TheCameraStoreが毎年アップしているベスト&ワーストランキングビデオ(2014年はこちら、2015年はこちら、2016年はこちら)のですが、2017年もしっかりアップされていました。
昨年末に見逃していて、鬼も笑わないという感じで申し訳ありませんが2017年版も面白いのでご紹介させて頂きます。
毎年後半は酔っ払いながら(^^;の展開となりますが、今年もそれは続きます。
大好物のベジタブルフレイバーのヘンドリックス・ジンの代わりに、スコティッシュジンのカオルンを炭酸で割り、そこにキュウリを突っ込んでフレイバーにしたものを、バトルシップゲームの罰ゲームで飲みながら発表ということです。
後半はワーストランキングの発表ということになりますが、その頃は酔っ払って何でも言える状態ということでしょうか(^^;
なお、今年はTheCameraStoreの友人や著名Youtuberの方によるエディターズ・チョイスも加えられています。
2017年ベストレンズ
3位 SONY FE 85mm F1.8
- 2〜3倍高価なBatisレンズとまったく同等のパフォーマンスを示す
2位 FUJIFILM XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
- 驚くほど小型軽量ながら完璧な光学性能の信じられないレンズ
EマウントなのでSONYのカメラでも使うことが出来る
1位 Panasonic LEICA 8-18mm F2.8-4.0
- とてもシャープで、収差が少なく、他に無いレンズ
- 67mmのフィルターサイズであるようにF2.8-4なのに小型である
- 開放のF2.8でも輝く描写性能
エディターズ・チョイスもPanasonic LEICA 8-18mm
- Cameealabs.comの Gordon Laig氏の選出
- 軽量コンパクト
- 全ての焦点距離でシャープ
- クイックなフォーカス
- 防塵防滴
- フィルタースレッドを付ければNDフィルターをマウントすることが可能
2017年ベストビデオカメラ
3位 Canon EOS C200
- ビデオ撮影ではAF中にMFを多用するがデュアルピクセルフォーカスとタッチスクリーンによって同様の操作を可能にしている
- 他のカメラを凌駕する美しい4K動画
- カメラ内RAW記録が可能
2位 Panasonic EVA1
- 2つのXLRアウトプット、ビルトインNDフィルタ、多くの外部コントロール等を備えるプロ仕様のカメラながら、コンパクトで軽量で持ち運びが容易
- APS-Cセンサーによって低照度性能が大きく向上
- デュアルネイティブISOによってダイナミック・レンジが拡張される
- EFマウントで拡張性が高い
- 放送用カメラとしても外部レコードが必要無く運用出来る
1位 Panasonic DC-GH5
- とにかく今年レビューした中でベストビデオカメラ
エディターズ・チョイスはDJI Zenmuse X7
- digital photo PROのDavid Schloss氏の選出
- Super35センサー
- 6K Cinema DNG、5.2K AppleProRes
- 14段のダイナミック・レンジ
2017年ベストトレンド
- 1D系等の一部のプロに向けたのカメラより、D850、5D4等の多くの人が使うオールラウンダーがトレンドになっている
- 素晴らしいカメラを搭載するiPhoneやGoole Pixel等の登場
- デジタルフィルター等撮影にソフトウェアによるポスト処理が行われるようになっている
- コンピューティングフォトグラフィーの時代になり多くの人が浅い被写界深度のような写真を楽しめるようになった
- 中国製品の台頭
- 革新的なドローンメーカーのDJI、大好きなAputure COB 300d LEDライト、LAOWAレンズ等の素晴らしい中国製の製品が出ている
- 中国のメーカーはよりハイテクでより良い機材を作るようになり欧州や北米の市場に広く受け入れられるようになった
- これまで中国の製品は安かろう悪かろうだったがそれは過去のものになっている
- 多くの女性写真家の台頭
- 彼女達はパワフルで才能あふれている
- 業界のトレンドも女性志向に変わって来た
- TedForbes氏のベスト2017年トレンド
- イメージセンサーのデザイン
- SONYは明らかにこの分野でのリーディングカンパニーであり、裏面照射、中判センサー等をリリースした
- PhaseOneがリリースしたIQ3デジタルバックののChromatic及びTrichromaticセンサーは信じられないくらいのものだが依然として価格は高価である
- 一方で、HasselbladやFUJIFILMがコンシューマーレベルに近い価格帯の中判カメラを出した、いずれ多くの人の手に届く価格になるであろう
- Apple iPhone X
- 発表時に毎回繰り広げられる「よりディープなピクセル」、「オールガラスとステンレス素材」等の語句はエンドレスのコメディに感じてしまう
- イメージセンサーのデザイン
2017年ベストカメラ
3位 Fujifilm X-T20
- 売れ筋の価格帯のカメラでベストセラーとなっている
- 18-55mmのレンズはキットレンズの中でベストの光学性能
- レトロなフィーリング、クールなダイアル類
- 新型2400万画素のセンサー
- キュートな外観と機能性で誰もがこのカメラを好きになれる
2位 SONY α7RIII
- これまでに無い全てをこなすカメラ
- 静止画撮影の全てを備え、ビデオ撮影にはバッテリー性能が高い
- ミラーレスカメラの限界を打ち破るカメラ
1位 Nikon D850
- これまで見たカメラの中で最も解像感が高い
- 堅牢で美しいデザイン
- これまでで最良のファインダーを持つ1台
- 連写のヒット率はほぼ100%
- Wi-Fiが内蔵されている
- 動画画質も一眼レフカメラとしてはベスト
- デジタル一眼レフ史上最高のカメラ
エディターズ・チョイスはNikon D850とSONY α7R III
- Tony & Chelsea Northrupの選出
- ChelseaさんはD850
- 素晴らしいオートフォーカスシステム
- 素晴らしい解像度
- Tony 氏はα7R III
- デュアルメモリースロット
- 大型のボタン
- AFシステム
- EVFによる10コマ/秒のサイレントシューティング
- スポーツから野生撮影もこなす
- ChelseaさんはD850
2017年ワーストレンズ
Nikon AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR
- ステッピングモーターに移行するのは理に適っているいるが過去のカメラで動作しないのは問題がある
- Canonの70-300は鏡筒側面にクールな小型LCDモニタを有しているに
- 約半額のCanonの方が望遠側の光学特性がやや良い
- 旧型の70-300Dの方が軽量であるが生産が終了してしまった
エディターズチョイスはLeica ノクティルックスM F1.25/75mm ASPH.
- ブロガーMat Grenger氏のチョイス
- 13000ドルは高価過ぎる
- Canon 85mm F1.6はより明るくAFも備え1600ドル、SAMYUNG 85mm F1.2は1000ドル
- 差額の12000ドルはライカらしい美しい外観とLeicaの歴史に掛けていると言える
2017年ワーストトレンド
Adobe Creative Croudのサブスクリプション制度
- ちょっとした機能追加に毎月お金を支払い拘束されることになる
- 好きなツールにお金を払って使う自由が失われた
エディターズ・チョイスは RAWファイルの容量
- Web中心の仕事では解像度は必要無くダイナミックレンジが必要なので5D4ではミディアムRAWを選択していたが、α7RIIIでは本当にフラストレーションが溜まってしまった
- ウエディングフォトの撮影ではα7RIIIを使っていたが、メモリーカードの追加が必要となった
- 特にSONYはよりファイルサイズが小さいロスレスフォーマットが使えるようにして欲しい
2017年ワーストビデオカメラ
Canon HF G21
- Canonのコンシューマービデオカメラはマーケッティングの理由で繰り返し名前を変えて出している
エディターズ・チョイス Canon EOS 6D Mark II
- Max Yuryve氏のワーストチョイス
- 皆さんCanonが最新のコーデックによる4K動画を搭載することを心待ちにしていたがCanonユーザーのフィルムメーカーは本当にがっかりしてしまった
- そればかりか前モデルの6Dからビデオコーデック品質が低下し、フルエイリアシングによってモアレが発生するソフトな1080pイメージになっている
- ヘッドホンジャックが無く、低価格のカメラでさえ搭載されているフォーカスピーキング機能も無い
- 3年前に発売されたNikon D750にも劣る静止画のスペックである
2017年ワーストスチルカメラ
番外 Hasselblad X1D
- 出荷された時点でほぼ使えるか使えないかのボーダーラインの状態だった
- 8度のファームアップを経てワーストカメラから脱したが未だ改善する必要がある
3位 Canon EOS 6D Mark II
- 最新のカメラなのにEOS 5D Mark IIと同じダイナミック・レンジ
- 古いNikon D750の方が投資価値がある
2位 Pentax K-P
- K-1やK70を始めとするPentaxのカメラは大好きだが、K-Pの価格は酷い
- 半分の価格であるK70でも同じことが出来る、K-P唯一優れているのは交換可能のグリップ
- 高感度は他のように高く設定されているが使い物にならない
- 何もエキサイティングなことは無く何も引きつけるものも無いにもかかわらず価格はかなり高価
1位 Leica CL
- 素晴らしいAPS-Cカメラで画質も良くレンズもシャープだが、Leicaのセクシーさが感じられない
- 撮影が楽しく無い
- 高価なライカに投資するのはその独自の撮影体験に投資するということだ
- ライカTやTLにはそれがあり、外観もライカらしい価値があった
- クラシックな演出はモダンなFUJIFILMのカメラのようだ
- にもかかわらずX-T3の3倍の価格である
- 本当に貧弱なメニューシステムが搭載されている
エディターズ・チョイスはCanon EOS 6D Mark II
- Kai氏のチョイス
- 長い製品サイクルの末に超期待していたのに、、、Canon、、、、
いかがでしょうか?
今年はどのようなカメラが選出されるのでしょうか?
動画にも語られていたようにどの製品も最近差が少なくなっているので、ベストとワーストの選出も難しくなって来るのかもしれませんね。
私個人的には今後中国製品がカメラ製品の分野でも革新とトレンドを握って行くということが気になります。日本勢頑張れ!