ヨドバシカメラの写真ギャラリーサイトに、Leica X VARIOの素晴らしい作例とレビュー記事が掲載されています。
スペックだけを見れば比較的地味な印象を拭えなかった本機。実際に使ってみると、まずその写りに心を奪われてしまいました。ライカらしい画作りと、うまく撮影できたときの溜息の出るような描写。ライカX1/X2をお使いの方なら想像がつくかもしれませんが、ハマったときの画には本当に目を見張るものがあります。1台1台がキッチリとチューニングされているレンズ固定式であればこそ、この品質を担保できるのでしょう。少し暗いかな?と感じたレンズも、ボディサイズとのバランスや実際の写りを見れば、至極納得いくものでした。むやみにボケ量の多い写真ではなく、絞って被写界深度を稼いで撮る画の質の高さに、改めて「写真とはどうあるべきか」を考えさせられるところがあります。
Via : [PY] フォトヨドバシ LEICA X VARIO 実写レビュー | photo.yodobashi.com |
■外観・デザイン
- 軍艦部のラインはM型ライカに近いライン
- スッキリとしたデザインはライカらしい
- レンズも絶妙なサイズに収まっている
■使い勝手
- M型と比較しても軽量で取り回しがしやすい
- 両手で構えるとレンズ含めてしっくり
- 使い込んでいくと自然にマニュアル撮影に移行できている
- 道具としての考え方は、やはりライカらしい
■画質
- ライカらしい画作り
- JPEGのスタンダードな画は実に渋い色合い
- 描写は緻密
- 等倍で見てキレキレの描写というわけではない
- 一枚の画として眺めてみると見事なリアリティ
- アンダー目で上手く画がまとまる、ゾクっとするほどの描写
- コントラストと階調のバランスが絶妙
- モノクロフィルムモードも、コントラストの強い場面にも豊かなトーンが残る
- ハマったときの画には本当に目を見張る
■レンズ
- 隅々まで破綻なくよく設計されたレンズ
- 歪曲はよく抑えられていて、気持ちのよい直線
- 写真に自然なボケと立体感
- テレ端も隅々まで安心して使える写り
- クローズアップ撮影が楽しめることに感激、前後のボケ味もスムースで自然
- ピントを合わせたときに得られる解像感・立体感は見事
■まとめ
- 写りに心を奪われてしまった
- 街角の一風景を、いい雰囲気で切り取ってくれるカメラ
- 改めて「写真とはどうあるべきか」を考えさせられる
- 利便性を高めながらも道具としての本質を忘れないのは、ライカらしいモノ作りの姿勢
- 使いこなす面白さを含めて(覚悟して!?)手にしていただきたい
ズームレンズになってもやはり描写はライカということで、その価格だけのことはあるようですね。