ITmediaデジカメプラスに富士フイルムの営業担当マネージャーのインタビュー記事が掲載されています。
FUJIFILM X-T1はどのような意図で生み出されたのか、Xシリーズの商品企画を担当する同社光学電子映像事業部 営業部 担当マネージャーの上野隆氏に話を聞いた。
Via : インタビュー:なぜ一眼風?、画質はPro1と同じ? 「FUJIFILM X-T1」誕生と狙い (1/2) – ITmedia デジカメプラス
■シリーズ全体とX-T1の商品企画
- Xシリーズは、まずはひとつのスタイルを打ち出し参入、X100を投入
- 「富士フイルムならではの色と画質」を提示
- レンズについても「提示」型
- 当初の交換レンズ3本はすべて単焦点で、スナップカメラとしての存在感を提示
- レンズバリエーションを拡大でさまざまな撮影スタイル、利用者に受け入れてもらえるように進めた
- レンズの充実が進みキャラクターに応じたボディが必要だろうとX-T1の企画に至った
- 「XF23mmF1.4 R」はX-Pro1をイメージ
- 「XF27mm F2.8」はX-M1をイメージ
- 「XF56mmF1.2 R」はバッテリーグリップを装着したX-T1をイメージ
- 「XF56mmF1.2 R」は当初、開放F値 F1.4で企画したが、メリットが十分あると考えロードマップを変更
- 一眼スタイルカメラの方向性として各社似ている気がするが、取り組みとしてのブレはないと自負
- “写真機の原点に戻る”というXシリーズの基本を踏襲
■X-T1のポジションと今後
- Xシリーズは説明書を見なくても、写真を知っている人なら使えるカメラを意図
- 「撮る」と「準備」のオペレーションを切り分け
- X-T1に実装した操作UIはカメラを知っている人、写真についての知識を持っている人向け
- 「プロ」と「写真で表現をしたい人向け」
- X-Pro1は「作品指向」
- X-E2は価格面を含めた「バランス指向」
- それぞれオートホワイトバランスなどの微調整はしているが画質についてはどれも同等
- X-T1のEVFは「フォーカスを合わせる能力を高める」ことを第一
- 一眼レフ風のボディデザインとなったのは、大型のEVFユニットを搭載するための必然
- 動体予測Aは、ミラーレス機としてはかなり高性能と言える
- どんな状態でもAF-Cの測距精度を求めるなら、まだ、測距センサーを別に搭載する一眼レフに分がある
- 今年の重点はレンズ
- 「XF18-135mmF3.5-5.6 R OIS WR」「XF16-55mmF2.8 R OIS WR」「XF50-140mm F2.8 R OIS WR」の投入を急ぐ
- ボディは4ラインを用意できXシリーズに入れないという領域はなくなった
- X-T1の付属ストロボ「EF-X8」と「XF18-135mmF3.5-5.6 R OIS WR」は防塵で“ふたつのT”「信頼」(Trust)と「堅ろう」(Tough)を体感出来る
富士フイルムが、Xシリーズでハイエンドカメラ市場に参入するにあたり、ロジカルで明確な戦略を立てていたことが判りますね。
ボディとレンズのラインナップが揃ったことで、次の戦略はどのようになるのか?やはりX-Pro2がそれを具現化することになるのでしょうか?楽しみですね!
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