TheCameraStoreTVがFUJIFILM X-T2のニューヨークでの発表イベントで試作機を野外に持ち出しハンズオン行うビデオがYouTubeに公開されています。
TheCameraStoreはいつも詳細なレビュー動画をアップしていますが、動画性能評価の比率が高いようです。
またSONY α6300との比較も行われていますが今回のX-T2は試作機ということもご考慮してビデオをご覧下さい。
バッテリーグリップ
- 装着してもそれほど重さは気にならない
- 一眼レフカメラよりは依然として軽量
- 富士フイルムのカメラで初のヘッドホンジャックが備わる
- 9VのACアダプターによって、バッテリーの充電が可能になる
横方向に開くスクリーン
- 低位置の縦位置撮影に適している
- バッテリーグリップを装着することで縦位置撮影でも右手親指がスクリーンと干渉しなくなる
- ただ自撮りが出来ないのでブロガーには向いていないかもしれない
4K動画について
- α6300はオーバーヒート問題があるがX-T2は発熱を良くコントロールしているように思える
- HDMI出力は4:2:2 8bit
- SDカードへの記録時は 4:2:0 8bit
- ビットレートはGH4やα6300と同じ100Mbps記録
- 連続撮影時間はバッテリーグリップが無いと10分、バッテリーグリップを装着すると30分弱
4K動画の画質
- α6300と比較すると細部がややソフトだが、合焦した部分はGH4よりシャープ
- 動画でのフィルムシミュレーションは他のカメラには無い特長で、ポストプロセッシングの時間が節約出来る
- ACOSモードがとても良い、同じ効果をポストプロセッシングで得るにはテクニックが必要
- とてもシャープでモアレの発生も見らず動画の画質はとても良い
4K動画撮影で足りないこと
- ヒストグラム表示が無い
- フィルムシミュレーションでは素晴らしいEVFによって露出の確認も問題無い
- Flogでの撮影時はヒストグラム表示が必須と思われる
- 将来のファームウェアアップデートで必ずヒストグラム機能を追加して欲しい
- 1.17倍のクロップファクターとなるのでレンズ考慮して選ぶ必要がある
新フラッシュEF-X500
- LEDによってビデオ撮影でも使える
- ハイスピード多灯発光が可能となり、フラッシュを内蔵していないこともあり複数で買うべき
EVF
- 同じ解像度だが2倍明るくなった
- 100fpsとなり光学ファインダーと比較してもは目立ったラグやディレイ等は感じない
ボディ
- 防塵防滴が安心
- ミラーレスカメラの中では作りが堅牢
α6300と連写/AF性能比較(X-T2は試作機)
- TheCameraStoreはこれまで富士フイルムのAF性能にいてはX-T1でも問題があると考えており満足していなかった、しかし正直言って今回はとても満足している
- ミラーレスカメラのテリトリーで世界最良のAF性能を持つα6300レベルのAF性能となった
- またハードな条件下でクイックな撮影をする時の一眼レフカメラのAFと比較出来る性能に近くなって来ている
- α6300はブラックアウトを最小にしながら8コマ/秒を達成したのに対し、X-T2は5コマ/秒であるが自然撮影やスポーツ撮影でも十分である、X-T1の3コマ/秒から大きく進化している
- EOS 5D MarkIIIのようなAFカスタマイズを利用するとシーンによってはα6300より良い結果になる
- 両カメラともに、スポーツ、ジャーナリズム向けとしては一眼レフ並の性能となっている
α6300との画質比較(XT-2は試作機)
- 2400万画素APS-Cセンサーとして同じレベル
- 両機共にRAWで撮影することによって高画質でダイナミックレンジをブーストすることが出来る
まとめ
- 最も大きな進化はAF性能であり富士フイルムは素晴らしい仕事をした
- 一方、外観・操作系はX-T1のマイナーチェンジであるがこれは好ましい進化である
- 大型化され操作感が良くなったダイアル、より大きく良くなったグリップは好みである
- 装着することで各種機能が開放されるバッテリーグリップはこのカメラの重要な要素で、カメラ一部となっている
- ただこれを必要としない方にとってはマーケッティング理由なのか少々残念だと思うかもしれない
- 高速なAFが必要無い人にはX-T1も未だに良い選択であるが、X-T2は自然、スポーツ、ジャーナリズムを撮影するプロや上級者向けで、最速のAF性能を必要とする人にも適している
- X-T2とα6300は同じマーケットをターゲットにしているので、後でより詳細な比較をしたいと考えている
- 今回、完全なレビューは出来なかったが全体的に素晴らしい出来で、簡単に使えることが快適だ、ただ個人的には3軸可動液晶は疑問だが楽しく使うことは出来る
今回のハンズオンでAFや動画性能でα6300と戦えるようになったということで、今度は富士フイルムの特長である画質が更に活きることになると思います。
価格もα6300が同じくらいですが、様々な機能を開放しパフォーマンスも向上する「PB-XT2」 縦位置パワーブースターバッテリーグリップと純正バッテリー2個を購入すると20万円になりますので、ある意味富士フイルムのセールス面から見ると合理的なオプション設定なのかもしれませんね。
あと、高速化された連写や4K動画という面からも、X-T2にはデュアルで装着出来るUHS-II SDカードも必須ということですね。
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