X Summit SHIBUYA 2019 のライブ配信で、レンズの発表に続いて後半はカメラ側の発表に続々きます。
後半ももてんこ盛りでした。
新ファームウェアによる機能拡張について
ユーザーから機能拡張の要望が多かった9項目。
今回はこの中で3つの機能を選んでファームウェアに追加する。
- マルチショットHDR
- フォーカス ブラケッティング
- 多重露光が9枚まで可能に
9枚の多重露光はこんな感じ。
ジンバルやドローンとの連携が可能に。機器側から露出やフォーカスなどの制御が可能に。
ビデオグラファーに歓迎される機能になる。
ジンバルやドローンからコントロールが可能にな。
新カメラのコンセプトはピュアフォトグラフィーへの回帰
3つのコンセプト
CARRY & ACCESS
カメラを持って外に出たくなること。
FIND & FRAME
最良の被写体を見つけ、構図をファインダーでフレーミングする。
SHOOT TO EXPRESS
撮影時は物理的なシャッターを押すということ。
リアスクリーンではなくファインダーを覗きならシャッターに集中すること。
これらのコンセプトをピュアフォトグラフィーのために最新の技術をどう活用して実現するかを考えた。
X-Pro3の発表
1. CARRY and ACCESSの実現
カメラを持ち出したくなるようなサイズ、重量、思慮深いデザイン、そじて信頼性を実現した。
軽量かつ高強度なチタン素材を採用。
20年前もTX1がチタンとステンレスが使われていたが、デジタルカメラでチタン合金は殆ど使われていなかった。
これまでデジタルカメラでチタンが使われなかったのは、強度が高いので加工が難しいこと、そして、放熱性が悪いのでデジタルカメラに向いていなかったということである。
FUJIFILMはチタンボディのプレス製造方法を確立した。
最終仕上げは職人の手によるもの。
FUJIFILM X-Pro3はこのチタンボディを採用する。
チタンボディへのX-Pro3のレーザー刻印の様子。
X-Pro3実機をお披露目。
グリップも更によくなっている。
チタンボディに更にエクストラコーティングを採用した2色のカラーを追加。
エクストラコーティング硬度はサファイア相当で耐スクラッチ性能は10倍向上。
エクストラコーティングが採用されるのはDURA Black、DULA Silverの2色。ベーシックのBlackを合わせて合計3カラーモデルとなる。
Xフォトグラファーの方はブラックがお好みのようです。
結局3個欲しくなる。
2. FIND and FRAME
写真としてファインダーで撮影ための新ハイブリッドビューファインダー。
光学ファインダーを改善する為に、全ガラスエレメントを再設計した。
- 更にクリアに
- 歪曲が最小に
- より広角に
EVFも完全新設計した。
- 高解像度化
- コントラストの向上
- カラースペースの拡大
- より明るく
- リフレッシュレートの高速化
パネルのカラースペースは先代モデルと比較して特に赤側の再現性を拡大。
箱根でのディスカッションで沢山呑んだせいか、このようなリアパネルが無いという奇抜なアイデアが出た。
そして、リアパネルを極小のものにしてみた。
この小さいスクリーンのアイデアをX-Pro3に搭載した。
加えて、折り畳み方式の隠しモニターとした。
リアパネルはウェストレベル撮影とプレイバックで使うため。
最初のアイデアは90度だったが、180に変更した。これによってカメラを高構えて撮影することが出来るようになった。
X-Proシリーズはピュアフォトグラフフィ志向の方向けのカメラである。
Tシリーズはフォトグラフィーと動画のコンビネーションが可能であり、より多彩なビデオフォトグラファー向けのカメラである。
3. SHOOT, EXPRESSION
フィルムカメラの背面にあった、、、
フィルムのパッケージフォルダーを思い出して欲しい。
X-Pro3の背面の小型モニターを同様に、、、
カラー表示モニターとしてフィルムのパッケージを再現する機能を搭載した。
このようにフィルムシミュレーションを変更すると背面のパッケージ表示も変わる。
フィルムパッケージの画像は電源を落としてもそのまま表示されている。
新フィルムシミュレーション クラシックネガ
新たにClassic Neg.を搭載。
PROVIA の忠実な色表現
VELVIAの色表現はパンチーでビビッド
Classic Neg.はよりノスタルジックな色表現となる。
グリーンとスキントーンの色表現が異なる。
プリント的な表現である。
クラシックなでストーリー性を持つ色である。
FUJIFILM X-Pro3は10月23日に正式発表する。
2019年10月24日 東京をはじめとした全世界で体験イベント FUJIFEST2019を開催する。
ということで、今回のライブイベントが終了しました。
FUJIFILMファン待望のX-Pro3はいかがでしょうか?
今回のX-Pro3はデジタルカメラとしてはLeica Mシリーズと並んで最も銀塩カメラの撮影体験を得ることが出来るカメラに仕上がって来たように思えます。
背面のフィルムパッケージの表示は一見ギミックかのように思えますが、これまでのカメラは選択したエフェクトを画面にアイコンで示す程度だったのに対し、X-Pro3は写真家として作品をクリエイトする為のフィルム選びを意識することが出来る唯一のカメラだとも思います。
これでFUJIFILMはカメラファンのみならず、写真好きの方の心も掴んでしまったと思います。
X-Pro3も人気のカメラになりそうですね!価格も含めた発表が待ち遠しいです。