AppleがWWDCで新画像フォーマット「HEIF」を採用すると発表しましたが、今更ながら気になってきました。
AppleはiOS 11以降、写真とビデオの形式をそれぞれ「HEIF」(WWDCのセッションでは「ヒーフ」と呼んでいた)、「HEVC」(H.265)に変更すると発表した。
Via : iOS 11に見るカメラ機能の進化–新コーデックHEIF、HEVCのメリットとは – CNET Japan
- AppleはiOS 11以降写真とビデオの形式をそれぞれ「HEIF」(ヒーフ)、「HEVC」(H.265)に変更する
- HEIFはHigh Efficiency Image Formatの略
- HEVCはHigh Efficiency Video Codecの略
- 画質をそのままに写真やビデオのサイズを半減させることができる
- iPhoneの写真は最大2.5Mバイトが、新形式では1.25Mバイト程度に
- iOS 10までの4Kビデオは1分あたり375Mバイト、iOS 11で1分あたり175Mバイト程度に
- HEIF形式は複数のメディアを1つのファイルに収められるようになる
- 3秒の動画を含むLive Photosや、バーストモードも、1つのファイルに
- アプリで写真を加工したり、アニメーションを作成する場合も、1つのファイルに
- iPhone 7のLive Photosは1200万画素の静止画1枚と、1920×1080ピクセル、15フレームの3秒の動画の組み合わせ
- iOS 11ではより高い解像度で保存され、3秒の動画部分から好きな瞬間を写真として利用できるようになる
- 将来iPhoneでVR撮影が可能になった場合、元の写真とVR用のフォーマットを1つのファイルに収めるだろう。
- GoogleもiOS 11までに、Googleフォトがこれら2つの新形式へのサポートを実現する
マイナビニュースが更に完結にHEIFについて解説しています。
今回は、『iOS 11の「写真」に採用された「HEIF」はなにがスゴイの?』という質問に答えます。
Via : iOS 11の「写真」に採用された「HEIF」はなにがスゴイの? – いまさら聞けないiPhoneのなぜ | マイナビニュース
- HEIF(High Efficiency Image File Format)は静止画や動画を格納するメディアフォーマットの一種で、Moving Picture Experts Groupにより規格化された
- 国際的に標準化された規格なので、今後は他のアプリやOSへの採用も進む
- HEIFでは複数のファイルや付帯情報(メタデータ)を1つにまとめたコンテナファイルとなります(ISOBMFF準拠)
- 連写やアニメにも対応出来、音声もまとめて保存可能
- 静止画/動画のコーデックには、Blu-rayなどに採用されている「HEVC」を使用
- 情報が失われない圧縮方式(ロスレス)を選択することも可能
ということで、HEIFが静止画・動画のコンテナで、HEVCがコーデックということのようです。
こちらがHEIFの公式サイト。
サンプルイメージや、コンテナの内容が良く判るように解説されています。
元画像や、アルファチャンネルも保存出来るようで、PhotoshopのPSDデータ等も表現出来そうですし、同じような画像サイズならJPEGよりも高画質。面白いのはGIFアニメよりもサイズが小さくかつ高画質というのも凄いです。
次にH265の映像コーデックとなるHEVCがNECのサイトで解説されています
次世代映像圧縮技術 HEVC(High Efficiency Video Coding)とは、国際標準化団体であるITU-T及びISO/IECによって規格化された、最先端の映像圧縮方式です。
Via : 次世代映像圧縮技術 | NEC R&D
ということで、日本のデジタルカメラにもHEIFが採用される日は近いうちに来るのでしょうか?
これまでのJPEG+RAW、パナソニックの4Kフォト、オリンパスのハイレゾショットや、シグマのSFD、ペンタックスのリアルレゾリューションなんてすぐにでも採用して欲しいです(^^;