ソニー RX100シリーズ初代からM5まで買うならどれ?比較まとめ記事(DPreview)
SONYのプレミアムコンパクトデジタルカメラRX100シリーズは2012年の発売以来、ほぼ毎年新モデルを発表し最新型としてRX100M5が発売されていますが、何と初代から5世代の全て現行型で発売されているというこれまでに例が無いシリーズを構成しているカメラとなっています。
またRX100はプレミアムコンパクトデジタルカメラのベンチマークでもあり他社もライバルカメラを出していますが、RX100シリーズの中でだけでもどれを選ぶのか?というので迷っていらっしゃる方も多いと思います。
DPreviewがその比較とオススメ機種を示しています。
Now that we’ve pulled the wraps off of our Sony RX100 V review, we couldn’t help but reflect a bit. After all, the RX100 lineup is extensive, offering potential buyers five models that range from $450 all the way up to $1000.
Via : Spoilt for choice: which Sony RX100 is right for you?: Digital Photography Review
RX100シリーズ主要なスペックまとめ
RX100 | RX100 II | RX100 III | RX100 IV | RX100 V | |
---|---|---|---|---|---|
実売価格(注) | 57,124 円 |
66,648 円 |
88,000 円 |
107,880 円 |
119,880 円 |
イメージセンサー | 2000万画素 CMOS |
2000万画素 裏面照射 CMOS |
2000万画素 裏面照射 CMOS |
2000万画素 積層型 裏面照射 CMOS |
2000万画素 積層型 裏面照射 CMOS |
レンズ | 28-100mm F1.8-4.9 |
28-100mm F1.8-4.9 |
24-70mm F1.8-2.8 |
24-70mm F1.8-2.8 |
24-70mm F1.8-2.8 |
ファインダー | 無し | 外付け 236万ドット |
144万ドット | 236万ドット | 236万ドット |
動画 | 1080/60p ライン スキップ |
1080/60p ライン スキップ |
1080/60p ラインスキップ |
4K/30p ハイフレームレート |
4K/30 オーバー サンプリング ハイフレームレート |
オート フォーカス |
コントラスト 25点 |
コントラスト 25点 |
コントラスト 25点 |
コントラスト 25点 |
像面位相差 315点 |
AF追従 連写 |
10コマ/秒 | 10コマ/秒 | 10コマ/秒 | 16コマ/秒 | 24コマ/秒 |
背面液晶 | 3インチ 123万ドット 固定 |
3インチ 123万ドット ティルト |
3インチ 123万ドット ティルト 自撮対応 |
3インチ 123万ドット ティルト 自撮対応 |
3インチ 123万ドット ティルト 自撮対応 |
シャッター スピード |
1/2000 | 1/2000 | 1/2000 | 1/32000 (電子) |
1/32000 (電子) |
ホットシュー | 無し | 有り | 無し | 無し | 無し |
Wi-Fi | 無し | 有り | 有り | 有り | 有り |
バッテリー | 330枚 | 350枚 | 320枚 | 280枚 | 220枚 |
寸法 | 101.6 x 58.1 x 35.9mm | 101.6 x 58.1 x 38.3mm | 101.6×58.1×41.0 mm | 101.6×58.1×41.0 mm | 101.6×58.1×41.0 mm |
使用時質量 | 約240g | 約281g | 約290g | 約298g | 約299g |
(注)価格は11月14日時点でのSONYストアの実売価格
RX100 → RX100M2の主な変更内容
- 新 Bionz X イメージプロセッサー
- マルチファンクションホットシューを装備しフラッシュ/EVFの装着に対応
- 3インチ可動液晶に(上側90度、下側40度)
- Wi-Fi内蔵
RX100M2 → RX100M3の主な変更内容
- 新24-70mm F1.8-2.8 ズームレンズ
- NDフィルタ内蔵
- ポップアップ式144万ドットEVFを内蔵
- 新Bionz X イメージプロセッサー
- センサーフルリードアウト FullHD/60p動画をハイフレームレートで記録可能に
- 3インチ背面液晶が180度に可動になり自撮りに対応
- バッテリーライフが320枚に低下
- ホットシューが廃止
- カスタマイズメニューの進化
- JPEG画質の大幅向上
RX100M3 → RX100M4の主な変更内容
- 新型2000万画素積層タイプ裏面商社CMOSイメージセンサー
- 16コマ/秒の連写
- Log gamma対応の4K/30p動画
- 最大960fpsのハイスピード動画
- 電子シャッターによる最速 1/32000秒のシャッター速度
- ポップアップ式236万ドットEVF
- オートISO制御の進化
- 瞳AF-Cの搭載とAF性能(速度、精度)の進化
- バッテリー性能が280枚に低下
RX100M4 → RX100M5の主な変更内容
- 新フロントエンドLSIによる高速化
- AF/AE追従での24コマ/秒の連写
- 315ポイント像面位相差AFシステム
- オーバーサンプリング処理により4K動画、ローリングシャッター現象の大幅低減
- HFR動画の録画時間が約2倍に
- バッテリーライフが220コマ/秒に低下
RX100ユーザー別オススメ機種
RX100 – 予算が限られている方
- 発売から4年後の今でも初代RX100が最高のコストパフォーマンス機種である。
- 新型では様々な部分が進化しているが、未だに素晴らしいイメージセンサー、より高い倍率のズームレンズ。またシリーズの中で最小のサイズである。
- Wi-FIが搭載されていないが、Eye-Fi mobiカードをいつでも挿入することが出来る。
RX100 II – トラベラーな方
- 旅行で使われる方にはベストな選択となる。
- Wi-Fi内蔵、そしてシリーズ中最良のバッテリーライフを持つ。
- 28-100mmズームの望遠側は旅行での撮影に役に立つ。
- 裏面照射タイプのセンサーとなり初代RX100より少し画質が良くなった。
- ホットシューが装備されていることから小型のストロボワークが可能になる。
- ファインダーが必要な方にとっては外付けながらティルトタイプであることがフレーミングを楽にすることが出来る。
RX100 III – スチル撮影専門の方
- 素晴らしいスチル写真を撮りたい方にオススメ。
- 先代モデルに対しJPEGイメージの画質が印象的なほど向上した。
- より明るいレンズが搭載されたことから被写界深度浅い撮影や、暗所でも素晴らしいパフォーマンスを持ち、望遠側が短いことは気にならない。
- NDフィルタが内蔵されており野外でも開放側を使うことが出来る。
- まれにビデオクリップを撮影される方にとっても1080pではあるが、画質は先代より大きく進化しており、手ブレ補正も効果的である。
- クリアなポップアップファインダーが搭載されていることから(外付けの)M2よりもバリューフォーマネーという観点は上かもしれない。
- ほぼ静止画を撮影されている方、あるいはRX100シリーズを注目していながらM4やM5ほど投資をする必要の無い方はこのモデルに行くべきである。
RX100 IV – 万能性能を求める方
- RX100M4を注目していた方にとっては(海外では)ここ最近100ドルも価格が低下した今が買い時である。
- JPEGの素晴らしい画質とより良いAF性能、低照度の性能、連写、ありのままのポートレート撮影ではコンティニュアス瞳AFが役に立つ。
- AF追従の16コマ/秒のは簡単にベストの瞬間を収めることが出来る。
- 4K動画、ハイフレームレート出力、Log gamma記録も含めて、ポケットビデオカメラとして印象的なツールである。但しVが出る迄は、、、
RX100 V – 最高のカメラを求める方
- (海外で)びっくりの$1000以上の実売価格だが、RX100M5のその価格に対する価値を認める必要がある。
- AF/AE追従によるRAW+JPEGでの24コマ/秒連写は他のいかなるカメラでも実現されていない。
- AFもより簡単で追従性も高い。
- 動画品質も向上しており4K撮影時においてもローリングシャッター現象が大幅に低減されているのはとても印象的である。
- M4でも十分であった4Kオーバーサンプリング処理も更に向上している。
他のライバルは?
- RX100シリーズ5機種以外の大型センサーのコンパクトを見ると、連写、動画機能では劣りながらもより使い勝手が良く、使って楽しい体験が出来るCanon R7X Mark IIを思い出す。更にG7Xは安価でもありタッチスクリーンによる操作も可能である。
- Panasonic Zs100(日本ではTX1)は25-250mmながらも暗いレンズであるが、キヤノンと同じように親しみ易い存在である。
ということでRX100シリーズの比較記事はいかがでしょうか?
先日、私もRX100M5を店頭で確認してみましたが、背面液晶で315点の像面位相差AF点が被写体をリアルタイムで追従している動作を見ていると(α6300もそうでしたが)他のどのカメラよりも数年先を走っていると感じました。
その時は投資するのであれば、やはり最新型のRX100M5で決まりなのかなと思いました。
ただ、ここまで圧倒的な高速化、高機能化が進んでしまうと、写真を撮る行為が何か追い立てられている感じがしないでもなかったです。
DPreviewも書いているように、G7X Mark II(私はG7Xユーザーです)やTZ100はより気軽に撮れる良いカメラだと思いますので、選ぶのに迷いそうですね。
ちなみに、初代RX100はソニーストアに対してカメラ量販店の方が圧倒的に安く、マップカメラさんでは3.5万円台という価格で販売されています。
M5との価格差は7万円!カメラよりも旅行やお食事にお金を投資したい方にはお買い得と言って良いと思います。
アマゾンでの価格はこんな感じ
ピンバック: ソニーがスマホ向けDRAMチップ積層型裏面照射CMOSセンサーを発表!960fpsとか1000fpsのスマホが出るかも | YOUのデジタルマニアックス