FUJIFILMのサポートページにある撮影の基礎知識に XF56mmF1.2 R APDで採用されているアポダイゼーションフィルター(APDファイルター)の原理と効果の解説記事がアップされました。
APDフィルターの主な特長
- ピントが合った部分の解像度や画質はそのままで、ボケ像の輪郭のみが柔らかくなる
- 明るい開放絞りほど、大きな効果
- 画面の周辺光量が減ることはない
- AE/AWBに対する影響はない
- 像面位相差AFは使用出来ない、コントラストAFとなる
APD搭載レンズと非搭載レンズでのボケ効果
- 収差のないレンズ
- ボケ像はほぼ均一な明るさ分布となる
- ボケ像同士の干渉がある
- やや硬いザワザワしたボケ味
- 平面的に見える
- 球面収差でボケ味を制御するレンズ
- 大きなボケが得られる
- ジャスピンの解像力が低下
- 逆側のボケ像は周辺部が明るくエッジが強調されるボケ像になり2線ボケの要因となる
- APDフィルターを搭載したレンズ
- 前後のボケ像の輪郭が柔らかくなる
- ザワツキ(ボケ像干渉)が抑えられ立体感の有るボケ画像
- 背景のボケ像の大きさは若干小さくなる
- 絞り効果がある
- 被写界深度は若干深く見える(F1.2⇒F1.6相当)
- 同F値で比べた場合は若干解像度はUP
APDフィルターの効果が出る撮影方法
- 主被写体を出来るだけ近づけて背景を離す
- 手前にも被写体を配置すると有効です
- 同系色の明るい背景の方が、柔らかいボケが効果的に表現できる
APDフィルタあり無しの比較画像もアップされています
以前、APD搭載レンズの方が解像度が高いように見えるというレビューがありましたが、この記事を良く読んで納得しました。
また、ボケ象は逆に小さくなり、被写界深度も深くなるというのも私のイメージとは逆でしたが、考えて見れば確かにそういうことなんですね。
APDフィルタはF1.2という超大口径レンズであるからこそ実現出来た筈で、FUJIFILMのレンズ戦略も深いなと思います。
ということで、次は XF90mmF2 R LM WR APDレンズを作ってくれることを期待します!
もしそうなればソニーの135mm F2.8 [T4.5] STFレンズに十分以上に対抗出来る望遠ポートレートレンズになりそうですね。
美しいボケ味のアポダイゼーションフィルター搭載AFレンズ【送料無料】 富士フイルム フジノン… |
ポートレート撮影に最適な大口径・単焦点望遠レンズ【スマホエントリーでポイント10倍】【2015… |