フルサイズミラーレスカメラ市場ニコンとキヤノンのシェアは?(BCN)
BCNがフルサイズミラーレスカメラの販売シェアに関する統計を発表しました。
ドイツ・ケルンの「フォトキナ2018」から約2カ月が経過し、ニコンやキヤノン、パナソニックが相次いで参入を表明するなど、さまざまな話題が賑わうフルサイズミラーレス一眼市場。その市場は、今までソニーのα7シリーズの独壇場だったが、ニコンの「Z7」、キヤノンの「EOS R」の発売によって、市場の拡大と共にその勢力図も大きく変化しようとしている。
Via : キヤノンとニコンがソニーの牙城を崩しにかかる! フルサイズミラーレス一眼市場の今 – BCN+R
これまで、国内メーカーではSONYがほぼ独占していたフルサイズ市場に、NikonとCanonが新機種を投入してからの統計として面白い結果が出ています。
まず、Canon EOS Rはボディの販売だけで1位になったのはさすがですね。(キャッシュバックが強力なのでしょうか?(^^)
また10月のメーカー別シェアは
- SONY 67.0%
- Canon 22.1%
- Nikon 10.4%
ですので、それまでSONYが99%以上のシェアとなっていたのが、大きくシェアを奪われているように見えます。
しかし、2017年と2018年のフォーマット別のシェアを見ると、、、
フルサイズミラーレスは
- 台数ベース 2.9% → 10.6%
- 金額ベース 8.2% → 27.2%
と、フルサイズフォーマットの比率が大きく増加しています。
CIPAの統計では(9月までしか出ていませんが)ノンレフレックスカメラの日本市場は縮小していませんので、フルサイズミラーレス市場は金額ベースで3倍以上に膨れ上がっているということになります。
よってSONYも実は昨年よりも増えている、ということになるのでは無いでしょうか?
ただNikonもCanonも1機種しか販売されていないのですが、今月下旬にNikon Z6が発売され、Canonも高画素のEOS Rを準備しているという噂があり、更にPanasonicも参入しますので来年はシェアが大きく動きそうですね。
一方でAPS-Cのシェアは2017年と2018年とほぼ同じ一方で、マイクロフォーサーズが大きく減少しているのが気になるところです。
入門ユーザーはAPS-Cミラーレス、上級ユーザーはフルサイズミラーレスに2分されている感じですね。
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その通りですね。
皆さんシェアの数字ばかりに目を奪われて、パイの大きさも急拡大していることを忘れています。
パイの大きさが変わらずシェアが30%以上下がったのならソニーも青くなりますが、実際には前年同月比で3倍以上にパイが拡大した上でのシェア67%ですから、ソニーは前年同月比で2倍以上売ったということでウハウハです。
しかもRやZの売上げのほとんどは自社の一眼レフユーザーの乗り換えでしょうから、決して新たなユーザーが増えた訳ではありませんが、ソニーの場合は単純にユーザーが倍増した訳です。
多分キヤノンやニコンの一眼レフユーザーがミラーレスに乗り換える際に、RやZの出来がイマイチな為にかなりソニーに流れたものと思われます。
フルサイズミラーレス市場活性化の反動で一眼レフ市場が急減速、という頭の痛い問題を抱えるキヤノン、ニコンと違って、ソニーは「市場を拡大してくれてキヤノンさん、ニコンさんありがとう」という気分ではないでしょうか?
APS-Cの方はEOS MとKiss Mでちゃんと手を打ってあるキヤノンはまだましですが、ミラーレスにZ6と7しか武器がないニコンは、今後一眼レフ市場の急減速をリカバー出来ず急激に売上を落としてかなりヤバイ状態になりそうな予感がします。
ピンバック: 12月のフルサイズミラーレスシェアSONYが回復(BCN+R) | Dmaniax.com