シグマ社長 山木和人氏インタビュー記事(デジカメWatch)
デジカメWatchがフォトキナでのシグマ山木社長へのインタビュー記事を掲載しています。
私企業だからこそ取り組める(シグマは株式公開をしていない)との声もあるだろうが、シグマ社長の山木和人氏は「カメラがあるからこそ、働いてくれているエンジニアのモチベーションも上がるし、カメラ開発に取り組んでいたからこそ、より良いレンズを作ってこれた。カメラへの投資は、シグマの事業全体に好影響を与えている」と話す。
Via : インタビュー:【フォトキナ】カメラ事業を柱に。レンズは長く使える製品を追求――シグマ – デジカメ Watch
■p2 Quattroセンサー解像感問題
- ファームアップで解決した。
- ノイズ処理系のアルゴリズムが想定外の働きをしていた。
- 必要ない場面で色ノイズを消す処理が入っていた。
- ノイズ処理系バグというのは初めてのことだった。
■従来のFobeonセンサーについて
- 実際にはかなりR/G/Bクロストークが大きい。
- 低照度では色の分離が悪くなりS/Nを上げることが難しく解像度を上げることができなかった。
■Quattroセンサーの特徴
- トップレイヤーで高解像度な輝度情報を取得しているため、輝度の解像度だけでなく、色解像度も向上。
- 色解像度の高さが損なわれるという誤解も受けやすいため、詳細はあまり話していない・
- 従来はクロストークの大きい大まかなデータで処理したいたのに対し、Quattroは細かい輝度情報が得られるので良い結果が得られる。
■dp2 Quattroのデザインの秘密
- デザインを目指して開発したわけではない。
- 必要なシステムが大きくなってしまったから。
- 最新のハイエンド一眼レフカメラのシステムに近い規模の回路が必要。
- 大きくなるならシッカリとホールディング性をと考えた結果がこのデザイン。
■新SDシリーズ
- 開発にはすでにとりかかっている。
- なるべく早く皆様にお届けしたい。
■dp2 Quattroの画質
- オートホワイトバランスと自動露出に関しては大きく見直し
- 従来はカラーのクロストークが多いため、正確なオートホワイトバランスを判別しにくかった。
- QuattroでS/Nがよくなり、大きく改善しJPEG画質が上がっている。
■カメラメーカーとしてのシグマ
- すでにカメラメーカーとして立ち位置を持っている
- 顧客により高い価値を提供していく。これは前代表取締役会長の故山木道広氏の夢
- カメラを事業の柱するという役目をやりきる
- カメラがあるからこそ、レンズ開発のエンジニアもモチベーションを高めている
- 投資を続けてきて後悔したことは1度もない
■会津工場について
- 海外で50mm F1.4 DG HSMや、超広角の18-35mm F1.8 DC HSMなどの人気商品が不足気味
- レンズは会津工場だけで作っている
- サプライヤーも北関東以北と長野以外にはいない
- 売れたからといって急に増産はできない
- 会津の工場ももう新たに工場を立て増す場所がなくなってきた
- 神業的な切り返しで部品納入、出荷を捌いてくれている
- 世界最大規模の交換式レンズ工場
■レンズについて
- どのようなレンズを作るべきか商品企画を見直している。
- 同じスペックのレンズでも、出荷基準を高く見直し、実質的な性能を上げている製品もある
- まずは顧客満足を高めなければならない
- 常に顧客に製品を良くするためのベストを尽くしている。
- 新製品はどれも従来より高い出荷基準。
- 最高画素数は更新されレンズ開発も難しくなる、よって開発にこれまで以上にフォーカスして事業展開をしていく。
■シグマのビジネスについて
- 国内生産の為今は円安で楽な状況。
- “第一プライオリティ”は、社員の雇用を維持すること。
- 時代遅れと言われながらも、地域性の高いサプライチェーンを作っている。
- ローカルに集まる為品質を上げるための作り込みはやりやすい。
- コンパクトなローカルのサプライチェーンを活かす。
- より高精度で高性能なモノづくり。
- 高性能が要求されるブランドづくりや商品企画。
- 出荷ボリュームを大量に見込まなくとも、その対価を支払ってくれる顧客がいる。
- 高性能のレンズ開発にフォーカスすれば、工場も守れ、その先にいるサプライヤーも守ることができる。
■市場やシェアについて
- 小さなシェアで高付加価値、よりカメラファンに訴える製品で勝負
- CIPAの統計で-15%ぐらいで推移しているが、シグマはほとんど影響ない。
- 品質で勝負すると決めた時から、驚くほど業界内におけるシグマ製品のシェアはがた落ち。
- 増やすことに興味はないが、シェアは維持する。
■今後について
- ほしいと思ってくれるような商品を作る。
- 写真文化をリスペクトし、写真が好きな人にオーセンティックなレンズを提供する。
- レンズはもっと長寿命(性能)になっていくと予想、それに伴って資産価値も上がる。
- レンズ性能をさらに上げるといっても、技術的にそれは難しいところまで来ている。
- 簡単に買い換えてくれる製品ではない。
- 長く使ってもらえる、資産価値の高いレンズとして、相応しい品質の製品を追いかけ続けたい。
シグマという会社が、写真文化のみならず、東北や日本の産業の発展にも貢献していること、また、シグマ製品を購入するということは、そのような価値を有する資産を持つことになるというのは素晴らしいことですね。
また、シグマは、レンズ、カメラボデイ、センサーを自社で生産出来るという強みを持つ数少ない企業の中で、更に、カメラとそのレンズにフォーカス出来る唯一の企業の筈ですから、あるいみ世界一魅力があるカメラメーカーと言えるかもしれませんね。
私も一応、シグマユーザー(dpシリーズと昔のレンズですが)ですが、もっともっと買いたくなりました;;;^^)
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