世界の報道写真の権威ある賞、ワールド・プレス・フォト・オブ・ザ・イヤー2019が発表されました。
受賞作品はいずれも訴えかけて来る素晴らしい写真ですが、petapixel.comが各部門で受賞されたカメラのExifデータが、カメラの機種を割り出した分析結果を公開しています。
“World Press Photo just announced the winning photos for the 2019 edition of it’s world’s most prestigious photojournalism contest. ”
Via ‘ The Cameras That Shot the Winning Photos of World Press Photo 2019 (https://petapixel.com/2019/04/22/the-cameras-that-shot-the-winning-photos-of-world-press-photo-2019/)
カメラメーカー
- Canon 46.4%
- Nikon 36.8%
- FUJIFILM 10.5%
カメラタイプ
- 一眼レフカメラ 71.1%
- コンパクトカメラ 15.5%
- ミラーレスカメラ 8.9%
センサーフォーマット
- フルサイズ 73.3%
- APS-C 11.1%
機種
- Canon EOS 5D Mark IV 6作品
- Canon EOS 5D Mark III 5作品
- Nikon D5 4作品
- Canon EOS-1Dx Mark II 3作品
- Nikon D850 3作品
- Canon EOS 6D 2作品
- Nikon D3S 2作品
- Nikon D800 2作品
- Canon EOS 5DS R 1作品
- Canon EOS 1DX 1作品
- Nikon D300 1作品
- Nikon D7200 1作品
- Nikon D4 1作品
- FUJIFILM X-Pro2 1作品
- FUJIFILM XT100T 1作品
- FUJIFILM X100S 1作品
- FUJIFILM X100 1作品
- SONY α7R II 1作品
- Leica Q 1作品
ということで今年の受賞作品の多くはフルサイズ一眼レフカメラという傾向です。
で機種を個人的にもう少し整理すると、、、
- EOS 5D シリーズ 12作品
- D5/D3S 6作品
- D800/D850 5作品
- EOS-1D シリーズ 4作品
- X100 シリーズ 3作品
となり、巷ではフルサイズミラーレスカメラが盛り上がっていますがα7RIIによる1作品のみです。(Nikon ZやCanon EOS Rは昨年出たばかりなので未だ使われていないのもありますが)
それに対してFUJIFILM X100シリーズが3作品受賞しているのが同社のXシリーズミラーレスでは無くコンパクトカメラなのです。
おそらくX100の武器はクラシックレンジファインダーカメラのようなルックスで一眼レフカメラカメラよりも被写体に向かい合う時にプレッシャーが少なく、ステルス性も高いと予測しました。
最新機種のX100Fでは無いのも報道用途としては1600万画素の旧機種の方が向いているのかも、、、(母数が少ないので何とも言えないですが)
結局、コンパクトさが優先される場合やサブカメラの場合はミラーレスよりX100かLeica Qといった感じなのかもしれませんね。
そして来年のこのアワード作品の統計が楽しみです。
フルサイズミラーレスが増えることになるのでしょうか?