シネマカメラの情報やレビューを掲載しているCinema5d がFUJIFILM X-T2とSONY α7SIIの動画機能を比較した記事を掲載しています。
The Fujifilm X-T2 mirrorless camera is quickly becoming a candidate as the new gold standard in affordable 4K video. But will it be replacing the famous Sony a7S II as the best mirrorless video camera for cinematic shooting?
Via : Fujifilm X-T2 vs. Sony a7S II – Which One is the Best Mirrorless Video Camera? | cinema5D
F Logについて
- X-T2はFLogで高ダイナミックレンジでナチュラルな画像を記録することが出来る。
- しかし現時点では外部レコーダに頼る必要がある一方で、α7SIIはSlogの内部レコーディングが可能である
- X-T2は将来F Logの内部レコーディングに対応すると言っている。
ダイナミックレンジ
- X-T2は12段という結果で、SONY α7S IIやCanon C300 Mark IIとほぼ同等の結果となった。
- 多くのビデオグラファーはC300 Mark IIのダイナミックレンジや色再現性を賞賛しており、X-T2はそれからも大きく引き離されていない。
4K動画品質
- これまでのテストではX-T2は他の殆どのカメラを吹き飛ばしてしまうくらいの品質を持っていた。
- そのイメージは均質でクリーンであり、高い解像度を持っており、フィルムのような粒状感もありながら詳細なディテール表現を見ることが出来る。
- SONY α7S IIよりも更にディテール表現に優れており、更にCanon C300 Mark IIやPanasonic VariCam 35よりも優れたエイリアシング処理が行われている。
- 当初FLogの内部記録が無い代わりに、X-T2は様々なフィルムシミュレーションプロファイルを持っている。この素晴らしい機能はこれまでの他のカメラには無かった機能である。出来れば”ビデオピクチャプロファイル”がそれに加わることを期待したい。
HD動画品質
- 4Kモードの時ほど素晴らしいものでは無い。
- α7S IIと比較すると、過大なエイリアシング処理が行われており、コントラスト強い人工的なパターンの部分で強いモアレが発生する。
- α7sIIは120fpsが可能であるが、X-T2は60fpsである
ローリングシャッター
- α7S IIより明らかに少ない
低照度
- α7SIiは低照度でミラクルな性能を持つが、それと比較するとFUJIFILMは高感度においてそのレベルに達していない。
- しかしISO3200に固定した場合で比較すると他のミラーレスビデオカメラと比較しても悪くは無い
X-T2の動画撮影でのベストセッティング
- シャープネス -4
- Hトーン -2 、Sトーン -2
- フィルムシミュレーション PRO Neg.Std
- ホワイトバランスは触らない方が良い
- 常に4Kで撮影すること、必要があれば後処理でダウンサンプリングを行う。
まとめ
- もしあながた、富士フイルムは静止画のメーカでありビデオ機能は追加のセールスポイントとして付加していると考えているのなら、それは間違いである。X-T2は最高のミラーレスビデオカメラの1台として存在している。
- 4K(UHD)動画の画質は良く、SONY α7SIIよりクリーンであり、低価格の4Kカメラの中ではローリングシャッターも少なく、同等の12段のダイナミックレンジ性能有している。
- HD動画の画質やフレームレート、内部Log記録、低照度での性能においては未だSONY α7SIIに一日の長がある。
- 多くのEマウントアダプター、XLR-K2Mオーディオモジュール、Slogの可用性などからもα7sIIは最良のミラーレスビデオカメラとして最右翼のポジションにいることは確かである。
- ただこれらの点を考慮しても、フィルムシミュレーション、スチルカメラとして優れたパフォーマンスと素晴らしい画質を持ちながらも、α7sIIの約半分の価格で購入出来るX-T2の方が明らかな勝者である。
- そして皆様が両者のいずれを選択しても競合に対して抜きん出ていることは間違い無い。但しその中でもα6300については注目すべきカメラではある。
一般的なユーザーであればX-T2を選択しておけば現時点で動画も静止画両方共に不満が無いカメラということが解りました。また、今回のテスト結果からも、X-T2はその価格も魅力ということですね。
それにしても、一気に動画でも最高に近い性能を実現した富士フイルムの開発力には驚かされるばかりです。
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