Lieca Rumorsによればこれまで好調な業績を上げて来たLeicaが本社800名の従業員のうち100名の削減を行うということです。
“As a part of a restructuring process, Leica will eliminate 100 out of the 800 jobs in the company’s headquarters:”
Via ‘ Leica to eliminate 100 jobs in Germany, “Leica phone” mentioned again – Leica Rumors (https://leicarumors.com/2019/06/18/leica-to-eliminate-100-jobs-in-germany-leica-phone-mentioned-again.aspx/)
こちらがドイツでの元報道。
“Der Kamerabauer hat die digitale Wende erfolgreich gemeistert. Doch nun muss der Vorstandschef umbauen, um den Anschluss zu behalten. Dabei fallen auch Stellen weg.”
Via ‘ Matthias Harsch: Wie der Leica-Chef sein Unternehmen nachschärft (https://www.handelsblatt.com/unternehmen/mittelstand/familienunternehmer/matthias-harsch-so-will-der-leica-chef-den-firmenumbau-meistern-/24461078.html?ticket=ST-2385734-De0yer5faIVOqUF4WG1X-ap1)
- Leicaは再編プロセスの一環として本社の従業員800名のうち最大100名を削減する。
- これは縮小では無く再編プログラムである。
- Huawei社の先行きとは関係無い。
- カメラ業界は第二のデジタル革命に直面し市場は大きな転換期を迎えているいる。Leicaはこのイノベーションのリーダーとしての地位を確立するために迅速に適応する必要がある。
- カメラの販売は2014年以来減少し230万台になりながらもLeicaはニッチ分野と携帯電話向けのサプライヤーとして成功している。
- Leicaの2008年の売り上げは1億ユーロであったが現在は8億ユーロを超え成長している。
- 一方で市場はデジタルカメラの出現の時と同じような課題に直面している。
- カメラの販売は2014年以来減少し230万台になりながらもLeicaはニッチ分野と携帯電話向けのサプライヤーとして成功している。
- 将来はコンピュータイメージングと呼ばれるアルゴリズムによる画像の最適化に向かっている。
- 人工知能は間違いなくホットな話題であり長期に今後は市場に大きな影響を与えることになるだろう。
- LeicaはHuaweiとの4年間の共同作業で多くのことを学んだことで技術的にも経済的にも成功している。
- このような技術は古典的なカメラの更なる発展に役立てることも出来る。
- 将来的には従来のレンズに対しても複数のセンサーを搭載し画像の最適化処理を行う予定である。
- 例えばポルシェ911は70年代においては経験のあるドライバーだけが乗りこなすことが出来たのに対し、今日では運転補助システムによって平均的なドライバーでも操ることが出来るようになった。
- AppleはiCloud、Spple Music、ApplePayのようにデバイスに関連するエコシステムを構築した。
- Leicaは写真のデジタルエコシステムを形成したいと考えている。
- ソフトウェアとサービスは更に重要になる。
- 光学とメカニズムの企業から、光学とデジタルの企業へ移行する為には新たなスキルが必要になる。
- 全世界で1200名の雇用に対し100名を削減するのに対し、新たに40名のデジタル技術者を雇用する予定で数千万ドルを投資する。
- Leicaが急成長する時代は終わった。イノベーションサイクルは更に短期化している。
- 写真業界は古典的なカメラの市場と共に縮小している。
- 近い将来はLeica Watchのような製品も出る可能性や、Leica Phoneを出す可能性もある。
- スマートフォンのカメラ機能は将来の中核事業である。
- 今日程写真が撮られたことは無い、これはスマートフォンフォンのおかげである。
記事中に書かれているポルシェはスポーツカーして最も知られている911シリーズを中核に据えながらも積極的に電気自動車や自動運転の製品を投入しはじめています。
“もし将来、ドライバーに選択肢があるとすれば、“自動車” という定義はどの程度変化するのだろう。運転するのは人間か、それともコンピューターなのか”
Via ‘ レベル 6 | ポルシェ クリストフォーラス (https://christophorus.porsche.com/ja/2018/385/porsche-level-6-automated-driving-future-technology-navigation-driving-14775.html)
上の引用文をそのままカメラに当てはめると、、、、
もし将来、フォトグラファーに選択肢があるとすれば”カメラ”という定義はどの程度変化するのだろう。撮影するのは人間か、それともコンピューターなのか。
まさにライカが想定している将来なのではと思います。
Leicaもカメラの象徴としてもMシステムを基本としながら、更にデジタルやAIの企業として成長させる準備ということですね。
日本のカメラメーカーはこのような第二のデジタル写真革命に向けてどのような戦略を進めることになるのでしょうか?