LEICA SL (Typ601) レビュー&作例記事(PY)
ヨドバシカメラさんのレビューサイト、フォトヨドバシにライカの新フルサイズミラーレスカメラ、LEICA SL (Typ601) の素晴らしい作例としてのサンプルイメージと、詳細なレビュー記事が掲載されています。
小さく軽くといったことだけに執着するのではなく、ミラーを取り除くことでライカSのシステム全体をコンパクト化し、さらにライカM型には叶えられない機能と使い勝手を載せた、全く新しいシステムという解釈が妥当でしょう。
Via : [PY] フォトヨドバシ LEICA SL (Typ601) SHOOTING REPORT | photo.yodobashi.com |
描写
- ライカのデジタルカメラは中間の階調が厚い
- 画作りはライカM/M-P (Typ240)と同じ線上だが、シャドーおよびハイライト側の階調がさらになだらかになった印象
- アッパレといった解像力、単にシャープなだけでなく緻密に描かれる
- レンズの光学性能そのものの力をまざまざと感じさせられる
- 見たままを写し込む力、曖昧さなどが介在する余地がなく、技量がストレートに写り込む
- 2400万画素ローパスレス、レンズの基本性能の高さが、立体感に繋がる
- ISO640ではノイズは全く気にならない、M/M-P (Typ240)などと比べてさらによくなった
レンズ
- VARIO-ELMARIT 1:2.8-4.0/24-90mm ASPH.の描写力も素晴らしい
- 開放から大変に優秀な描写力
- 実に線の細い描写
- 手ブレ補正機構とボディでよく止まるレンズ
- ボケ味は前がスムースで後ろが少しクセを感じる
- 背景までの距離が十分にある場合は後ボケのクセはまったく感じられない
- テレ端・最短付近まで寄ってほんの少しだけ球面収差を感じる
EVF
- 光学ファインダーに近づいたと感じられる素晴らしいEVF
- アウトフォーカスもきっちりEVFで視認出来る
- これだけ”見える”のならEVFに置き換わっても問題ない
ボディ・使い勝手
- ガッチリとした剛性感
- ボディのホールドがしやすさもあり手ブレ耐性が大変高い
- 手応え。堅牢、ハンドリングし易さ、シャッターのフィール、ファインダーの見えと、「撮れた」という手応えを感じるボディ
まとめ
- あくまで自社の撮るためのラインアップを多角化するために生まれたカメラ
- ライカM型と一眼レフのS型と好いとこ取りといった印象
- 画に説得力を感じる
- まったく妥協が感じられない性能
- 写真を生業とする皆さんが、ワークフローの中に取り込めないかなと考えそうな1台
- これなら一眼レフシステムのサイズダウンのために手にしてみたい
- 撮り切るための相棒としてチョイスして欲しい
最近プロの方もS社のミラーレスカメラに他社の一眼レフ用レンズをマウントして使われるているという記事がご自身のブログにアップされていることが多いと感じていましたが、ライカとしてみれば自社のレンズが他社のボディで活躍するのは許されなかったのかもしれませんね。
そして、Mシステムを中心としたライカユーザーの方がLEICA SL (Typ601) を導入されると、これまでのレンジファインダーに加え、一眼レフ的な撮影スタイルも出来るということで、今後もライカのシステムに迷う事なく投資ができそうですね!