20世紀から21世紀に渡る現代の写真に大きな影響を与え続け、911テロ直後の現場撮影を唯一許可された米国の写真家Joel Meyerowitz(ジョエル・マイヤーウィッツ)氏が自身の写真の個性と、ライカMシステムの素晴らしさを語る動画が公開されています。
- 全てのフォトグラファーは35mmフレームを愛している
- フレーミングは様々な軸の360度の世界からその一部を切り出すこと
- 世界はフレームの外にも広がっている
- 写真を撮影するということはフレームの中に何を入れるのか?フレームから何を外すのか?それを決断すること
- オフステージ(フレームの外)で何が繰り広げらえているのか常に気に留めておく必要がある
- Leicaでのフレーミングは特別である
- Leicaのファインダーカメラの中央では無く右側にある
- 一眼レフカメラの場合、カメラを構えると目の前の世界はブロックされる
- Leicaは左目で全てを見渡すことが出来、右目でフレーミングで見ることが出来る
- 一眼レフの場合、片目で見るということは2Dの世界で見ているということ
- Leicaなら両眼で見ることが出来る。世界はフレームの外にもある、ということを理解することが出来る
- フレームの外の多用でドラマチックな世界を知ることもまたフレーム力を身に付けることである
- フレーミングは文脈であり、私が写真を撮影するということは様々な変化している関係(潜在的、今行われている、これから起こる)を選択し関連付ける行為である
- 1つの事象に焦点を当てそれをピックアップするということはコピーであり、私にはコピーは必要無い
- 私は一瞬のはかない事象の最高の関係を見つけ出すことを常に考えている
- 先人達によって、我々は世界の一部であると語られて来た、
- 私は世界の中で1つのモノだけを選択することはしない
- 他のフォトグラフィーはフレームの中に現れるものを選択し集合させる作業を行っているが、それは私のセンスとは異なる、どちらが優れているというわけでも無い
- 私の個性とは、可能性を追求し続けるということ、磁力のように
米国写真界のレジェンドが語る、とても貴重な言葉はとても参考になりますね。
またライカのようなレンジファインダーのカメラの利点についても良く判りました。
ファインダーの位置が左橋にあるだけであれば、ミラーレスカメラでもありますが、ライカ等ではレンズの画角よりも広い領域が見渡せること、そして、現実世界と同じ世界を見渡せる光学式ファインダーであることも重要そうです。
今そんなレンジファインダーが使えるカメラは、Leica Mシリーズ、そして、富士フイルムのX-Pro1やX100シリーズでしょうか。
X-Pro1は後継モデルの噂も流れはじめていますが、この動画を見て、是非光学式レンジファインダーを継続して欲しいと思いました、
In this video from Phaidon Press, Taking My Time photographer Joel Meyerowitz discusses some deep concepts in his street photography about how he isn’t necessarily interested in photographing a singular thing but rather the relationship between things.
Via : Joel Meyerowitz: ‘What you put in the frame determines the photograph’