CIPA(カメラ映像機器工業会)が7月のカメラ・レンズの出荷台数の統計を公開しました。
今回の発表資料からも依然として厳しい状況が伺えます。
デジタルカメラ出荷額は前年同月比77.9%と二桁の落ち込みが続いています。
レンズ交換式カメラは前年同月比75.5%と大きく落ち込みました。
昨年は月によっては回復の兆しがありましたが、今年はこれまで平均して2桁の落ち込みとなっています。
交換レンズも前年同月比、73.4%ということで更に落ち込みが激しいですね。
昨年はレンズは堅調のイメージがありましたが、今年はレンズが大きく落ち込む傾向が続いています。
コンパクトカメラは底を打っているようにも見えますが、それでも前年同月比80.8%となっています。
10月の消費税アップに先立ち8月から9月は各社キャッシュバックを行なっていますので、このグラフが上向けば良いと思うのですが、この統計はワールドワイドですのでその効果は小さいのかもしれませんね。
先日このようなニュースが流れました。
“ 「コンパクトデジカメの販売は最盛期の08年に業界全体で1億1400万台あったが、18年は1050万台と10分の1以下になった。一眼カメラも12年にピークの1800万台で18年が1030万台とほぼ半分に減った。この傾向はあと2年ほど続くだろう。両方合計で500万―600万台まで下がると覚悟している。これはスマートフォン出現による市場構造の変化だ」”
Via ‘ 「光学産業の将来は無限」逆風下でもキヤノン・御手洗会長が意に介さないワケ (https://newswitch.jp/p/19039)
カメラ市場の縮小はあと2年続ということですが、このままの2桁ペースで下落が続けば更に半分の市場になるという計算がそのまま現実になるということですね。
厳しい状況が続くようですが、Canonはそれを見越した事業計画を立てているようですが、今後の他社の動向も注目ですね。