レンタル会社lensrentals.comのレンズ修理統計分析記事 ツァイスとシグマの信頼性が高く キヤノンの修理は素早い(海外)
lensrentals.comは350本以上のレンズを所有されているようですが、それらをレンタルとして使用された時の修理必要までの期間の統計と分析、という興味深い記事をアップされています。
We have a unique opportunity: We own a very large number of lenses and cameras subjected to rather harsh conditions. Basically, we have a laboratory set up to stress test photography equipment and we share those results with you.
横軸が修理が必要になった使用時間(週単位)縦軸はその数
このグラフを見ると、60週目以降は急激に故障率が高くなるという傾向がありそうです。
その60週目以内に修理が必要になったレンズのリスト。
■傾向まとめ
- Rokinon社のレンズは全体的に壊れやすい
- 各メーカーには、幾つかの素晴らしいレンズと、幾つかのだめな(壊れやすい)レンズがある
- 各社70-200F2.8レンズは壊れやすい傾向になる、その原因は複雑な機械系と電気/電子系を持つ為と考えられる
- シグマの大型ズームレンズはMSMモータやOSユニットが壊れる傾向にあるが、総合的な信頼性は良いと思う。また、過去に対して大きく改善されている。
- シグマの単焦点レンズと、小型ズームは素晴らしい信頼性である
ちなみに、シネマレンズも参考にすると、スチル用レンズよりフォーカス頻度が多く壊れやすい傾向にあるようですが、ZeissのCP.2レンズは140週以上という素晴らしい信頼性の値を示しており、最も信頼性が高いのは、ZeissのCP.2シネマレンズと言えるようです。
そしてこちらは、メーカーのサービスセンターのレンズ修理に要する時間(米国lensrentals.comから出した場合)
修理対応が素早いのはキヤノン、オリンパスはすごく時間が掛かるという結果ですが、その要因として会社として混乱していたのが統計に現れてしまったようです。
大型レンズも多いキヤノンが5日以内に修理されているというのは素晴らしいですね。
こちらは、修理の要するコスト。
やはり高級レンズが多い、キヤノン、ニコン、そして、ツァイスはその修理費が掛かるようです(米国)
You may have noticed no cameras made the list this year, which is a good thing. The highest repair rate camera was the Nikon D800 (65 weeks to repair), mostly because of autofocus problems. Nothing else was less than 80 weeks to repair. I should mention that part of the reason is I didn’t include some common problems as repairs: the D700‘s peeling grips, D600′s dust issues, and buttons popping off of the OM-D I didn’t consider failure since most people will take care of them at home. Even if I did include those things, though, those cameras would still not have made the list. However, some common problems we saw a year ago like the 5D Mk III having bent CF pins and the D800 battery doors snapping off seem to have been fixed and have ceased to be an issue at all. Camera bodies, both SLR and mirrorless, had the lowest repair rates we’ve seen in 5 years.
一方、カメラボデイの方ですが、最も修理が必要だったのがNikon D800の65週。
但し、これは既知のAFに関するトラブルが発生しているということ。
一般的に最も修理が少ないのは、Canon EOS 5D Mark IIIとNikon D800。
5D mark IIIはCFカードのピンが折れる現象、D800はバッテリードアが壊れる現象が解決されてから、故障率が低下した。
その他、D700はグリップ部が剥がれる現象、D600はダスト問題、OM-D E-M5はボタンが外れてしまう現象が発生する傾向がある。
ということですが、総合的に見ると、メーカー別というより、機種毎に信頼性は異なるようですね。
個人的は、70-200レンズは、使用率が高く過酷に使われるレンズということで、厳しい状況になっているのことが、統計にも現れてあるのでは?とかんじました。
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