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富士フイルム 映画用フィルム製品の生産終了を告知

富士フイルムは映画撮影用及び上映用のフィルム製品の生産から撤退するということです。

富士フイルム株式会社は、今年3月をもちまして、撮影用/上映用映画フィルムの生産を終了いたしましたことをお知らせいたします。これらの製品につきましては現有在庫が無くなり次第、販売終了となります

撮影用/上映用映画フィルム 生産終了のお知らせ : お知らせ | 富士フイルム

コダックブランド及びアグファは未だ生産を続けているということですので、すぐにフィルムの供給が無くなるということは無いようですが、スチル用の方は写真文化の継続を宣言している富士フイルムが、映画用はいち早く撤退してしまうのはちょっと残念ですね。

富士フイルムによると映画撮影は75%、映画館での映写も7割近くがデジタル化されており、映画用フィルムの需要は2007年をピークに激減している。12年度の世界での需要予測は、前年の半分以下に落ち込む見通しという。

朝日新聞デジタル:国産映画用フィルム終幕 富士フイルムが撤退 – 経済

1934年の創業時から映画フィルムの国産化を理念として掲げ、業界内で35パーセントのシェアを占めていたという同社の事業縮小は、今後さまざまなところに影響を与えることが予想される。これまで同社は世界中に二つしかない映画用フィルム全種類を生産するメーカーだったが、今回の決定に伴い、今後、全種類を供給できる会社は米イーストマン・コダック・カンパニーのみとなる。(数字は富士フイルム提供のもの)

富士フイルム、映画フィルムを生産中止へ…デジタル化の波に逆らえず – シネマトゥデイ

平成18年、富士フイルムの宣言文

弊社は1934年の創業以来、感光材料を中心とした事業を開始し、一般コンシューマーの皆様をはじめ、販売店様、写真卸売業様等、様々な方々のご支援とご愛顧を受けて今日まで写真事業を展開してまいりました。しかしながらここ数年の予想を上回る急速なデジタル化の進展により、フィルムを中心とした感光材料の需要が大幅に減少し、弊社をはじめ写真業界全体が厳しい市場環境に置かれているのは事実です。弊社もこのような市場変化に対応するため、大幅な構造改革を推進しております。 しかし、人間の喜びも悲しみも愛も感動も全てを表現する写真は、人間にとって無くてはならないものであり、長年のお客様のご愛顧にお応えするためにも、写真文化を守り育てることが弊社の使命であると考えております。その中でも銀塩写真は、その優れた表現力・長期保存性・低廉な価格・取扱いの手軽さと現像プリントインフラが整備されている点等でデジタルに勝る優位さもあり、写真の原点とも言えるものです。 弊社はそのような銀塩写真を中心とした感材写真事業を継続し、更なる写真文化の発展を目指すとともに、写真をご愛顧いただけるお客様、ご販売店様の支援を今後とも続けてまいる所存です。

FUJIFILM | お知らせ

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