RAW現像ソフトCapture One Pro 7/DxO Optics Pro 8/Lightroom 4徹底比較(DPReview)
DPreviewが、カメラメーカー純正以外のRAW現像用として多くのユーザーに支持されている3つのソフト。”Capture One Pro 7″、”DxO Optics Pro 8″、そして”Adobe Photoshop Lightroom 4″の比較記事をアップしています。
With the start of a new year, we thought it would be a good time to explore the current state of raw processing with a head-to-head comparison of the leading cross-platform raw image converters: Adobe Photoshop Lightroom 4, Phase One’s Capture One Pro 7 and DxO Optics Pro 8.
■スピード
- ファイル読み込み速度:Capture One Pro 7が他より2倍は早い
- 画像確認:Lightroom 4が高解像度の画像で様々な方法で確認出来る
- 画像書き出し速度:Lightroom 4は他より最大半分の時間で書きだすことが可能
総合するとCapture One Pro 7とLightroom 4が同じくらいのパフォーマンスだが、DxO Optics Pro 8はアプリを立ち上げなおす毎にプレビューイメージを生成しなおすのが難点。またLightroom 4は同時に複数のフォーマットで書き出すことが出来無いので、これをやりたい場合は時間が掛かる
■画像処理
- ディフォルト設定での画質:DxO Optics Pro 8 最も好ましい画質
- 肌色の再現性:Capture One Pro 7 と DxO Optics Pro 8は肌色のトーンが自然
- ハイライト部のリカバリ: Capture One Pro 7 とLightroom 4 が素晴らしい
- 歪曲収差の補正:DxO Optics Pro 8 と Lightroom 4 は効果的な自動補正機能を持つ
- モアレ補正:Capture One Pro 7 と Lightroom 4 モアレの部分補正機能を持つ
- ディフォルト設定でのシャープネス: DxO Optics Pro 8 が明瞭なシャープネス処理で周辺部で素晴らしい結果をもたらす
- ノイズ低減処理:DxO Optics Pro 8はマニュアルでのアジャストによって超高感度でもより豊かな色でディテールを保つノイズ低減処理が可能
RAW現像ソフトとして最も気になる画質だが3つのソフトの差は小さい。
ディフォルト設定で使う場合最も好ましいのはDxO Optics Pro 8で超高感度での優れたノイズ低減処理が素晴らしく、最も好ましいJPEGファイルを出力することが可能。
■ワークフロー
- 補正機能:Capture One Pro 7 と Lightroom 4 は編集時のリアルタイムフィードバックが可能
- 部分補正:Lightroom 4 は部分的なホワイトバランス修正、ブラシ補正やフィルターツール使用時に自動的にレイヤーマスクを作成する
- 修正前後の画像比較:Lightroom 4 ユーザが自由に選択しながら2つの画像を比較することが可能
- バッチ処理:Lightroom 4は画像処理のバッチ適用の為の統合されたインタフェースを持つ
- UIカスタマイズ:Capture One Pro 7 独自のツールパターンを決めることが可能
Lightroom 4 が明らかに優れていて効率良いワークフローを実現することが出来る。
■出力オプション
- ファイル出力機能:Lightroom 4は最もフレキシブルなファイルネーミング機能やFacebookなどの投稿機能を持つ、Capture One Pro 7はPNG及び2種類のJPEGフォーマットをサポートする
- ウェブギャラリー作成機能:Lightroom 4で可能
- スライドショー機能:Lightroom 4で可能
Lightroom 4 はSNSへの投稿、旧来の製本、WebテンプレートでHTM出力、Flash出力による独自のギャラリーページ作成などなど様々な写真共有方法を提供している。
更に、動画ファイルを含めたスライドショー機能で画像を閲覧することが可能である。
■アセットマネージメント
- キーワード検索:Lightroom 4で可能
- サーチフィルター:Capture one Pro 7 と Lightroom 4 は同様の機能を持つ
- オーガナイズ機能:Capture One Pro 7はプロジェクトベースのセッションワークフローとカタログタイプのワークフローを両方を持つ
Capture One Pro はバージョン7から素晴らしいアセットマネージメント機能を実現し、タグやキーワード、カラーコードラベルなどによる素早い分類も可能。Lightroom 4も同様の機能を持つように見えるが、Capture One Pro はネットワーク間でファイル共有しているユーザともカタログの共有を可能にしている
■その他の機能
- Lightroom 4 が最も多くの機能を持つ、地図や製本モジュールの多くのユーザーの要求を満たすことが出来る筈。
- Capture One Pro 7は製品撮影やスタジオフォトグラファーに不可欠なティザー撮影とフォーカスチェックツールを持つ
■まとめ
- スタジオ撮影などでの多忙なテザリング撮影をするユーザーはCapture One Pro 7
- 比較的少ない枚数の処理や既にアセットマネージメントシステムを持っている方は、DxO Optics Pro 8がRAW現像入門として適合する
- 効率的なファークフローを望み Adobe BridgeあるいはPhotoshopとの密連系、クロスプラットフォームのアプリ向けの機能を望む人は、Lightroom 4 に投資する方が良い。
ということです。
ちなみに日本での販売価格を見てみると・・・・
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ということで、基本的な画質の差は少ないこと、そして、ソフト価格を考慮するとスタジオ撮影バリバリ以外の方は、LR4を導入されるのが一番失敗が無いかもしれません。
ただ、お馴染みDxOセンサースコアとして豊富なカメラ&レンズの計測データが元になっている筈、特に1枚の写真を時間を掛けてRAW現像が趣味の方はDxOが楽しいかもしれませんね。
(DxOの成績が良いニコンユーザーの方に更にオススメかな・・・)
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