YOUのデジタルマニアックス

富士フイルムスクエアで X10触って来ました

六本木の東京ミッドタウンにある富士フイルムスクエアにX10が展示しているということで、実際に触って来ました。

ちなみに、スクエア内は撮影禁止ということなのでこんな写真ですいませんw

◆デザイン、外観
・重量、大きさがコンパクトデジタルカメラとしてちょうど良い
・飾りが全く無い地味なデザイン、言い換えれば質実剛健に感じる。
前面に一切ロゴが無いとか、操作系や機能に関係無いデザインは一切省かれている感じが古くて新しい。

◆ボディ、操作系
・広い面積でレザーに覆われているので両手共に持ち方によらずグリップ良く安心。

・ズームリングによる電源スイッチは本当に素晴らしい
デジタルカメラから電源ON・OFF操作を無くしたという感じ。
レンズキャップの取り外しと電源操作の関係も合理的。
X100のようにキャップをしたまま電源ONということが無い。

・マニュアルズームも素晴らしい
必要な画角に素早く確実に設定出来る。(ステップズームは無理か・・・)
撮影していない時でも画角を決めることが出来る。
ズームの収納と電源OFFが連動しているのも合理的。

・X100とは異なりISO設定の中にAUTOがあるのが良い(あくまでも当社比w)
というか、X100は何故かISO設定の中にAUTOが無い。不思議。
X10はX100ほど高感度に強く無いのでFnボタンはISO設定に決まりかな?

◆レスポンス
・電源ONから、撮影開始まで若干もたつく感じ
・撮影後の画像処理時間が長いが、バッファ-までは操作や撮影がまったく出来なくなるということは無い。
・電源OFFのレスポンスは良い・・・・というか手動で沈胴しているし、レンズキャップなので電源OFF完了まで待つ必要が無い。

◆ファインダー、AF
・素通しなのは仕様としてしょうがないけど、想像以上に良い。
手動ズームとファンダーの画角が追従する感覚が素晴らしい。
広く、明るく、歪みが少なく、光量落ちや周辺の解像度も気にならないのでこれなら普段の撮影に十分に使える。
光学系の精度が高いせいか、実画角との予測がし易い。(使って経験値が上がれば)
X100とは異なり、写っている部分がほぼ撮影領域になるので、レンジファインダーカメラを体験したこと無い人にはX10の方が見易いかも。

・AFレスポンスはすばらしく良い、というかそう感じさせる演出。
レンズが良いのか、若干大きいセンサーのせいか、背面モニタ上で合焦した部分のエッジの立ち上がり方とか見え具合がすごく気持ち良い。モニタでピント合わせているのが気持良い。
但し、AFが合わないことも何度かあった。

・AF時にレンズが動いている時の音が殆ど無い。
動画撮影時に有利かも。
CAFに設定しておいてもピント合わせしている感じが少ないのも良い。

◆画質
・データーお持ち帰り不可だったのでわかりませんw
モニタで観る限り、背景のボケとピントが合っている場所との対比が際立つ良い感じの画像がでした。

◆その他
・背面ダイアルでのMFがX100より役に立ったのが不思議。。。。
X10はダイアルを回すとピントの移動が判りやすかった。
X100は使う気になれないのはレンズの特性なのかな?

・Made In Japan
富士フイルムのコンパクトデジタルカメラは海外生産に移行していたけどX100と同様に日本で生産されていることに安心を感じた。

◆惜しい点
・電源ONや、撮影後のレスポンスが惜しい。

・モニタ部が後ろに出っ張ってるのが残念。
モニタを無理に後付けしたようなに感じる。
普通のコンデジなら、本体薄くしてレンズやモニタ出っ張らせるギミックなデザインでも良いけど、このクラスなら少し厚くなってもボディ面の美しさを重視して欲しかった。

・富士フイルムのメニューはちょっと・・・・
多機能なのにタブが2つしか無く、結果1つのメニューが長いので狙った機能を出すのに戸惑う。
さらに2つのタブのどちらにあるのか、直感で解り難い。

・ここまでやったんだからISOダイアルあれば完璧・・・・
ISOセッティングがシビアなコンパクトデジタルカメラだからこそ欲しいと思います。

◆感想
ハイエンドコンパクトデジタルカメラの中で最も買う価値があるカメラなのでは無いかと思いました。
例えばX100と比較や、GRD4とも比較すると富士フイルムはX10でかなり頑張ったのが解ると思います。
X100やX10が今後の富士を代表するカメラになると思いますので安易な短期間でのモデルチェンジが無いカメラ、そして、一方で数年後次世代にも繋がるカメラであって欲しいと思いました。

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