キヤノン様にお借りしていたIXY30Sのレビューの続きです
◆IXY30S専用レンズ
IXY30Sは専用のF2レンズが搭載されています。
スタイリッシュコンンパクトではレンズを他機種と共通にしたりしてコストダウンされているようですが、今のところ、このレンズ使っているのはIXY30Sだけなのです。このF2.0専用レンズはでホンキのカメラであるということが判ります。
Powershot S90がありますが、イメージセンサーの大きさが異なるので全く別物ということです。
・本当の絞り優先が出来るレンズ
IXY30Sのレンズは明るいだけで無く絞り羽による絞り機構が搭載されています。
多くのコンパクトデジタルカメラはこの絞り機構が省かれ、プリセット絞り、あるいは減光フィルターで済まされているものが多く、絞り優先モードが搭載されていても一段階しかコントロール出来ないのが普通だったりします。
IXY30でわざわざコストの掛かる絞り機構を搭載したのは、F2.0レンズを様々な条件でも性能を引き出せるのであって、カメラのレンズの基本的な条件と言えるのでは無いでしょうか。
ということで、ここまでオシオシの感想ばかりですが、やはり気になる点もあります。
◆IXY30Sで気になること
・美し過ぎる塗装が気になる
IXY30Sをお借りしていることで最も心配だったのがこの美しいボディにキズを付けてしまうということです。
実際かなり気をつけながらも、様々なイベントで持ち歩いていたりすると、一緒に持っているモノに当たっていたりすることもあったのですが、幸いなことにこの塗装は耐久性もあるようで、ちょっとことでキズが入ることはありませんでした。
それでももし傷が付いたとすれば、美しいからえこそショックも大きい筈ですよね。買った方は大切に扱って下さいね!
・IXYのカンタン操作と多機能の関係
カンタン操作が特徴のIXYシリーズですが、IXY30Sに搭載された多機能を使いこなすジレンマを感じる場面があ りました。
例えば、ハイスピード動画で撮影後、静止画から再び動画撮影に戻すとハイスピード動画のままホールドされています。それをダイアルで変更するには時間が掛かり慌てることがありました。
また、IXYなのに絞り優先モード、SS優先モード、Pモードが搭載されているのもちょっとマニア向けの片鱗がw
Powershotとの境界が微妙になっているのかもしれません。
・美しいデザイン優先と使い勝手
無駄なものを一切排除したデザインはボタン部のボディ側に文字が印字されていないのです。
なので背面のダイアル+十字ボタンは押してみないと何が起こるか判らないといいうw
このデザインを生かすにはIXY10Sや930ISを更に進化させたタッチパネルUIの方が良かったのかもしれませんね。
・中身がS90の流用でも良かったのでは無いのか?w
ブロガーミーティングで同じF2.0レンズのS90のPowershotとIXYでは何が違うのか?というツッコミがありました。
IXYではレンズ収納時はボディとフラットであるなどなど様々な規準というか、掟があるんだそうですが実際S90の外観変えてIXYにしても良いと思っちゃいます。
実際海外ではPowershotブランドで統一されてるのに日本では頑にIXYを守っているのは、目の肥えた日本のユーザーの期待に答え続けているからこそなのかもしれませんね。
そしてS90とIXY30Sは、動画撮影機能の性能が大きく違う理由は、S90が静止画専用CCDセンサーなのに対して、IXY30Sが高速裏面照射CMOSであるという根本的な違いがあります。
そろそろキヤノン様にはS90やG11の後継の搭載出来る1/1.7型以上の高速なCMOSイメージセンサーを生産して欲しいです。
◆IXYとPowershotで
S90、G11、とこのIXY30Sの3台を使ってみましたが、3機種共に共通しているのは、画質や使い勝手も安心してお勧め出来るということです。
IXY30Sは画質に加えてデザインそして誰でも使える楽しさに対しても最高を目指したカメラですから、S90やG11より更に開発が難しいカメラだったかもしれません。
一ヶ月間お借りして使った結果、ブロガーミーティングでキヤノン様のスタッフの方の並々ならぬ気合の理由が解ったような気がしました。
IXY 30S ブログ
キヤノン IXY S30S製品ページ
今回、IXY 30Sをご提供していただきました、キヤノンマーケティングジャパン株式会社様、楽しいイベントを規格していただきました、アジャイルメディア・ネットワーク:Agile Media Network様に感謝いたします。