アフリカ自然写真家・山形豪氏の砂漠撮影についての記事
巨大な砂丘がどこまでも続く砂漠は、風景写真を撮る者にとって飽きることのないフィールドだ。しかし、撮影に際しては、砂漠特有の問題に直面することとなる。
◆風による砂ぼこりの影響
- 少しでも風が吹くと砂ぼこりが機材のありとあらゆるすき間に入り込む
- ピントリングやモードダイヤルのような可動部分はすぐジャリジャリ
- 密閉性の悪い前玉繰り出し式のズームレンズなどは、たちまち光学系がホコリだらけになり画質が低下する
- デジタルの世になってからは、砂ぼこりの問題に対してさらに敏感
- 超音波の付着物を落とす機能も決して万能とは言い難い
◆砂ぼこりの問題への対処方法
- 極力レンズを交換しないように
- 砂をかぶらないように市販のレインカバーを常用
- 強風の日はカメラをレンズ先端だけ残してラップでくるむという非常手段。天然サンドブラスト加工が施されてしまう
- 三脚も大きな被害を被る。ロックナット機構はあっという間にネジ山が削れてしまう、グリースも砂粒を吸着しで被害を拡大する原因
- 三脚に関しては頻繁な分解清掃が必要
◆極端な気温の変化
- 夜間や早朝の撮影では、低温によってバッテリーの性能が著しく低下
- 暗い時間帯は長時間露光が中心であるため、バッテリー残量は見る見るうちに減ってしまう
- スペアのセットをポケットの中で温めておき交互に使用
- 太陽が登ると高温下で直射日光にさらされた黒いカメラボディは、熱をどんどん吸収。酷い時には上部の液晶画面が真っ黒になってしまう
- 日傘が欲しいところだが風で飛ばされる
- カバーをかけると逆に熱がこもってしまう
- 高温によってグリップゴムがはがれるなどの問題が発生
ということで、砂漠という場所は、砂塵、低温、高温とカメラにとっては極限の状況で撮影されていることが伝わって来ますが、山形豪氏のカメラはNikon D200と銀塩のF5というのも興味深いですね。
というか、逆に百獣の王ライオンは怖くないのかな?と(^^;
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