オールドレンズ、ジャンクレンズ、また軍用や医療用レンズなど様々なレンズを使った撮影をチャレンジされているMathieu Sternさんが、3Dプリンタでレンズを作ったということです。
当初、Mathieu Sternさんはダンボールでレンズを作るチャレンジをされていたそうですが、今回はジャンクレンズから1枚のエレメントを取り出し、それをマウントする鏡胴を計算し設計したレンズの3Dプリンタデータを作成したということです。
3Dデータ共有サイトSketchfabのビューワーで各パーツがどのような構造になっているかを確認することが出来ます。
しかしそれを高精度な3Dプリンタで出力する資金は無かったということです。
そこで沢山の3Dプリンタメーカーに強力を仰ぎましたが、すべて“NO”という回答が、、、、しかし粘り強く探した結果とうとうフランスのFABULOUSという会社のCEO Arnault Coulet氏が協力してくれることになったそうです。
作成から撮影までのダイジェスト動画がYouTubeで閲覧することが出来ます。
マウントしたカメラボディはSONY α7IIのようでうすね。サイトに作例もアップされています。
撮影した結果は中心部は予想以上にシャープで遠景の解像度もなかなかです。
流石に周辺部は様々な収差が現れ、逆にエフェクトをかけたような画像になっているのが面白いと思います。
一方でポートレートなど中央部に被写体がある場合はよい雰囲気ですね。(撮影される方のウデもありますが)
絞りも形状を持たすことで面白いボケが出て来るのも面白いですね。
3Dプリンタ好きな(^^;方は使えなくなったジャンクレンズを分解して、蘇らせて見るのも良いのでは無いでしょうか?