EOSHDが選ぶ今年のベスト動画カメラランキング
シネマ・動画系の製品レビューや情報を発信している、EOSHDが今年のベストカメラを選出しています。
We head into 2016 with a treasure chest of great cameras but how exactly do the mirrorless and DSLR cameras rank for video?
Via : EOSHD video quality charts – 2015/2016 – EOSHD
今回の選出は主に動画撮影の性能やフィーリングを対象とした順位です。
【技術的パフォーマンスに優れる製品 ベスト20】
- Sony α7S II (4K S-LOG)
- Canon 1D C (4K C-LOG)
- Sony α7R II (4K S-LOG)
- Samsung NX1 (4K, Gamma DR)
- 5D Mark II and III (Magic Lantern Raw)
- Blackmagic Cinema Camera (2.5K raw)
- Panasonic GH4 (4K – V-LOGオプション)
- Panasonic G7 (4K – GH4より少ないクロップエリア)
- Panasonic GH4 (4K – スタンダードピクチャプロファイル)
- Samsung NX500 (4K, 2.3x クロップ及びGamma DR無し)
- Sony RX100 IV and RX10 II (1″ 4K 及び120fps, 240fps HFR)
- Sony α7S (内部1080p)
- Sony RX1R II (内部 1080p)
- Nikon D750 / D810 (フルサイズ、フラットプロファイル)
- Nikon D5500 / D7200 (APS-C、フラットプロファイル)
- Panasonic LX100 (4K, レンズ固定式カメラ)
- Canon 5D Mark III (1080p 出荷状態でMagic Lantern rawは未インストール)
- Nikon D5300 (APS-C、フラットプロファイル以外)
- Olympus E-M1
- Olympus E-M5 II
【際立つ特徴と表現力を持つ製品 ベスト10】
(主要モデルが対象で、レンズにも依存する)
- Digital Bolex D16
- Magic Lantern フルサイズ 14bit raw (Canon 5D Mark II and III)
- Canon 1D C
- Sony α7S II
- Sony α7R II でSpeed Booster装着時
- Blackmagic Cinema Camera 2.5K にSpeed Booster装着時
- Samsung NX1 (4Kでの活き活きとした画質)
- Sony RX100 IV (120fpsスロー及び240fps HFR)
- Nikon D750 and D810 (フラット)
- Sony RX1R II (素晴らしいレンズ、α7R II相当の品質である1080p)
【外観と撮影フィーリング ベスト10】
- Samsung NX1 (レスポンス、良好なレイアウト、素晴らしい造り、トップパネルのLCD、素晴らしいリアLCDとEVF、ダイレクトな操作感、良いメニュー)
- Olympus E-M5 II (驚くべき手ブレ補正、素晴らしいボディデザイン、特にバッテリーグリップが良い)
- Panasonic GH4 (ロジカルなコントロールとメニュー、多くの動画関連の撮影支援機能)
- Nikon D750 (素晴らしい造り、トップパネルLCDと可動液晶)
- Panasonic G7 (とても軽量、ロジカルなデザイン、多くの動画機能)
- Canon 5D Mark II (RAWによるワークフローの有利さと素晴らしい造り)
- Canon 5D Mark III (同上)
- Sony RX1R II (SONYの中でベストの人間工学、高速で素早いレスポンス、シャープな1080pが撮影出来る最も小型のフルサイズカメラ)
- Nikon D5500 (軽量、大型の可動液晶、素晴らしい物理コントロールとメニュー)
- Canon 70D (動画撮影中に有効なAF、ボディの全体的なデザインが良い)
ベスト10選外となったカメラとその理由
- Sony α7S II / α7R II (時折遅くなる、起動時間が長い、プアなメニュー、小さいボタン、 物理的なコントロールの構成は魂が感じられない)
- Nikon D810 (大きい、可動液晶では無い、マウント出来るレンズが限られる)
- Canon 1D C (大きい、動画撮影機能が足りない、可動液晶では無い)
- Sony FS100 / FS700 (面倒、, 風変わりなボタン配置、遅い)
- RX100 IV (プアなメニュ、面倒)
【特別賞】
バリューフォーマネーに優れるカメラ
- Canon 50D and 7D (Magic Lantern rawのインストールが可能)
- Blackmagic Pocket Cinema Camera (raw及びProResが可能)
- Sony α6000 (XAVC S 1080p, Speed Boosterによってフルサイズ相当が可能)
- Panasonic G6 / GX7 (1080/60pのディテールが優れている)
- Panasonic GH2 (detailed 1080/24pのディテールが優れている)
価格の割にはユニークな機能を持つカメラ
- Blackmagic Production Camera (グローバルシャッター4K)
- Panasonic FZ1000 (スーパーズームによる4K)
- Olympus E-M1 (5軸手ブレ補正)
- Olympus E-M5 II (5軸手ブレ補正)
- Canon 70D (スムースなAF, Magic Lantern rawのインストールが可能)
- Sony RX100 III (安価、小型、1080pの素晴らしい画質)
【賞選出にあたり、よくある質問に対する回答】
質問:なぜ、α7SIIはCanon 1DCの後塵を拝しているのですか?
回答:これまでの事例で、1DCとCanon LOGの組み合わせは、正しい色域をより簡単に得ることが出来ることを経験している。
対してα7SIIは低照度での素晴らしいパフォーマンスや1080/120pスローモーションのような多方面の機能によって技術ポイントの面では順位を上げている。
質問:バリューフォーマネー特別賞の中でベストなカメラは何ですか?
回答:EOS 5D Mark IIにMagic Lantern rawを組み合わせても中古で£650で導入可能。
サムスンNX1は金額に対してあらゆる技術面からもベストなパフォーマンスを持つカメラだが、レンズの価値に関しては課題がある、既にどのようなレンズを所有しているのかに依存する。
NX1は最近のニコンやソニーαマウントを組み合わせることも可能(Novoflexの絞りコントロール可能なアダプタ)のみならず、レガシーなFD、M42、OM、Y/Cマウントにも対応可能である。
しかしLeica Mマウント、Metabones Speed Boosterの使用や、キヤノンEFレンズでの絞りコントロールへの対応は出来ない。
レンズをこれから購入する必要がある殆どの場合は、Panasonic G7がベストなバリューフォーマネーのカメラになる。
質問:この順位の中で最も簡単に扱えるカメラは何ですか?
回答:もし、一眼レフカメラに馴染みがあるのであればNikon D750がオススメで、ソニーのように複雑なメニュー、小さ過ぎるボタン、S-LOG2の取り扱いも無く、最も単純で直感的な撮影体験が得られるカメラである。
グレーディングが容易で、うんざりするような多くの機能も無いということ、特定の独立したコントロールレイアウトと人間光学に慣れれば、D5500、G7、GH4、NX1等が簡単に使えるカメラである。
質問:最もレスポンスが良いカメラは何ですか?
回答:Sansung NX1はスナップ的な使い方が可能なカメラで、クイックな起動時間、パナソニックG7やGH4よりも動画撮影ボタンをプッシュしてから少ないタイムラグで撮影が開始される
質問:低照度でベストなカメラは何ですか?
回答:SONY α7SIIとフルサイズ用レンズの組み合わせ。またSONY α7RIIのSuper35mmモードも同じく最高ISO12800を持ち、Speed Boosterによって同等となる。
Canon EOS-1D CはISO12800以下であればそれらに僅差で迫る。
質問:それら以外のカメラが使える最高のISO感度はどれくらいですか?
回答:
- Samsung NX1 はISO1600だがISO800が推奨
- GH4は特にV-LOGモードでISO400が推奨
- G7も同様だが、V-LOGモードは持っていない。
- Blackmagic Cinema Camera はISO1600又はISO800が推奨
- 5D Mark IIのrawでISO1600とISO800が推奨
- 5D Mark III はISO3200とISO1600が推奨
- D750はISO1600以下が好ましい
- RX1RはISO1600以下が好ましい
【個別機種に対する評価】
Samsung NX1
- この価格の中で、鮮明なコーデック処理と印象の良い色再現性でイメージのディテールが非常に良い
- ISO800以下では信じられないほどの低ノイズ
- SズームレンズとZeiss品質の85mm F1.4レンズはサムスンの技術レベルの証として、センサーとイメージプロセッサの性能を抑え込んでいないことを証明している
- ダイナミックレンジに関しては、他のLOGモードで撮影可能なカメラよりやや制限がある、また、厳密に言えばローリングシャッターもある
Canon 5D Mark II に Magic Lantern raw を適用
- 価格に対してベストの色再現性、フルサイズでの1080pによるレンダリング、高ISOにおける銀塩フィルムのような美しい粒状感
- 撮影はとてもシンプルだが、ポスト処理は非常に手が掛かる
- 下流ではファイルサイズが非常に大きくなる(1080pのたった12分で64GB)
- また、ワークフローにおいて最大2回のコーデック変換が必要である。
- 最初のステップはMVLフォーマットからCinemaDNGだが、もしDNGやResolveを編集する計画が無い場合はProResにする選択もある。
Olympus E-M5 II
- このカメラは様々なカメラの中で最良の手ブレ補正を持つ、同様のシステムを持つα7SIIやα7RIIよりもかなり良い。
- 三脚無しでもまるで三脚固定のようなショットを得ることが出来る
- ドキュメンタリー制作の時の手持ち撮影ではベストの選択となる
Nikon D750
- 4K、LOG、RAWなどを気にせず、また特にニコンのレンズコレクションを持ち、静止画撮影ではクラシックな一眼レフスタイルを望む方には最も手が掛からない選択となる
- このカメラが出力する1080pのフラットプロファイルによる映像は高画質で良好なカラーグレードである
- フルサイズでの1080/60pはα7Sの1080/60pより良好である
- しかしAPS-Cのクロップモードはかなりプアなので避けるべきである
Canon 1D C
- このカメラのLOGプロファイルはS-LOG2を凌いでおり、5倍のビットレートのコーデックは4Kで4:2:2のサンプリングとなり、それが内部記録が出来る。
- ソニーα7SIIを凌駕する画質であるが、ややダイナミックレンジに欠け、また高感度で増加するノイズは大きな弱点である。
今年は、ソニーがα7RIIとα7SIIを出し、これらは動画においてベストな選択になるという評価ですが、他のメーカーのカメラでもかなり満足出来る選択になることが判りました。
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キヤノンユーザーの方は、70Dも良いですが、中古の5D Mark IIを買ってマジックランタンを適用することで、高価なカメラを導入すること無く、プロ級の映像クオリティを得ることが出来るということですね。
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そして来年のカメラは更に動画性能も進化することになりそうで、楽しみですね!!