キヤノン EOS 5Dsとシグマ35mm F1.4 Artで撮影した16K HDRビデオ(Martin Lisius)
VimeにMartin Lisius氏が「Prairie Wind | 16K HDR Film」というビデオをアップしました。
米国ネブラスカ西部の草原で撮影されたというこの映像の解像度は、16K(15,985×5792ピクセル)。でこの2.76という縦横比は、 “Panavision 70”フォーマット(2.20)に近いものを狙って撮影されたというとです。
Prairie Wind | 16K HDR Film from Martin Lisius on Vimeo.
この素晴らしい映像を実現したカメラは、2台のCanon EOS 5Dsをカスタムリグに慎重にキャリブレーション(位置合わせ)してマウント、それを支えたレンズはSIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art。
撮影は2018年の3月〜6月の4ヶ月間でクルマでの移動距離は8000マイル!
その間は1日16時間労働(^^;もしばしばあったという大変な状況だったようです。
その後スティッチ処理に3ヶ月を要したということですが、6100枚の16Kイメージをステッチするには8コアのMac Proを連続稼働させる必要があり、熱暴走させない為に外部ファンを追加したということで、撮影も大変ですが処理も大変だったようですね。
EOS 5Ds の静止画撮影の解像度が8688×5792ですので、横方向はスティッチの為に若干のオーバーラップされているようですが、縦方向がきっちり切り取られていないのは相当の精度でリグをセッティングされていたということもありますが、歪曲が少ないSIGMA Artレンズも選択のポイントだったのかもしれません。
ということでMartin Lisiusはこの撮影を実現化する為に機材をかなり慎重に選択されたということですが、それで選択されたのがSIGMAのレンズだったというのも興味深いですね。(冒頭のロールで現れるCanonのロゴからもバックアップを得られているように見えますので、それでもSIGMAを選択されているということですね。)
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