DPReviewが選ぶ2017年ベストバイカメラ($2000以下部門)
DPreviewの今年のバイヤーズ・ガイド、500ドル以下部門、1000ドル以下部門に続き、2000ドル以下部門です。
この価格帯は上級者向けのカメラとして画質、機能共に最高水準のカメラですので、DPreviewはどのようなカメラが選出したのでしょうか?
ウィナーは Nikon D750
選考理由
- Nikon D750のように多くの友人に確実にオススメ出来るカメラは少ない
- 2014年の秋に発表されていたにもかかわらず、D750は今でも競争力のあるカメラ、加えて価格もこなれている
- 我々は2018年〜2019年にかけてD750の後継が出ることを予測しているが、このカメラの主要機能が時代遅れになるということは無い
- 2400万画素のフルサイズセンサーは抜きん出た画質と広いダイナミックレンジを持ち、51ポイントのAFシステムは限られた照明でも高速で信頼出来る
- 人間工学に基づきながらも驚くほど小型であり現時点で、少なくとも静止画を撮影するフォトグラファーにはベストなハンドリング感覚を有する一眼レフカメラの1台
- 動画は現在の基準ではD750の唯一の弱点となりつつある
- もし4Kでクラス最良のAFを求めるのであれば、他のカメラがより良い選択になる場合がある
今年エントリされた各カメラの評価
Nikon D750
- お気に入りのポイント
- 素晴らしいAF、特に被写体認識と追従性に優れいてる
- 素晴らしい低照度性能
- ダイナミックレンジが広い
- 可動液晶
- 好ましくないポイント
- 連写時に心もとないバッファメモリ
- AFクロスポイントが中央部に限られている
- ミラー/シャッターのショックがブレを引き起こす
- ライブビュー及び動画のAFが貧弱
Canon EOS 6D Mark II
- お気に入りのポイント
- 競争力のあるISO性能、JPEGにおける良好な色再現性
- ファインダー撮影時の45ポイントオールクロスAFシステム
- ライブビュー/動画撮影時のデュアルピクセルAF
- GPS内蔵
- 好ましくないポイント
- 低ISOでのRAWでダイナミックレンジが狭い
- ファインダー使用時にAFエリアのカバー範囲が狭くなった
- ライブビューでのAF使用時連写がとても遅い
- ソフトな画質の動画
Fujifilm X-Pro2
- お気に入りのポイント
- クラシックなコントロールシステム
- 美しいJPEG
- 高いリフレッシュレートを有するイメージセンサー
- エレガントかつ効率の良いスタイリング
- 好ましくないポイント
- AF性能がレンズに大きく依存する
- がっかりしてしまう連写時のAF
- 動画撮影時のコントロールが限られている
Fujifilm X-T2
- お気に入りのポイント
- 素晴らしい画質
- とても印象的なAFシステム
- 多くのダイレクトコントロール
- 様々な機能を用いることが出来る高解像度の4K
- 好ましくないポイント
- AF性能がレンズに依存する
- グリップ無しではバッテリーライフが心もとない
- グリップ無しでは4Kの撮影時間が10分に限られる
- EVFのラグが動体追従を難しくしている
Leica TL2
- お気に入りのポイント
- 素晴らしい画質
- 大型でレスポンスに優れるタッチスクリーン
- 4K動画
- 好ましくないポイント
- 常識と異なる使い勝手
- 正確な被写体追従が出来ないAF
- EVFが内蔵されていない
Nikon D500
- お気に入りのポイント
- 素晴らしいRAW画質
- 10コマ/秒のこのクラスを代表するAFと追従性
- 立派な4K動画の画質
- 世界一の一眼レフAFキャリブレーション機能
- 好ましくないポイント
- 4K動画でのクロックがレンズの選択を狭くしている
- SnapBridge は改善の必要がある
- 一般的な動画コントロールとAF性能
Olympus OM-D E-M1 II
- お気に入りのポイント
- 先進的なAFシステム
- とても高速の連写
- ボディ側手ブレ補正
- 4K (UHD/Cinema) 動画撮影機能
- 好ましくないポイント
- 価格
- 圧倒されるコントロール設定
Panasonic DC-GH5
- お気に入りのポイント
- プロレベルの動画スペックと機能
- 防塵防滴のマグネシウム合金ボディ
- 抜きん出たEVF
- 可動タッチLCD
- 好ましくないポイント
- 動画で少々迷うことがあるAF
- 高速連写時にビューファインダーの解像度が低下する
Panasonic DC-G9
- お気に入りのポイント
- 素晴らしい作りの良さ
- 高速連写
- 素晴らしいボディ内手ブレ補正
- 4K動画
- 好ましくないポイント
- 豊富過ぎるコントロールは最初に圧倒される可能性がある
Pentax K-1
- お気に入りのポイント
- 素晴らしい解像度とダイナミックレンジ
- ピクセルシフトモードはノイズを低減しダイナミックレンジも増加させる
- ボディ内5軸手ブレ補正はとても効果的
- 暗所での視認性をもたらすLEDライトを備える操作系
- 好ましくないポイント
- がっかりしてしまう連写時のAF性能
- 高ISOでソフトでノイジーなJPEG
- 選択出来るレンズが限られている
SONY α7 II
- お気に入りのポイント
- 静止画とビデオ両方に役に立つボディ内5軸手ブレ補正
- サードパーティのレンズでも使える進化した位相差AF
- 洗練されたJPEGシャープニング処理とノイズリダクション
- 小型、軽量のフルサイズカメラ
- 好ましくないポイント
- 競合のフルサイズカメラに対して劣る高感度性能
- オートISOの設定が無い
- 貧弱なバッテリー性能
- 狭苦しく、感触が無いボタンとダイアル
いかがでしょうか?
このクラスで一眼レフカメラが選ばれたというのは嬉しいですね!
6D Mark IIやK-1もとても魅力的なカメラだと思います。
|
|
|