ドイツのレンズメーカーMeyer Optik Görlitz(メイヤーオプティックスゴルリッツ/マイヤーオプティックゴルリッツ)は、100周年を迎えた2016年頃からKickstarter等のクラウドファンディングを利用して、いくつかの歴史的なレンズを順調に復活させていました。
メイヤーオプティックス社100周年Trioplan f2.9/50シャボン玉ボケ復活第二弾!
ところが、2018年の8月の代表の方が大きな事故に遭遇し会社の存続が危ぶまれる事態となってしまいました。
そして2018年12月に何とか復活を遂げたようですが、中国製のレンズをリブランドしてリリースするなどこれまでのプレミアムブランドとしてのレンズとは言え無い状況が続いていたように思えました。
しかし、さきほどCanonWatchが伝えたところによれば、本国ドイツでの生産体制を整えるとともに、過去のレンズを最適化して最新のレンズとして蘇らせるというプレスリリースを出したということです。
“However, times are getting better for the long standing German lens manufacturer. Meyer Optik Görlitz states that they will optimise existing lenses and release new ones. “
Via ‘ Meyer Optik Görlitz Back On Track With New And Improved Lenses – CanonWatch (https://www.canonwatch.com/meyer-optik-gorlitz-back-on-track-with-new-and-improved-lenses/)
プレスリリースページ
「伝統とイノベーションの融合」、「フォトグラファーによるフォトグラファーの為のレンズ」というメッセージが印象的ですね。
復活するレンズ
- Primagon 50 f/2
- New Trioplan 100 II
- Trioplan 50 / 35+
- Lydith 30
- Primoplan 58 / 75
- Meyer Optickは既存のポートフォリオの見直しと最適化を進めており、最初のプロジェクトは既に完了している。
- 最初のレンズの最適化を完了し試作段階に入っている。
- 各レンズの特徴は勿論維持している。
最初のレンズについて最適化が完了
- 分析の結果、最初の新エディションレンズはTrioplan 100に決定した。
- 現在試作段階にありリリースされる最初のレンズになる。
- 前バージョンのTriplan100は成功が証明された素晴らしいレンズである。
- Trioplan 100の販売について信じられないくらい多くの問い合わせを受けていた。
- Trioplanによる多くの誇らしげな写真がSNSに投稿されている。
- 我々の技術的な分析でも良いレンズであることが示されておりそれを更に改良することが出来た。
- 現在プロトタイプによる一連のテストが完了したら直ぐに量産を開始出来ると確信している。
将来出すことになる、既存レンズの新バージョンが進行中
- Trioplan 50 / 35+, Lydith 30 及び Primoplan 58 / 75 の開発を行なっている。
- 外観およびメカニズムについは完全新設計となる。
- 光学特性とガラスについてもテストを行い最適化される可能性もある。
- これらのレンズのうち次に完成するのはTrioplan 50で、次に Lydith 30と Primoplan 75が完成する。
- その後Primoplan 58Trioplan 35+の最適化作業が完了する予定。
- 新バージョンのレンズの価格については未だ決定していないが、品質を精度を犠牲にする事なく現実的かつ魅力的な価格で提供出来るように生産プロセスの最適化に尽力している。
完全新設計の製品開発が完了し製品化を継続
- 完全新設計のレンズも市場に投入する。
- 今年中に由諸ある “Primagon”の名前を冠したまったく新しいレンズが発売されることになる。
- 6群8枚エレメントで構成される、Primagon 50 f2.0.レンズとして登場する。
- 発表日、価格、対応マウント、スペックの詳細は間もなく公開される。
Fotomuseum Görlitz 及び Görlitz市との協業を進める
- Meyer Optik社はFotomuseum Görlitz e.V.,が主催する8月30日〜9月22日開催される5th Photo Festival in Görlitzをサポートする。
- フェスティバルに従業員が参加し製品説明等の対応を行う。
ということで、Meyer Optik Görlitzの企業名にも含まれているGörlitz市の協力も得て、力強く復活した印象です。
日本にも新レンズがお求め安い価格で入って来ることを期待します!