DPReviewのYouTubeチャンネルに入門ミラーレス機としてCanon EOS M50、SONY α600、FUJIFILM X-T10の比較動画が掲載されました。
今回のターゲットはこれからカメラを買うファミリー向けということですが、どのカメラがトップにったのでしょうか?
使い勝手とデザイン
1位 X-T100
- 美しい外観
- 230万ドットという高解像度のEVF
- トリプルコントロールダイアルによって撮影の喜びが得られる
- 革新的なスクリーン可動方式
2位 EOS M50
- ハンサムなカメラだがプラスチッキーな感触
- 素晴らしいグリップ形状
- 美しいEVF
- 物理操作系は少ない
- 可動液晶とタッチスクリーンによる使い勝手はベスト
- スマートフォンユーザーでも使いやすいメニュー
3位 α6000
- 決してセクシーなカメラでは無いが、道具としてのカメラでもある
- グリップは問題無いが取ってつけたようでもある
- EVFは古く低解像度
- SONYのメニューは複雑で反応が遅い
- タッチスクリーンを搭載していない
AFシステム
1位 EOS M50
- デュアルピクセルAFによるスムースはAF性能
- 静止画とビデオでも動体のトラッキング能力は良好
- タッチスクリーンによって確実で素早く被写体を指定出来る
- 人物を指定すると自動で顔認識となるとてもシンプルで素早い操作が可能
2位 α60000
- 古いカメラながら動体のトラッキング性能は良好だが、迷うことがあるのが問題
- タッチスクリーンでな無く複雑なメニューも問題
- AFポイントを指定するには中央ボタンを使うしかない
3位 X-T100
- センターの1点AFでは素晴らしいが、コンティニュアスAFは被写体の補足が遅い
- タッチスクリーンインタフェースの反応が遅く、タッチによるAF指定の使い勝手が悪い
静止画の画質
1位 X-T100
- 抜きん出た色再現性
- 素晴らしい高感度性能と美しい色表現
- フィルムシミュレーションは使う喜びがある
2位 EOS M50
- CanonのJPEGは常に素晴らしく、印象に残る描写となるのが評判となっている
- ウォームなカラー、好ましい肌色表現とCanonのJPEGは例外無く素晴らしい
- FUJIFILMが上位に来たのはフィルムシミュレーションが搭載されているからであり、その差は非常に小さい
- キットレンズは望遠側が暗いのが難点
3位 α6000
- SONYは近年色再現性を改善させているがα6000は4年前の旧型のセンサーである
- しばしば変な色彩表現が発生する、色飽和が起こり、赤色の表現が奇妙、肌色が好ましくない
- RAWで撮影すればこの問題は解決出来るがビギナーにはその恩恵が無い
- キットレンズはとてもコンパクトで持ち運びし易いが、光学性能が劣っり、特に広角側がソフト。
- より良い画質を得る為にはレンズステップアップする必要があるが、高価で重くなってっしまう
レンズラインナップ
1位 X-T100
- FUJIFILMはAPS-Cレンズに注力しており高品質で幅広い選択が可能
- コンパクトなレンズが欲しい、高画質が欲しい、大口径が欲しい、低価格なレンズが欲しい等の要求を満たしてくれる
2位 α6000
- このカメラの方が早く登場していながらレンズラインナップは充実なかった。しかし近年ZeissやSIGMA等のサードパーティーメーカーがミラーレス用のレンズを拡充させているのが利点。
- フルサイズとマウントが共通なので、それに対応するレンズを買っておけばスムースに移行出来るメリットもある
3位 EOS M50
- レンズの少なさにがっかりしてしまう
- EF-EOSMアダプターで一眼レフ用の巨大なレンズを使うことは出来るが高価である
- サードパーティーのレンズが無いのも難点
価格
1位 α6000
- 最も低価格
2位 EOS M50とX-T100
- EOS M50の方が若干高価となる場合があるが、Canonはリベートを出している
動画撮影
1位 EOS M50
- センサークロックでデュアルピクセルAFは動作しないが4K動画撮影が可能
- 使い勝手の良い可動液晶が搭載されてる
- マイクロフォンジャックが搭載されている
- 素晴らしいデュアルピクセルAF、ただし1080pで
- 1080pの画質は良好だが、このクラスでは画質より使い勝手が優先されビデオロガー向けの機能は外されているのが残念
2位 α6000
- XAVCSにすると大きく画質が向上する
- 1080pでナイスでクリーンな画質
- マイクロフォンジャックが無く、可動液晶も角度が限られている
- ファミリー向け写真では1080pがベストでありこのカメラは良い仕事をする
3位 X-T100
- Φ2.5ジャックがあるにも関わらず、マイクジャックでは無いのはがっかりする
- 可動液晶の機構を持ち、素晴らしいデザインながら動画撮影機能が劣っている
- FUJIFILMの上位機種では圧倒的な動画画質を実現しているが、それが搭載されることを望む
総合評価
1位 EOS M50
- これから写真を始めるビギナーが求めるものを全て実現している
- 素晴らしいJPEG画質、タッチスクリーンインタフェース、使いやすいメニュー、デュアルピクセルAFはこの中でベスト、AF性能はビデオ撮影で最も重要
2位 X-T100
- 各カテゴリでは良い成績を残しているおり、ゴージャスな外観、素晴らしいダイアルコントロール、充実した交換レンズなど経験を積んだフォトグラファーにとっては重要であるが対象はビギナーである
- 4K動画にはがっかり
- 鈍いAFは、動き回る子供やスポーツイベントの撮影には不向き
3位 α6000
- 最も古いカメラであることを考慮するべき
- 低価格であるのが素晴らしい
- SONYは新型を併売する戦略であるが、RX100M5aのように改善版のα6000Aが出て来て欲しい
まとめ
- ライフスタイルによってそれぞれにベストなカメラがある
- もう少し予算がある場合はアップグレードも考えたい
- FUJIFILM X-T20はファンタスティックなカメラでAFもより高性能となる。
- α6000上には、α6300やα6500もあり、4K動画撮影や高速AF、高速連写が実現出来る
- EOS M50はそれ自身がバーゲン気味であるが、M5にアップグレードする手もある
いかがでしょうか?
Canonのカメラはそれぞれに明確なユーザーターゲットを設定して求められる機能と性能と価格を過不足無く実現する傾向があると思いますので、ファミリー向けのカメラとしては確かにバランス良くベストになっているようですね。
FUJIFILMのカメラは全て写真好きの方をターゲットにしているように見えます。エントリモデルでも上位機並の外観品質や操作系が採用されているのは素晴らしいですね。
SONYはその時にとにかくベストの性能を有するカメラを作っておいて、数年後はそれをエントリ向けに残すという戦略のようですね。その代わり予算次第という面もあるとは思います(^^;
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