何故EOS 7Dが生まれたのか?
キヤノン・イメージコミュニケーション事業本部長・真栄田雅也氏が語るキヤノンの戦略がちょっと読める記事
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/09/01/canon7d/index.html
市場
・ハイアマチュア層の中でも上位に位置づけられるミドルハイクラスがターゲット
・ミドルハイクラスユーザはスペックに対する要望が強い
・国内一眼レフ市場は、経済不況が直撃して2008年は125万台にとどまる
・第二四半期以降は「回復基調」プラス成長の130万台に達すると予測
・ハイアマチュア層の中でも上位に位置づけられるミドルハイクラスがターゲット
・ミドルハイクラスユーザはスペックに対する要望が強い
・国内一眼レフ市場は、経済不況が直撃して2008年は125万台にとどまる
・第二四半期以降は「回復基調」プラス成長の130万台に達すると予測
自社
・手薄だったミドルクラスの製品を投入、このクラスシェア1位を獲得したい考えだ。
・APS-Cサイズのセンサー搭載デジタル一眼レフの最高峰を目指したカメラ
・フルサイズの5D Mark IIと50Dの間に大きな価格の開き
・一眼レフ事業の成長には「(エントリーからプロ向けまでの)ピラミッド型が必要」
競合
・プロ向け、エントリー向けシェア1位を獲得しながら、ミドルクラスでは「ニコンに後塵
・ニコン追撃という使命を帯びた製品が検討される
EOS 7Dの特徴
・一番の特徴が高画質
・明るく、ピントの山がつかみやすいファインダーを実現
・AF強化、プロ機に迫る被写体のつかみやすさ
・シャッター音やデザインにも配慮。もつ喜びが得られるような製品に
・キヤノンが「総力を結集して作り上げ、自信を持ってお届けできる」製品
ということで、これまでキヤノンの中級機の中核を担って来た50Dを60Dとせず、7Dという新しいラインを追加したのは、中級から下のデジタル一眼レフの価格が大幅に下落したことも要因として挙げられるようです。
一方で50Dの位置付けが微妙になるのかもしれませんね。