DPreviewが選ぶ今年のベストバイカメラ、皆さん気になるフルサイズレンズ交換式カメラのベストセレクションが発表されています。
一眼レフ入門者としていつかはフルサイズということが見え始め、またAPS-Cカメラの中級者の方は次のステップアップとしての対象となる価格帯のカメラということで、とても魅力的なカメラが揃うクラスですね。
For those wanting to step up from entry-level to midrange ILCs, there are many things to consider, including the choice between a DSLR or mirrorless camera, what sensor size suits you best, how important video is to you, and of course the lens system.
Via : 2016 Roundup: $1200-2000 ILCs part 2: Full-Frame: Digital Photography Review
エントリされているカメラとその評価
Canon EOS 6D
優れている点
- 素晴らしい高感度性能、JPEGでの好ましい色
- 中央AFポイントは-3EVの低照度での良い仕事をする
- 動画モードでフルマニュアルコントロールが可能
- GPSが内蔵されている
物足りない点
- AFポイントが11ポイントでクロスポイントも1点しかない簡素なAFシステム
- 顔認識も無く動体追従性能も貧弱なAF
- ダイナミックレンジが狭いRAW
- オートISO機能が貧弱
まとめ
- このグループのカメラの中で最良の高感度性能を持つ1台である。
Nikon D610
優れている点
- RAWファイルでの広いダイナミックレンジ
- チャート上でトップの低照度の画質
- 2016ピクセル測距センサーによる3D AFトラッキング
- 一貫性がある露出とホワイトバランス
物足りない点
- AFのカバーエリアが狭い
- 複雑なライティングで貧弱なAF性能
- ライブビュー及び動画で遅いAF
- あるシャッタースピードでミラー/シャッターショックが発生する
- 動画での貧弱な画質、限られた機能
まとめ
- クラス随一のRAW画質などニコンのハイエンド一眼レフカメラから引き継いだ多くの機能をコンパクトなボディに詰め込んだFXフォーマットのカメラ。
Pentax K-1
優れている点
- 素晴らしい解像度とダイナミックレンジ
- ピクセルシフトモードによってノイズが低減されダイナミックレンジも拡大
- 5軸ボディ内手ブレ補正はとても効果的である
- 暗所で役に立つLEDライトでのコントロール照明
物足りない点
- コンティニュアスAF性能にはがっかりさせられた
- 高感度でのJPEGがソフトでノイジーである
- 限られたレンズラインナップ
まとめ
- 多数の印象的な機能と納得出来る価格設定は、風景撮影をする方を幸せにするだろう。
Sony α7
優れている点
- 広いダイナミックレンジ、シャープなJEPG
- 小型かつ廉価なフルサイズボディ
- 中央領域のみでしか利用出来ないが、位相差AFは効果的
- 可動液晶
物足りない点
- フルサイズ機のライバルに対し高感度性能が劣っている
- RAWファイルでも圧縮の痕跡が見える
- オートISOの設定変更が出来ない
- バッテリーライフが短い
まとめ
- 最近の価格低下によってフルサイズのミラーレスカメラとして本当にバーゲン価格となった。
Sony α7 II
優れている点
- 素晴らしい5軸ボディ内手ブレ補正はスチル及び動画の両方で有効である
- 進化した像面位相差AFはサードパーティレンズでも高速である
- 洗練されたシャープネスとノイズ低減処理によるJPEG
- 小型で軽量のフルサイズカメラ
物足りない点
- 高感度の性能はライバルのフルサイズカメラと比較して劣る
- オートISOの設定変更が出来ない
- バッテリーライフが短い
- 狭苦しいく配置され小さすぎるボタンとダイアル
まとめ
- 動画撮影を含めた幅広い撮影スタイルに適合し、サイズや価格及び機能のバランスが素晴らしい
Sony α7R
優れている点
- 様々な焦点距離で素晴らしい解像度を誇る
- 広いダイナミックレンジ
- 小型、軽量のフルサイズカメラ
- 可動液晶
物足りない点
- シャッターショックは重大な懸念点である
- 低照度でコントラストAFのみとなり遅いAF
- オートISOの設定変更が出来ない
- RAWファイルでも圧縮の痕跡が見える
まとめ
- 唯一の問題は、テスト時に経験したシャッターショックであるが、これはよく知られたことである。
DPreviewベストバイの結果発表
総合ベスト:Sony α7 II 及び Pentax K-1
- 2つのカメラは同じ価格帯ではるが異なる方向性を持っている。
- 両方のカメラ共に、印象的な広ダイナミックレンジを持つセンサーが搭載され、5軸手ブレ補正も搭載している。
SONY α7 II
- ミラーレスカメラであるα7 IIは、マウントアダプターによってサードパーティのレンズを使えるよ広い順応性を持し、それらの殆どで像面位相差AFによって高速で追従性も高いAFが浸かる
- 高品質を誇るEマウントの純正レンズ群も同様である。
- 低照度でのRAW性能は多くのフルサイズカメラに劣るが、JEPGエンジンはこれまで見た中で最も賢くシャープネスとノイズリダクション処理が行われている。
- ソフトウェア側から見ると、α7 IIは1080/60pの記録が可能で、動画機能はAF等は優れたビデオカメラとしても成立している。
- 高解像度のAF及び可動液晶(ただタッチスクリーンで無いのは残念)は様々なコンディションで被写体を確認出来る。
- 一方で、全ての人がユーザー体験を好ましいとは思わないだろうし、短いバッテリーライフも同様であるが、魅力的な価格であることから新しいフルサイズカメラユーザーを獲得するであるう。
Pentax K-1
- 一方でK-1はフルサイズ一眼レフカメラである、多数のコントロールが配置されるスペースを持ち、ハンドリングでのより快適なフィーリングが得られることを意味している。
- 独自の可動液晶、コントロール系のLED照明、デュアルSDカードスロット、及び内蔵GPSを持つ。また最も独自であるのは、ピクセルシフト機能であり、更なる解像度と低ノイズをもたらす。
- AFシステムの性能の点から動体の補足には最良では無い、
- 合焦精度は大口径レンズと高速シャッターでは一眼レフカメラの欠点を引き継いでいる。
- 動画は1080/30pという制限があり、コンティニュアスAFの完成度に欠けており、HDMIのクリーン出力も持たないことから、α7IIよりは動画カメラとしても性能を持っていない。
- その他の制限として、限られたレンズライナップしかないということでがある。
- もし、PENTAXのレガシーレンズのコレクションを所収しているのなら、それらはパーフェクトにフィットする。
- もし、一からスタートするならば、最新のPENTAXフルサイズレンズは数本しかなく、どれも重く効果であることが懸念材料となるだろう。
確かにこの価格帯のフルサイズカメラとして確かにK-1はベストバイとして納得出来ます。また個人的にはα7IIユーザーですが、発売されてからちょうど2年が経過しているにも関わらず最新のカメラにも見劣りしていないというのも嬉しいです。