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Leica T (Typ 701)体験イベントレポート その3 タッチ&トライ!

Leica T : Japan event

いよいよ

ライカプロダクトマネジャーステファン・ダニエル氏によるプレゼン、そして、写真家の河田一規氏と藤井智弘氏によるトークショーに続いて、待望のLeica Tのタッチ&トライです!

係員の方が、タッチ前に各部の点検と、丁寧な清掃して頂きました。

 

持ってみて意外だったのは、意外と大きいこと、そして、ツルツルの金属に見えたグリップ部が意外に持ちやすいと感じました。
いや、むしろ他のカメラより握っていて非常に心地良いカメラ、これはちょっと驚きました、

 

 

意外と大柄、、、

スペック上での大きさが134 x 69 x 33 mm

特に横幅に注目してみると、

横幅がTとたった5mm違い。
フルサイズセンサー、レンジファインダーの光学系が入っているMに対して、完全ミラーレスのTが5mmしか違いませんのでけっこうな横幅と言えるかもしれません。

他社ミラーレスカメラ比較すると

ですので、やはりLeica Tの横幅はこれらの中で最大となります。

ちなみに中級一眼レフカメラ、Nikon D7100の幅が135.5mmですので、近い値と言えばけっこう大きいということが想像して頂けると思います。

 

 

このボディの横幅が広いことによって右手と左手双方に余裕が出来ることで、Leica Tが使い易いカメラになっている1つの要因だと感じました。

 

 

グリップは、

ラバーなど貼ってないのですが、明確なエッジが付けられ、そこに指がちょうど良く引っかかる為滑りそうな感覚はありませんでした。
このグリップのエッジの部分こそが、切削加工ならではの形状と質感が実現されている部分だと思います。

また、グリップが完全にボディに一体化したデザインこそが、ユニボディとしての塊感を感じる為のデザインでもあり、シンプルな形状でありながらこれまでのカメラとはまったく触感を実現しているのだと思いました。
板金のボディ、ダイキャストのボディではこの形状を実現するのは難しいのかもしれません。

いつまでも触っていたい感触このグリップ、凄く気に入りました。

 

 

次に外付けEVFを試しました。

 

約240万ドットということで、解像度も十分。

発色が自然で見やすい印象。

ティルトも可能ですので上から覗く撮影も可能です。

Leica Tをメインで使われる方にとっては必須のオプションだと思います。

またレンズ光軸に合わせた配置で、MFレンズと組み合わせるとLeica Mとは別の楽しみ方も出来ると思います。

Mレンズの場合、純正マウントアダプターを使うのですが、気がつかないくらいのフィット感。
勿論6ビットコードに対応。
フォーカシングリングを動かすと、自動的に拡大表示になる機能が搭載されているということで、Mレンズのポテンシャルも引き出せるカメラとしてLeicas Tの存在価値も大きいと思います。

 

ちょっと気になったのは、ボディからファインダーまで高さがかなりあり、内蔵EVFのような一体感は得られないということ。

ティルト機能と、必要な光学系が入っているということでこの大きさと高さになったとは思いますが、私の場合すこしボディ本体との距離が気になりました。
但し、慣れるとまったく問題が無くなる範囲だとは思いますし、ティルトを駆使して撮影すれば、Leica T+外付けEVFは手放せないものになりそうです。

 

操作系ですが、

十字キーというこれまで多くのデジタルカメラにあったUIを見直し、たった4個の物理操作にタッチパネルを組み合わせることで全ての操作が可能というのがウリ。
背面にはまったくボタンが無く、面積の大部分はガラス素材が覆っています。
その下にある“LEICA CAMERA WETZLAR GERMANY”の文字、ライカ本社が創業の地ウェッツラーに移転したということで原点に帰った証がLeita Tに記されているのは象徴的ですね!

 

横幅が広いというのも、タッチパネル操作でも有利のようでした。

他社のタッチパネル操作を搭載したカメラの中では、特に左手側で知らないうちにタッチパネルに触ってしまって、タッチシャッター降りてしまったり、AFポイントが左側になっていたりして撮影しようとするとびっくりすることがありました;;;^^)が、Leica Tではそのようなことはありませんでした。

ただ、タッチパネルの感度や速度は、Leica社が主張するほどサクサク感はありませんでしたが、スマホに慣れていない方も含めるとちょうどよい感度と速度にあえて調整されているのかもしれません。

 

4つの物理操作インタフェースですが、

まず電源ボタンはレリーズ廻りのレバー、更にそのレバーはポップアップフラッシュのアップも含めています。
ポップアップフラッシュの格納は手動ですが、非常に合理的な操作だと思います。

2つのダイアルへの操作割り当てはカスタマイズ可能ですので、私がもしライカTを購入したら(いや購入出来たら)Pモード撮影で使い、ダイアルの1つをプログラムシフト、もう1つを露出補正に設定、感度設定はカスタマイズメニューに割り当てにしたいなぁと妄想してしまいました(^^;

 

AF速度などは

実際の撮影で、起動から、フラッシュのポップアップ、AF速度、終了まではこんな感じ。

起動速度、AF速度、描画レスポンスは、他社の最新ミラーレスと比較すると少し遅い印象もありますが、各要素がバランス良い速度になっているので撮影がもたつくようなことは無いと思います。(少なくとも、スポーツ撮影には向かないと思いますが)

タッチ&トライはこのへんで終え、展示も見てみました。

 

ユニボディ

削り出す前の1.2kgのアルミ合金塊、

そして、極限の94gまで削り出したユニボディ。

ボディ単体パーツとして、ここまで美しいカメラはあったでしょうか;;;^^)

 

カラフルで質感が高いアクセサリ類

アクセサリ類も素材感に拘り、ストラップには、カメラ用としてはあまり使われないシリコン素材が用いられ独特の質感が楽しめます。

「Easy-Click」システムによって接続されるストラップ。

 

専用工具(というか針のようなもの)が必要なのですが、ボティと“点”で接続されていることで、デザイン性、そして操作邪魔にならず、自由な動きも合わせて、ストラップの接続方式としては理想的と思われます。

シリコン素材のストラップは、ねじれ難いのも特徴のようで、自由に動く「Easy-Click」システムでありながら、ストラップが捩じれ難いというのも、アクセサリと言えども、徹底して考え抜いたデザインがされていることを感心しました。

ボディジャケット「ライカT用スナップ」も(おそらく)表面がシリコン素材。

ホワイト、ブラック、オレンジ、イエローが準備されており、装着した時の一体感が素晴らしく後付け感が一切無いのは、他社のミラーレスカメラが絶対に到達しないデザイン性を感じました。

こちらは、ボディと同じくアルミ製のホルスター

ボディジャケットや、EVFを装着した状態でもそうで無い状態でも格納することが出来ます。
これは、是非一緒に揃えたいアクセサリですね!

というか、他のアクセサリも全部揃えないと、Leica Tが勿体無いような気がしないでも無いですが;;;^^)

で、これとは別に、レザー素材のジャケットやホルスターも準備されていますので、好みに応じて、モダンなアルミ+シリコンの素材か、トラディショナルなアルミ+レザーの素材の世界観を楽しむのか、どちらの需要にも答えているのが、素晴らしいです。

タッチ&トライを終わって会場を後にする前に、再びLeica Tのボディ裏面を見てみると、そこには“Made in Germany”の刻印が誇らしげに記されていました

 

まとめ

ライカには35mmカメラの歴史を作った偉大なLeica Mシステムがあるのですが、Leita Tはその延長線上とせず、ユーザーインタフェースを完全に再定義したことが、ライカならではの凄いコンセプトだと感じました。

そういう意味では、最近のミラーレスカメラが、クラシックなスタイルや操作系を復活させつつあることの真逆をレジェンドなライカが実現したのは痛快です。

徹底したミニマルを追求したデザインと操作、1.2kgのアルムを45分も掛けて制作するコストを度外視したボディ、これらは、国産のミラーレスカメラが真似すること、追いつくが出来ない世界だと思いますので、これからもleica Tは唯一無二のミラーレスシステムとして成立し続けることになりそうです。

そういう意味で、この価格について、異論を挟むこと自体がナンセンスなのかもしれませんね。
私が、100万円準備出来るかとうのもナンセンスなわけですが、、、、;;;^^)

会場では終了時間を過ぎてもLeica Tの魅力にとりつかれた方々がまだまだタッチ&トライや質疑をされ続けていました。

 

 

以上で、ライカT」体感イベント&トークショーレポートのレポート終了です!

素晴らしいイベントに招待して頂いたライカジャパンの方に感謝いたします!

 

 

 

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