時速2万8千キロ!ニコンD5で捉えた究極のモータースポーツ写真は宇宙から!
デトロイト出身でNASAの宇宙飛行士となったDrew Feustel氏は熱烈なモータースポーツファン。
彼が2018年にISSのミッションで自由時間を利用して宇宙からNikonの一眼レフカメラでレース観戦を行ったということです。
“NASA astronaut Drew Feustel grew up in Detroit and is an avid car and racing enthusiast. So much so that while commanding the International Space Station in 2018, Feustel photographed racetracks from space with a Nikon DSLR before watching the race itself in his free time.”
Via ‘ This Astronaut Shot Racetracks from Space with a Nikon DSLR (https://petapixel.com/2019/02/26/this-astronaut-shot-racetracks-from-space-with-a-nikon-dslr/)
Hot Rod Networkのインタビュー記事
- 私はIndyCar, F1, MotoGPのファンであるので、宇宙に滞在していた2018年も週末にはレースシリーズ、チームやドライバーを追いかけたかった。
- よって宇宙からそのレース開催日にトラックを写真撮影することにした。
- レーストラックを撮影するためミッションコントロールセンサーの地上チームからその位置情報とISSがそこを通過する正確な時間情報を送信してもらった。
- 写真は夜間、休日など休憩時間に撮影したが、トラックの上空を通過するのは5分間であるので、それに対して計画を立てることで撮影することが出来た。
- 全ての写真はNikon D5に800mmレンズとx2テレコンバーターを装着して1600mmの焦点距離で撮影した。
- 設定はマニュアル撮影、マニュアルフォーカスで行った。
- 基本的に肉眼でレーストラックを捉えることが難しいので、フレーミングはかなり困難だった。
- 30箇所のレーストラックを撮影することが出来た。
- 正確な場所にカメラを向けると肉眼で捉えられなかったレーストラックもビューファインダーでは捉えることが出来た。
- 間違った場所にカメラを向けたことでレーストラックを逃したことも何度もあった。
- 国際宇宙ステーションは高度250マイルの上空を時速1750マイル(時速28000km)で周回しているため、地上の狭いエリアを捉えるのは非常に困難である。
- しかし根気、鍛錬、そして忍耐力によって全てのレーストラックの撮影を行うことが出来た。
こちらがそのギャラリーページで全ての写真をダウンロードすることが可能です。
こちらは、船外活動でしょうか、これもおそらくNikon D5を使われていますね。
JAXAのページで調べて見るとISSは90分で地球を一周するということですね。その間シャッターチャンスが得られる時間は5分ということで、やはり周到な準備が必要そうです。
そして高度400キロの上空から時速2万8千キロで飛行している状態で撮影したということは、おそらくというか確実に、最も望遠かつ最速で被写体を捉えたのモータースポーツ写真ということですね!w
Drew Feustel氏のInstagramでも写真がアップされていますが、NASAの宇宙ミッションの休憩時間の際に趣味で写真撮影をされたそれをInstagramにアップされたというのも、時代の進化を感じますw
F1日本GPの鈴鹿サーキットもばっちり捉えられています。
そしてこちらはMotoGPの日本GPが開催されたツインリンクもてぎ。
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おそらくですが、バイクや自動車レースにおいてこれ以上の写真は今後出て来ないと思いますwので、たぶん、これは正に究極のモータースポーツフォトだと思います。
Nikon D5もそれを捉えたスペースカメラとしての究極の一眼レフカメラとしてまた歴史に名を残したということですね!
McLaren MP4/2 1984 (Joe Honda Racing Pictorial series No.32) (ジョーホンダ写真集byヒロ)