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#PENTAX#RICOH

リコーの予測”ミラーレスのブームと一眼レフの復権”は本当に起こるのか?調べてみた

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先日『ペンタックスがミラーレスカメラを作らない理由>ミラーレスは一時的な流行だから』という話題をご紹介させて頂いたところ、思いもよらない多くの反応があり、PENTAXや一眼レフを方針を応援される声の一方でそれは的外れでは?というご意見もありました。

しかし本当に的外れなのでしょうか?
僭越ながら私の趣味(カメラ、バイク、クルマ、音楽)の範囲で過去危機状態にありながらも見事に復活した例を調べてみました。

写真・カメラ業界のケース

銀塩のMシステムレンジファインダーカメラが主力だったLeicaは、日本の一眼レフカメラにその場を奪われ、更にその後のデジタル化の波に乗り遅れていました。
しかしその後精力的にデジタルへシフトする戦略を推し進め、スマホカメラへの参入やSofrt等柔軟な製品も出すなどで見事に復活、結果としてMシステムはカメラ愛好家の孤高の存在になっています。

高級カメラメーカーの独ライカカメラは昨年、同社初のカメラ誕生から100年を記念して、限定モデルを発売した。同社の新旧をつなぐ取り組みの象徴となるモデルだ。
Via : ウォールストリートジャーナル – デジタルシフトを乗り切るライカ

2004年当時、「ヨーロッパの老人」と揶揄されていたライカ社を救ったのは、オーストリアの起業家の家庭に生まれ、文学教授や政治アクティビストとして活動していたアンドレアス・カウフマン博士でした
Via : ALPINE – 青い軌跡〜La route bleue 2 2ライカの聖地、ヴェッツラー

皆さんご存じだとおもいますが、ポラロイドの破綻の一方で、インスタントカメラのチェキはFUJIFILMの収益を支えるまでのビジネスに成長しています。

数年前から再ブームを巻き起こしている“インスタントカメラ”。カメラ屋さんに持っていくと、現像したデータをスマホに直接ダウンロードできるので、SNSにアップするのも簡単。またコンパクトで、旅行に持っていくカメラにはぴったりなこともあり、今、インスタ女子の間でブームになっているんです!
Via : るるぶ – テク要らずで映える!再ブームのインスタントカメラはやっぱり優秀だった

スマホユーザー、更に、女子カメラな方への巻き込みが重要なようです。

近頃、このデジタル時代にも関わらずそういったカメラが再び盛り上がっていると聞きつけた。しかも使っているのは若い女の子だと言う。スマホで写真が簡単に撮れる今、何故?Via : 女性自身 – なんで?懐かしのインスタントカメラが若い女子に人気な理由

銀塩フィルムは相次ぐ製品のディスコンの一方で、静かなブームということですね。
ただし、以前のようなビジネス規模には到底及ばないとは思いますが。

ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅選手も銀塩カメラを愛用されているということです。

デジタルカメラを使わない理由を「その一瞬を切り取って、加工ができないのが好き」と言う。
Via : JiJi.com – 高梨、趣味はフィルムカメラ=ジャンプ女子

二輪のケース

バイクは80年代に超先進的なメカニズムを搭載しスペック競争を繰り広げられていましたが、なんと国内市場は全盛期のたった20%に縮小しました。しかしその後スペックよりもスタイルを重視したビッッグスクーターブームを経てバイクの乗り味を楽しむネオクラシックスタイルのバイクが流行っています。

ネオクラシックと呼ばれるバイクは、スペック競争に対するアンチテーゼ、もしくはマジョリティーに対するマイノリティーとして時折マーケットに投げ込まれた、一種の変化球だった。
Via : WebCG – 単なる懐古趣味にあらず最新ネオクラシックバイクに注目せよ!

イタリアの名門、DUCATIは独自の2気筒エンジンと複雑なスチールパイプフレームを得意とするメーカーでしたが、日本の4気筒エンジンやアルミフレームによる先進的なハイスペックのバイクに押され、破城寸前の危機的な状況となり買収が繰り返されました。しかしまさにエンジニアとユーザーの熱意によって見事復活しています。

レーシングレッドと呼ばれる情熱の赤が、ドゥカティのイメージカラーとなったのは’80年代初頭のことだった。当時、経営危機に陥っていたドゥカティには、経営者に欠けているものがあったという。才能あるエンジニアたちによる技術革新と、数々の施策が実を結び、ドゥカティは見事に蘇るのだが、それらを一言で表現するならば、真っ赤な色に投影されるような「情熱」だったとドゥカティ史は語っている。
Vai : 単車選び.com – DUCATI japan interview 前編 DUCATIは夜も美しい

ドゥカティだけで無く、イタリアのモトグッチ、ドイツのBMW、イギリスのトライアンフ、アメリカのハーレーダビットソン、これらも古いと言われていた2気筒エンジンのメーカーでいずれも存続の危機に陥っていましたが、再びその良さが見直され、日本のバイクメーカーに完全に太刀打ち出来る存在に復活しています。

四輪車のケース

ポルシェと言えば水平対向6気筒エンジンをリアにマウントする911シリーズですがスポーツカーとしてあまりにもピュアでテクニックがある人しか乗りこなせず、世界中の自動車メーカーが簡単に運転出来るフロントエンジンフロントドライブのクルマに移行する過程で、いったん魅力を失い会社も経営危機に陥りました。しかし見事復活し911のリアエンジンは逆にプレミアムなスポーツカーとしてフラッグシップとして君臨しています。

ずっと成功し続けてきたイメージのあるポルシェですが、90年代前半に経営危機を迎えます。一発逆転を狙って投入したポルシェ 968もヒットせず、大ピンチに陥ります。
Via : CarMe – 8つの出来事で語る!スポーツカーの代名詞、ポルシェの歴史

生産専門家のヴィーデキングは就任と同時にコスト削減に取り組んだ。 引退したトヨタ生産担当幹部5人を顧問として招聘し、一つの組立ラインで複数のモデルを同時に生産してコストを抑えるトヨタ生産方式(TPS)を学んだ。
Via : 中央日報ポルシェを再建した会長の成功秘訣はトヨタ生産方式

クルマの世界でも、フェラーリ、アルファロメオ、ロールスロイス、ロータス、ジャガー、アストンマーチン、ランボルギーニ、ブガッティ、などあまりにも高価過ぎたり、マニアック過ぎるメーカーはいずれも存続が危うい時期がありましたが、今ではそれぞれ独自の世界感でプレミアムブランドとしてのステータスを確立しています。

エンジンという技術に着目すると少し前にエコがトレンドになり、エンジンにダウンサイジングの波が起こり、ポルシェでさえも6気筒エンジンを縮小する方向にありましたが、やはり水平対向6気筒エンジンでないとポルシェじゃないということでしょうか?エントリモデルにも復活というニュースも入ってきました。

ポルシェと言えば水平対抗6気筒というファンには、水平対抗4気筒では満足できないという声に応えたのか、今回スクープされた718ボクスターは、水平対抗6気筒を搭載した開発プロトタイプです。
Via : MOBY – ポルシェ 新型718ボクスターに伝統の水平対向6気筒が復活!

そしてポルシェだけでは無く、世界中で重く長くて効率が悪いと言われていた、直列6気筒エンジンが逆にプレミアムかつ効率的であるという認識に変わっているようです。

振動特性に優れる直列6気筒。しかしレスシリンダー化と衝突安全対策の観点などから、ひとり気を吐くBMWを除き自動車用としてはもはや絶滅危惧種──と思われるなか、ダイムラーが直6エンジンを復活させてきた。あらためて、このエンジンの特徴とねらいを考えてみる。
Via : モーターファン直列6気筒エンジンが優れている理由 メルセデスが直6を復活させたワケ BMWがこだわる根拠

日本のトヨタもスープラで、マツダも新型FR車で絶滅寸前の直列6気筒エンジンを復活させるということです。

直列6気筒エンジンは、エンジンとして最高の持ち味を発揮できる形式としてクルマの愛好家から長年にわたり熱い視線を注がれてきた。
Via : ライブドアニューストヨタ「スープラ」直6エンジンで復活した意味

そして2019年5月、マツダが発表した新中期経営計画のなかで、ついに直6ガソリンとディーゼルを開発中と明らかにしたのだ。
Via : ベストカー-Yahoo – 6気筒エンジンなぜ復権?】スバルが捨てマツダが新規採用する6気筒エンジンはそんなにいいのか?

また、エンジン内のメカニズムとしては、化石とよばれているOHVエンジンはそれなりのメリットからアメリカでしぶとく生き残っているということ。

クルマ好きのオジサン世代なら懐かしいOHVエンジン。今やDOHCエンジンが主流だが、実はいまでもしぶとく生き残っていた!
Via : ベストカー – 【HVやEV全盛期に復権希望】クルマ界の化石技術!?? なぜOHVエンジンは生き残っているのか?

音楽業界の場合

CDも無くなろうかという時代なのに、アナログレコードが最近トレンドになっていることを皆さんご存知ですよね。

現代において、ネット配信音楽も含めた日本レコード協会加盟レーベルの年間売上の5%をアナログレコードが、しかもたった2日で叩き出していることをご存じでしょうか。
Via : Pen – レコードブームに火を着けた「レコードストアデイ」が今年も開催、アンバサダーの高橋幸宏さんにアナログの楽しみを聞きました。

そしてカセットテープもブームに!

音楽を聴くならデジタルファイルだった時代から、定額会員制のストリーミングサービスに移り変わりつつある現在ですが、カウンターカルチャーとして、古き音楽メディアに注目するというブームも起きています。
Via : 朝日新聞温故知新なカセットテープの再流行に乗り遅れるな

その流れで、デジタルな時代でも真空管が見直されているということ。

最近は、デジタルオーディオで高音質なハイレゾ音源に注目が集まる一方で、あいついでアナログレコードプレイヤーが発売されるなど、暖かみがあるアナログサウンドも再注目されつつある。
Via : ライブドアニュースアナログオーディオブームの中、5000円以下の真空管アンプの人気の理由と楽しみ方

エレキギターは、ここ最近エントリーユーザーが減少したことで縮小していますが、Fenderはそれを打開しつつあるようです。

米国の文化におけるエレキギターの地位は以前に比べて低下した。ヒットチャートの常連だったエリック・クラプトンや全米の注目を集めたジミ・ヘンドリクスのような人物はもういない。エレキギターの売れ行きもかつての勢いを失った。
Via : DIAMOND Online – ギター初心者の離脱減で市場2倍に=フェンダーCEO

エレキギターも一時期、機能やスペックの激しい競争が起こった時代がありましたが、それが過ぎ去り大人の趣味として復権しています。

1970年代のロックミュージック黄金時代に10代だった少年も今や50~60代。かつて憧れた有名ブランドのエレキギターにこだわり、プレミアム感のある楽器を探し出して購入できるようになった。中にはギター初心者もいる。楽器店やメーカーも、購入力を伴った彼らの「エレキ愛」に注目している。
Via : 日経 MONO Trendy – 700万円のギターも! 憧れのエレキにオトナが心酔

もちろんレトロでは無く、現代の技術と上手く融合して進化しています。

売れないと言われ続ける雑誌の中でも、ギター関係だけはしっかり売れているという説もあり、かくいう私もたいして弾けもしないくせに、ギターやらアンプやらエフェクターやらを買っては、あーだこーだ言っているわけです。
Via : ASCII – 真空管のアプローチ多様化! ギターとアンプのトレンドを見る

 

これらの例だけではなく、いったん衰退したものが最近復活している例は多々あると思いますので、あながちRICOHが流行りに乗らないと言っているのもそれなりに勝算がある上でのご発言かもしれません。

 

復活パターンを纏めてみる

  • 初心者を獲得する
  • アナログの良さを訴求する
  • 女性をターゲットにする
  • 情熱を持つコアなユーザーを獲得し広げる
  • 高額な大人の趣味として定着させる
  • スペックの数値や新機能の数や効率化だけを追求しない
  • デザインや質感が重要
  • 技術的なデメリットをメリットに変える
  • 技術的なブレークスルーを実現する
  • レトロな味わいと最新の技術と上手く融合する
  • トレンドや時代が変わるのを待つ
  • ハイエンドな製品に集中しあきらめずに継続する
  • プレミアムブランドになる

でもこれらのパターン通りに進めると一眼レフとPENTAXは復権するのでしょうか?

論点が一眼レフカメラ vs ミラーレスカメラ であれば納得出来るのですが、そもそもカメラ産業が衰退している状況の背景としては、旧来のカメラ vs 新しいイメージングデバイスという戦いが更に上のレベルにあると思いますので、一眼レフカメラが復権するだけでカメラ産業が再び盛り上がることは無いと思います。

結果、より規模の小さくなる市場でRICOHの一眼レフ戦略が存続(拡大?)する条件は、一眼レフを作るブランドがPENTAX だけになること、そして、高いお金を払う価値がある品質や質感とデザインフィロソフィーを持ったプレミアムな製品を出すことが必要になるかと思います。

結局目指すはLeica的な一眼レフという感じでしょうか?(^^

であれば、デザインと質感をなんと(ry

追伸>今から、RICOH GR IIIの斜めってる十字ボタンの修正をお願いしに、リコーイメージングスクエアに行こっと、、。、、^^)

 

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