CIPAが6月の統計を発表、大逆風でこのまま行くとカメラ業界は01年に戻る?(ダイヤモンド)
CIPAが6月の統計を発表しました。
“デジタルカメラ・カメラ用交換レンズ統計(2019年6月実績)を公開しました。”
Via ‘ CIPA 一般社団法人カメラ映像機器工業会: ホーム (http://www.cipa.jp/index_j.html)
レンズ交換式カメラの統計
交換レンズの統計
一眼カメラと交換レンズ共に、6月に入って更に落ち込んでいるようですね。
昨年は交換レンズはなんとか持ち堪えていたのですが、今年はレンズも減少に転じたようです。
レンズ一体型カメラの統計
これまでスマートフォンに押されて減少が続いていたコンパクトカメラはここに来てやっと底打ちという感じでしょうか?
但し回復とは言えないようですが。
ということで、2019年も半分経過した時点で不調が継続しているということは、通年はかなり厳しいということですね。
で、今日ダイヤモンド変種部がYahooニュースに最大手Canonのカメラが不振というニュースを投稿されました。
“カメラ最大手のキヤノンが7月24日、通期業績の下方修正をした。中国の景気減速でデジカメ事業が予想以上に振るわなかったことが主要因。”
Via ‘ 最大手キヤノンですらピンチ!デジカメ市場に吹く「大逆風」(ダイヤモンド・オンライン) – Yahoo!ニュース (https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190801-00210531-diamond-bus_all)
- キヤノンが7月24日通期業績の下方修正。下方修正は今期第1四半期決算に続いて2回目。
- 中国の景気減速が主要因。
- スマートフォンに押されてデジカメ市場自体が縮小しているのに加えて、中国の景気減速が痛手。
- 他のデジカメメーカーも影響を受けているもよう。
- デジカメ事業比率、中国売上高比率が大きいメーカーを中心に、下方修正の嵐が吹き荒れるか?
- このままの水準で推移すれば、19年は銀塩カメラにデジカメが負けていた時代01年の水準まで縮小する。
- トレンドの芽もあり、そのキーワードは、素人が付いていけないほど高級・重厚路線が進んだデジカメとは一線を画する、「安価・小型デジカメ」。
- キヤノンが開発中のアウトドア用小型カメラ「IVY REC」は悪天候などで「スマホを出すほどではない」時に、気軽に撮影できる。
- 保守的なキヤノンだが、止まらぬデジカメ市場縮小で遂にお尻に火が付いたのでは。
これまでもカメラメーカー各社はスマホの台頭などで、高付加価値&高価格化&巨大化を進めていましたが、ここに来てトレンドは「安価・小型デジカメ」となったということですね。
SIGMA fpは小型フルサイズミラーレスとしてこのトレンドに乗ったのは素晴らしいと思います。
一方で、安価なだけの製品は数を相当出さないと収益化は難しそうなので早急かつ根本的な解決策にはならないとは思います。
また、01年の銀塩からデジタルシフトの状態に戻る、ということですが、その時は結局カメラメーカー&フィルムメーカーグループの中でシフトした後にデジカメ市場が大きく拡大していました。
一方で、今回のシフトはカメラはスマホメーカーへ、写真は巨大IT企業(GAFA)へのシフトという感じでしょうか?
ですから業界の構図そのものが変わる状況は異なると思いますのでカメラ業界にとっては難しい状況になるのではと思います。
日本のカメラメーカーやブランドはここ数年で100周年を迎えていますが、今後も継続して欲しいですね。
その為にも我々はカメラを購入する必要がありそうですが、、、