テキサス州オースティンを拠点にするフォトグラファーであるChristopher Sherman氏が、オーストラリア東部のビーチの夜景、それも銀河の撮影でドローンのDJI Mavic 2 Proカメラとフルサイズ一眼レフカメラNikon D850の比較を行ったということです。
“The experiment came about as I was on the beach in Eastern Australia. I arrived shortly after midnight with both the Nikon D850 and DJI Mavic 2 Pro in hand. ”
Via ‘ Drone vs. DSLR Milky Way Challenge – Christopher Sherman Photography (https://cvsherman.com/2019/03/27/milky-way-challenge-nikon-d850-vs-mavic-2-pro/)
比較してみた背景・撮影時の条件
- 真夜中のビーチに到着した時、Nikon D850にとって理想的は条件では無かった。
- 海からの霧が掛かっており、天体撮影する条件では無かった。
- よって、その霧を活かす為にドローンを使って空中からライトを照射しその情景を撮影した。
- その後ドローンを霧の上に飛ばして何が出来るかを見極めることにした。
- Marvic Pro2はホバリングしながら8秒の長時間露光が可能である。
- 風が穏やかであることが必要だがその日は理想的な条件であった。
- また周りの光害が無い理想的な条件でもあった。
- 高度は277フィート(84.4m)で撮影。
- 比較の為Nikon D850でも銀河を撮影。
- レンズはTamron SP 15-30mm f / 2.8 Di VC USD。
- f/2.8でISO10000で10秒間の露出で撮影。
結果
- 驚いたことに、Mavic 2は天の川の中心だけでなく1個の流星と2つの衛星を捕らえていた。
- 高ISOでMavicは上下に奇妙な赤いバンディングが発生してしまった。
- わずかな量であるがノイズも発生していた。
- しかし地面から276フィートでホバリングしながら8秒間露光したにも関わらず立派な結果になったと思う。
- D850は浜辺に発生していた霧を通して撮影したので鮮明さはかなり減少していた。
- さらに11枚と22枚で8秒露光の連写撮影した画像をスタッキングして合成処理を行ってみた。
- 結果ドローンで撮影したとは思えないような映像となった。
- Nikon D850も同様に11枚合成と22枚合成した例もアップしたので比較して欲しい。
- 結果的はDJI Marvic2 Proによる天体撮影はD850には及んではいなかった。
- しかしながら霧が発生している状況ではDJI Marvic2 Proはよい戦いをしたと言える。
- 天体撮影の機材とはならないがその結果はそれでも印象的であった。
確かにドローンで天の川を捉えるのは凄いです。(スマホのカメラでも天体撮影されている方もいらっしゃるそうですが)
1インチ2010万画素 CMOSセンサーのHasselblad L1D-20c カメラも凄い性能ですが、DJI Mavic Pro2のホバリング+ジンバル性能の安定性も素晴らしいのだと思います。
今回は霧が発生していたということですが、周りに障害物があるような条件でもドローンでの天体撮影という手段もアリかもしれません。
またChristopher Sherman氏は上位機種のDJI Phantomの長時間露光によるシンガポールの夜景写真もアップされていますが、DJIのドローンはまさしく空中三脚と言って良いクオリティです。
今後更にカメラ性能がアップするとすれば、ドローンでブラックホールが撮影が出来るようになるかもしれません!、、、、、かな?w