて伝わらない開発者の拘り
- モードダイアルロックの秘密
- ダイアルロックが必要という意見と不要と言う対立する意見があるが、その解決策を仕込んでいる。
- ロックON/OFFレバーを動かすことで、ロックボタンが上下する。
- 8方向の選択を可能にする十字キー
- AFポイントが11点から27点に増え、斜め移動したいという声が出た
- 十字キーで斜め方向に動作させるにはどのようにすれば良いか考えた
- 形状を工夫し、2つのキーを同時押し出来るようにして実現した
- 等倍表示の秘密
- 再生モードの拡大表示x8.3倍できっちり等倍で表示していることになる
- 普通であれば8倍表示で済ませるところであるが、真面目に8.3 倍表示としている。w
最後に、小ネタということでしたが、まだまだ語って頂ける箇所も多そうですね(^^;
隅から隅に渡る気付きを製品に反映させるペンタックス様の真面目な開発姿勢に感銘を受けました。
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