もはやスポーツ撮影はミラーレスカメラが優位。Tony氏のベストカメラは何?(Tony & Chelsea Northrup)
著名フォトグラファーであり、モデルの奥様と共に人気YoutuberであるTony & Chelsea Northrupが、Youtubeに「Mirrorless Sports: Canon EOS R, Nikon Z7, Fuji X-T3, Sony a7 III, a7R III, a9 camera review」というビデオをアップしました。
これらの中でTony氏がお気に入りのスポーツ向けミラーレスカメラは何になるのでしょうか?
ランキング形式で紹介されています。
ミラーレスカメラがスポーツ撮影に向いている理由
- EVFによってリアルタイムで露出が反映される
- 全画面のAFポイント
- ブラックアウトが無い
- 連写が一眼レフカメラとは比較にならないくらい速い
- シャッター音が少なく、プレイの邪魔にならない
各カメラの評価順位
6位:Canon EOS R
- オールラウンドカメラとしては良いが、スポーツ撮影には向いていない。
- 合焦時はメーカースペックから平均
2.5コマ/病2.5コマ/秒になってしまい遅すぎる。- 遅いが精度を優先しているAFシステムはスポーツには向いていない。
- 被写体を選択する時に必要となる親指のジョイスティックが搭載されて無いのは決定的な欠点である。
- タッチスクリーンでAFポイントが指定出来るが、反応が遅くフレームの左側になると何度も指を移動しなければならない。
- シングルカードスロットなので、試合中に交換が必要になった時に撮影出来なくなる。
- 多くのCanon製レンズはスポーツ撮影で本当に素晴らしいにもかかわらず、アダプタ経由では一眼レフ程AFは高速では無い。
- 多くのスポーツ向けレンズを所有されている方には、EOS 7D Mark IIやEOS-1DX Mark IIを推奨する。
- これまでは1.4xテレコンを装着しても同等だったが、600mmに1.4xテレコンを装着して実際に撮影してみたが、まったく使い物にならなかった。
5位:Nikon Z7
- 4500万画素の高解像度で、これまでテストしたミラーレスカメラの中でベストな画質だった。
- 4コマ/秒の連写速度だが60%くらいしか合焦しない、実質的な連写は3〜2.5コマ/秒となる。
- よって実質Canon EOS Rと同等のパフォーマンスだが、4500万画素なのでクロップが使えるのはアドバンテージである。
- ユーザーインターフェースは実用的ではない。
- OkボタンでフォーカストラッキングのOn/Offを設定するというミラーレスカメラ的な操作を数回トライしてみたが、すぐにギブアップした。
- 旧来の一眼レフ同様にジョイスティックを使うスタイルに戻した。
- スポーツ撮影ではD5やD850のAF操作スタイルがもっとも気に入っていたが、大きな後退である。
- アダプタ経由でニコンレンズを使うのであれば、D500、D850あるいはD5だ。
- これらは卓越した3DトラッキングAFシステムを持っており、これまでテストした中でも他のカメラの追従を許さ無い。
- シングルスロットであるのも良く無い。
4位:SONY α7 III
- 2000ドルの価格は今回のフルサイズカメラの中では最も安価である。
- デュアルSDカードスロットを有するのは良いが、片側はUHS-Iなのでバッファーからの書き込み遅くなってしまいってる。
- そしてバッファー処理中はメニューにアクセス出来無いばかりかカメラ全体の操作が固まってしまうのが大きな欠点である。
- CanonとNikonがアダプタ経由でしか望遠レンズが使え無いのに対してSONYには70-200F2.8 70-300、100mm F2.8、100-400、などスポーツ向きのミラーレス専用レンズを揃えている。
- 特に400 F2.8は本当に素晴らしくAFはとてもとても速い。
- 8コマ連写のうち、シャープなのは5.2コマなのが現実。
- SONYの防滴性能はあまり良く無いと言われているので、野外での厳しい条件で撮影するスポーツフォトグラファーには向か無いだろう。
3位:SONY α7R III
- α7IIIと僅差だが、4200万画素なのでクロップに対応出来る。
- 1.5倍のクロップモードはEVFなので画角が反映される。
- プリントにも十分な画素数が維持されている。
- クロップをボタンに割り当てるとまるでテレコンの装着を即時にOn/Off出来るような操作になる。
- α7RIIIだからこそ実現出来るこの機能がとても好きである。
- 全画面で動作する被写体のトラッキング機能を有するが、それはあまり信頼できない。
2位:FUJIFILM X-T3 個人的にはベスト
- 今回のカメラの中で個人的に最も好きなカメラ。本当に素晴らしい。
- ブラックアウト無しで30コマ/秒はまるでビデオを撮影しているようである。
- 試合の様子が把握出来る。これは一眼レフカメラでは実現不可能である。
- ただ、30コマ/秒は1.5倍クロップモードでの仕様である。
- AFトラッキング時には12コマ〜13コマ/秒に低下する。
- その中でおおよそ8.5コマが合焦している。
- これまでのカメラと比較してもこれは素晴らしい結果だが、まだファンタスティックとは言え無い。
- SONYと同様に幅いっぱいのトラッキングも動作する。
- α7IIIや、α7RIIIよりも優れていながらもたった1500ドルなのは、かなり安価であると言える。
- 50-140mmレンズはスポーツ撮影者に最適のレンズである。
- APS-Cはフルサイズの約半分のセンサーサイズであり、一般的には被写界深度が大きくノイズも多いがFUJIFILMは明るいレンズ(XF200mmF2はフルサイズ300mmF2.8と同等だ)を用いることでその両方を解決している。
- α7RIIIと同様にデュアルスロットであるが、両方共に高速の仕様であるのもスポーツ向きである。
- 4K60pなど動画カメラとしても目を見張るものがある。
- 個人的にはスポーツ撮影用のミラーレスカメラとしてナンバーワンである。
勝者は SONY α9
- ブラックアウトフリーで 20コマ/秒が実現されている。
- これまでスポーツカメラとして最も好んでいたCanon EOS-1DX MarkIIやNikon D5を今後選択することは無くなった。
- ファインダーでゲームを見渡せながらAF追従で20コマ/秒で連写出来ることは、スポーツ撮影における大きな進化である。
- 幾つかのレンズでは完全に20コマ/秒の合焦で撮影可能である。
- 70-200F2.8も良いが400mm F2.8 GMレンズを組み合わせると本当に素晴らしい。
- スポーツ撮影で何か起こりそうな時、シャッターを押し続けることでその後起こる決定的瞬間を確実に捉えられる。
- 但し、価格は4000ドルである。
- X-T3は1500ドルである。
- 殆どの人はよりオールラウンドで撮影する喜びが得られるX-T3を購入すべきである。
追加のコメント
- なぜX-H1やα6500が比較されていないのかという質問に答える。
- X-H1はX-T3より良いとは思え無い。X-H1を実際に所有はしているが、そのフィーリングをあまり好きにはなれない。
- SONYのAPS-Cカメラはどうしても好きになれない。特にスポーツ撮影でのAFシステムは良く背景に抜けてしまうし、親指で操作出来るジョイスティックが無い。
- Youtubeのコメントでは真のフォトグラファーはワンショットで決める筈だが、Tonyはいつも連写ばかり気にしているという指摘はある。
- 完璧なAFのカメラは存在しない、一方で大切なスポーツ/子供や犬のイベントでは2度とその瞬間はやって来ない.
- よって連写性能とAF性能が大切である。
いかがでしょうか、今回のテストでは後発となった2強よりも、ミラーレスに集中していたSONYとFujifilmが圧勝という結果ということですね。
その中でやはりFUJIFILMのX-T3は自社の上級機X-H1をも抑えて実質ナンバーワンと言われているのも興味深いですね。
すでにEOS-1D2やD5が必要亡くなったということですが、次の世代のミラーレスカメラは更に凄いことになりそうで、楽しみです。
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いだ よう, 戸塚 学, 秦 達夫, 田中達也, 鶴巻育子, 川北茂貴, 米屋こうじ, ルーク・オザワ, 斎藤裕史, 中西昭雄, 金武 武, 中西祐介, 小林直樹, 赤松 孝
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