Facebook経由で写真家の丹羽玲先生からご案内を頂いておりました、「デジタル浮世絵~季節の色~」写真展にお伺いさせて頂きました。
今回はユネスコ無形文化遺産 石州半紙(石州和紙)コラボレーション記念ということで、島根県で手作業で生産されている石川半紙にプリントされたということです。
素晴らしい作品が展示されたギャラリーをバックに丹羽例先生の写真を1枚頂きました。
まず写真を拝見させて頂いて、独特の色、そして、これまでに無い不思議な立体感、色、風合を感じました。
そこで丹羽先生とお話させて頂いて驚いたのは、今回プリントに用いられた紙はコーティングや特殊な処理が施されたプリンタ専用紙では無く、正に手作業で昔ながらの原料を用いて作られた本物の和紙ということです。
和紙にそのままインクジェットでプリントとなるとインクの滲みなどの問題が発生するように思えますが、実際に丹羽先生がトライアルされた数多くの和紙の中ではプリンタのとのマッチングも悪いものもあったということです。
そして、丹羽先生がたどり着いたのがこの石川半紙。
プリントに使われた石川半紙は厚手でありほんの少しアンバーな風合いが見れますが、独自のカラーキャリブレーションによる素晴らしい色再現性のみならず、丹羽先生の“色”がプリントされていました。
実際に、プリントされている写真を拝見させて頂きますと、合焦している個所では本当にシャープに再現されており、まるで紙の上に実物が乗っているように見えます。
その一方でアウトフォーカスの部分では繊維に深く入り込んだ色が和紙独特のテクスチャを通して見えて来ます。
よって、まるで写真と絵画を同時に“鑑賞”しているような不思議な感覚で、いつまでもそのの写真を見ていたくなり、つい時間を忘れてしまうほどでした。
撮影に使われたカメラは、キヤノン5Dシリーズの一眼レフカメラと、リコーRGということで、GRファンの方はどれがGRかも探されてみるのも良いかもしれません。
RAW現像ソフトはSilkypix、自然の色、特に丹羽先生が得意とされている赤系、緑系の色を再現するにはベストの選択ということでした。
ということで、素晴らしいデジタル写真と、石川半紙のコラボレーションを体験されたい方は、GW前半は写真展にご訪問されることをオススメいたします。
会場は目黒にある「GALLERY COSMOS」
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入り口はこのような感じです
写真展の詳細はこちら
ユネスコ無形文化遺産 石州半紙コラボレーション記念
丹羽玲写真展
「デジタル浮世絵~季節の色~」
平成27年4月28日(火)~5月3日(月・祝) 午前11:00~午後6:00
オープニングレセプション 4月28日(火)午後6時から
GALLERY COSMOS
東京都目黒区下目黒3-1-22 谷本ビル3階Via : REI’s Photo diary 写真展「デジタル浮世絵」 Photo Exhibition “Digital Ukiyo-e”
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