日本経済新聞のWebサイトにソニーが開発した曲面CMOSセンサーに関するより具体的な記事が掲載されています。
「最初の発想は生物の目をまねることだった」――。同社セミコンダクタテクノロジー開発部門の糸長総一郎デバイスマネジャーは曲面CMOSセンサーを開発した経緯をこう説明する。「なぜ目が生まれたのか、なぜ目は丸くなったのか、生物学の本で学ぶところから着手した」
■曲面CMOSセンサーの利点
- 暗い場所でもノイズが少なく明るい画像を撮影できる
- レンズを小型・軽量化、低コスト化できる
■技術概要
- 像面湾曲収差をレンズ側で補正する必要がなく、より明るいレンズを使えるようになる
- 「周辺減光」の問題を解決できる
- レンズ構成が簡略化「スマホ用レンズ枚数を従来の5枚から3枚」
- 硬いシリコンを曲面状に曲げると、シリコンの電気特性が変化し、ノイズの原因となる暗電流を従来比5分の1に低減
■実用化に向けた検証
- 対角43ミリメートルのフルサイズから対角11ミリメートルのスマホ用までさまざまな寸法の曲面CMOSセンサーを試作済み
- 信頼性の評価も行い、早期の実用化を視野に入れた技術
■製造技術の確立
- 曲面CMOSセンサーを生産する基本的な技術も確立済み
- センサーを曲げるための「ベンディング・マシン」も独自開発
■曲面CMOSセンサーの課題
- 専用レンズが必要になる
- 高倍率のズームレンズを設計しにくいこと
更に、この曲面センサーでとらえた世界初のサンプル画像もアップされています。
これまでの情報では、曲面センサーにすることで光学的に大きなメリットが得られるという話が中心でしたが、なんと、シリコンを曲げることで、電気特性が変化し、ノイズを減らせることが出来るというのは、これも大きな発見であり、発明となるのかもしれません。
またこの記事を読んでいると、もうすぐにでもこの曲面CMOSセンサーが何かのカメラやスマホに組み込まれ、画期的な製品として発売される日来そうな予感もします。
フルサイズで専用レンズとなると、DSC-RX2ということになるのでしょうか?
もしソニーがこのセンサーを製品化するお膳立てとして、RX1を世に出していたのなら、他社が正に真似出来ない戦略と言って良いかもしれませんね。
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