PetaPixelによればThe Amazing SkyというサイトのレビューワーであるAlan Dyer氏が、天体撮影でのEOS 6D Mark IIとEOS 6Dの性能比較レポートを掲載しているということです。
特にノイズやダイナミックレンジのテストに関して興味深い結果が出ているようです。
Photographer and camera reviewer Alan Dyer of The Amazing Sky has published a new review of the 6D Mark II with a focus on nightscapes (long-exposure astrophotography and high-ISO photos).
Via : PetaPixel : https://petapixel.com/2017/08/14/canon-6d-vs-6d-ii-heres-high-iso-noise-comparison/
高感度ノイズ比較
RAW現像でISO1600からISO25600まで5段階で比較、ノイズリダクションは非適用
- 6D Mk IIは超高感度でシャドウ領域がマゼンタ被りをする傾向が高い
- 6D Mark IIの方が6Dよりもわずかに輝度ノイズが多く、シャドー部のコントラストが低くなる
- 6D Mark IIは約1/2段6Dより悪いように見える
- 6D Mark IIのISO3200でのノイズレベルは、6DのISO4000と同等のように感じられる
- それでも、6D Mark IIの高感度性能は優れており、クロップタイプの(APS-Cで4μピクセル)2400万画素センサーよりは良好であるが5年前の6Dから改善されているわけでは無いようだ
増感現像
ISO3200が適正露出の場面をISO100で撮影しRAWをLightroomで+5EVまで増感現像した
- 旧式の6Dの方がシャドー部の増感耐性がかなり良い、このテストでも新しいMark IIが劣る結果となった
- 2015年のシャドー部復元のテストでは、Nikon D750が6Dより優れているという結果だった。
- 他のレポートでは6D Mark IIの通常光源での撮影では、ダイナミックレンジが劣っているという話もあるようだ。
- これらのことから、6D Mark IIでは可能な限り正しい露出で撮影すべきであるということが判った
長時間露光でのノイズ低減機能
現像時の増感(+4EV)を前提でISO200で長時間露光撮影
- EOS 6D Mark IIではノイズ軽減 (LENR)機能をOnにも関わらず、ノイズもマゼンダ被りも低減していないどころか悪化していることが判った
- 6D Mark IIは改善が必要なファームウェアの重大な問題を抱えていると認識している
マルチショットノイズ低減機能
6D Mark IIでは3ショット(RAW+JPEG)によるマルチショットノイズ低減機能が搭載されているが、6Dの4ショット(RAW+JPEG)からダウングレードしている
Adobe Camera RAW v.s. Canon DPP現像
Adobe CameraRAWでは6D Mark IIのファイルの処理が未熟で、ディベイヤー処理等が行われていない可能性を考え、ノイズ低減処理を同レベルにして両者での現像結果を比較した
- マゼンダ被り処理はDPPの方が良く行われている
- ノイズ低減処理はDPPはあまり良く無い
- ブロックノイズ、ディテールの低下、ノイズ低減処理の痕跡が見られる
- Adobe Camera RAWはノイズ低減において多くのRAW現像処理ソフトの中でもベストである
結果まとめ
- キヤノンのAPS-Cから最初のフルサイズカメラを検討されている方にとっては良い選択となる
- しかし在庫が少なくなって来ているEOS 6Dの方がより安価かつ若干ノイズが少ない。
- 一方、EOS 6D Mark IIの可動液晶は大きな魅力である。
- EOS 6Dのユーザーの場合、EOS 6D Mark IIに買い換えても画質は良くならない。
- やや解像度は高くなるが、ノイズは悪化する。
- しかし可動液晶はとても良い!
- 非キヤノンユーザーでより低ノイズを求めてフルサイズの導入を検討されている方
- Nikon D750を推奨、SIGMA Artシリーズレンズを組み合わせている
- α7シリーズ等のミラーレスカメラについては今回言及しないが、更に人気になることは間違い無い、
このレポートは天体撮影ですので、通常の光源での結果とは異なるかもしれません。
ただ、最近のEOS 6D mark IIの海外でのレビューでもダイナミックレンジ等に関する検証でも似た結果が出ている例もあるようです。
とは言え、EOS 6D Mark IIでの通常撮影では十分以上の画質が得られるようですし、動画においてはデュアルピクセルCMOSによる高速AFや、可動液晶の使い勝手も優れているながら手頃な価格でEOS 6D mark IIは人気のフルサイズカメラになっているようですね。
ただ、静止画を重視、あるいはキヤノンのフルサイズサブ機を求められる方は、現在最も安価なフルサイズ一眼レフカメラであるEOS 6Dボディは実売13万円〜で販売されています。
一方でEOS 6D Mark IIのボディは20万円前後ですのでその差額で6Dとレンズ1本を購入されても後悔しないということですね。
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