デジタルスチルカメラ市場は今後も減速?
ICinsightsというサイトがデジタルスチルカメラマーケットの2000年から2013年までの出荷台数の統計と2017年までの予測を掲載しています。
Worldwide DSC shipments are expected to fall by a CAGR of -10% between 2012 and 2017 compared to an annual average growth rate of just 1% in the 2007-2012 period and nearly 31% per year in the 2002-2007 timeframe.
Via : Camera market will shrink by 10% yearly by 2017 (says ICinsights). | Mirrorless Rumors
ブルーがコンパクトデジタルカメラ、赤が一眼カメラのシェアというグラフですが、特にコンパクトデジタルカメラのマーケットは2011年をピークに、下降傾向となっています。
そして2012年から2017年まで年間で10%ずつ出荷台数の減少が続くという予測です。
一眼タイプはそれでも微増のように見えますが、コンパクトの落ち込みが激しく、デジタルスチルカメラマーケット全体として、販売台数はこれからも縮小傾向にあるということですね。
一方で、こちらがデジタルカメラユニットが入っているデバイスの出荷金額についての同様のタイムスパンでの予測グラフ。
医療/科学、輸送機器、監視制御、タブレット/PC、スマートフォンの各分野で増加傾向にあるようですが、スチルカメラ/ビデオカムコーダーについては2011年→2017年に約半分という大幅に減少しているという予測です。
今後デジタルカメラメーカーはこの予測を食い止めるような施策を打ってくるのか注目ですね。
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カメラからのインプットだけではなく、印刷やSNSでの共有といったアウトプットまで含めたソリューションで売ることが求められているのかも知れませんね。
キヤノンからタブレット発売のネタは、コンパクトの売り上げが落ちる過程で、それならタブレットを売ったらどうか、ということで検討されたネタらしいです。経済誌の方から教えていただきました。
Canonはプリンタのみならず、モニタやプロジェクタも積極参入していますので、ご指摘のように映像としてより幅広い領域をカバーすることでカメラ市場の維持を狙っているのかもしれませんね。