PENTAX K-3 タッチ&トライ レポート その4「ペンタックスのデザイナーが語る一眼レフとしてあるべきデザインとは」
いよいよデザイングループ所属の浜村氏による、K-3のデザインに関するプレゼンテーションです
■一眼レフデザイナー浜村氏の略歴
浜村氏は1989年に旧旭光学工業に入社、その頃、今回の会場であるリコーイメージングスクエア新宿の建物にはペンタックスのデザイン部門があった。
その後5回も社名が変更されるとは夢にも思わなかったw
趣味は航空機の撮影、DA★300mmレンズを11月29日に導入予定。
PENTAX Q7のアスカモデルも所有。
「“Q”とエヴァンゲリオンなら間違い無くアスカでしょう、、、」。。。。。私個人は意味不明;;;^^)ですが、エヴァンゲリオンな方、かなり納得されていた様子w
MXは中学時代にご購入、K-01、GXRも所有。
昔からリコーのカメラも好きだった。
またガジェット好きであることも、その他所有しているカメラから察して頂ける筈ということです。
そして、リコーから発売されたRICOH THETAも予約済み。
休み時間webで予約した、ペンタックス社員でも一般の方と同じ方法で購入しなければならない。
■浜村氏が初めてデザインした一眼レフカメラはPENTAX K-7
K-7をデザインするにあたり、多くの社員の方を集め、方向性をヒアリング。
Limitedレンズが似合うカメラを目指した。
無駄をそぎ落とした凝縮感を重視。
K-7はグッドデザイン賞も受賞。
K-5では他のデザイナーが細部を改良。
K-7デザインに関しては、細部までやり遂げた感があり、これ以上手をいれる箇所は無いと思っていたが、時が流れ幾つかやり残したことが見えるようになって来た。
K-3では、前回(K-7)で出来なかったことにチャレンジした。
■一眼レフカメラのデザインとは
コンパクトデジタルカメラと一眼レフカメラのデザインで決定的に異なるのは何か?
一眼レフは、カメラを構えファインダーを覗きながら操作するという特徴がある。
撮る時、撮影者にはボディが見えない。
使う時デザインが見えないということは多くの製品の中でも際立った特徴。
外観デザインと、操作性のデザインを両立させることが必要となる。
■PENTAXの一眼レフデザイン
ペンタックス社内には、一眼レフカメラのデザインに関しての“うるさ型”な方が多い。
特にサイズに関しての拘りがあり、他社並のデザインでは許されない。
■変わっていないように見えるデザイン
メディアの記事には「K-5のデザインを継承」と一文しか書かれていない。
変わらないデザインを実現した苦労やその大切さが伝わらない。
例えば、欧州車は、変わらないデザインをそのブランドのアイデンティティとしている。
GRも初代から変わらないアイデンティティを持つデザインを継承している。
GR1をアメリカのペンタックスに持って行った時はかなりいやな顔されたが。。。w
実際ばK-3はまったく新規のデザインで構成されている。
変わらないように見せるデザインを実現。相当苦労した。
老舗であるからこそ、少しづつ継続的に変化して行くことも重要である。
ということで、まずは一眼レフのデザインについて、説明して頂きました。
一眼レフの歴史を作り上げたペンタックスだからこそ、特に、デザインについては、守らなければならない事、そして、更に進化し継続する為には、変化しなければならいという間の中で、デザイナーの方は相当苦労されていることが伝わって来ました。
じつは個人的にも、K-7を所有していたこともありますが、その理由がやはり一眼レフカメラとしての美しく力強いデザインでした。
ここ最近の、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラの新製品のデザインを見ていると、クラシカルなスタイルに回帰している例が見られますが、ペンタックスK-7、K-5、K-3はずっと一眼レフのアイデンティティを追求していたからこそブレないデザインが実現されているのだと感じました。
そういう意味で、K-01やQ7のデザインとの関係も考えて見てみると面白いですね。
続く⇒ その5「 機能とデザイン/プレミアムシルバーエディションが限定である理由」