Nikonが8月6日に2020年3月期 第1四半期決算を発表ました。
日本経済新聞がその概要を伝えています。
“スマートフォンの高機能化によるデジタルカメラ市場の縮小に加え、景気が減速している中国などで一眼レフカメラの販売が落ち込んだ。”
Via ‘ ニコンの4~6月、純利益50%減 一眼レフ落ち込む :日本経済新聞 (https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48276560W9A800C1DTB000/)
- デジタルカメラ市場の縮小に加え、中国の景気減速などで一眼レフカメラの販売が落ち込む。
- 一眼レフは高級機が堅調だが入門機が不調。
- 「レンズ交換式カメラ」全体の販売台数は45万台と21%減。
- ミラーレスカメラの初期投資がかさみ、カメラ事業の営業利益は72%減の35億円と大きく落ち込む。
- デジカメの市況は一段と悪化し、第2四半期以降の業績は更に不透明感。
この記事では”一眼レフ”という単語を使っていますが、公式発表の資料を見ると、一眼レフ高級機に関するコメントはありませんので一眼レフとレンズ交換式カメラを混同されているのかもしれません。
こちらがNikonの公式発表資料の抜粋。
Nikonの発表をまとめてみると、、、
- フルサイズ高級機は欧米で前年を上回るが、他の地域についてコメントが無い。
- 一眼レフの初級機、中級機は中国、アジアで販売台数が大きく減少、他の地域もおそらく減少している。
- レンズ交換式、交換レンズ、コンパクトカメラの全セグメントの販売台数はで昨年Q1より大きく減少。
カメラ市場に縮小や中国の景気悪化が主要要因のようですが、Nikonに入門ミラーレスカメラが無いことが販売台数減少の追い討ちになっているようです。
また、フルサイズ高級機は堅調ということですが、Fマウント一眼レフとZマウントミラーレストータルで所謂食い合いという感じになっていることが予測できます。
結局新規ユーザーの獲得が出来ていないNikonの先行きがちょっと不安です。
東京2020をきっかけにして来年は回復すれば良いですね!