DPreviewによれば、iPhone 11 シリーズに搭載された超広角カメラでは現時点でRAW現像が出来ないことが判明したそうです。
“it’s been revealed the ultra-wide camera unit on all three models isn’t yet capable of capturing Raw image data or manual focus, unlike the wide-angle camera (and telephoto camera on the iPhone 11 Pro models).”
Via ‘ The ultra-wide camera in the iPhone 11 models is fixed-focus, doesn’t support Raw capture: Digital Photography Review (https://www.dpreview.com/news/6137710561/the-ultra-wide-camera-in-the-iphone-11-models-is-fixed-focus-doesn-t-support-raw-capture)
- 先週Apple iPhon11 が発表され、3機種共に超広角カメラモジュールが搭載されていた。
- これらはAppleのデバイスでは初の超広角カメラであり、まったく新しい可能性と撮影機能をもたらしている。
- しかし、これら3つのカメラが全て同じでは無い、例えば光学ブレ補正は超広角カメラユニットは搭載されておらず、更にRAWイメージが取得出来ず、マニュアルフォーカスも出来ないことが判明した。
- 一方でiPhone 11 Proモデルに搭載されている望遠カメラではこれらが可能である。
- Haraid(RAW撮影アプリ)の開発者であるBen Sandofsky氏が、超広角単焦点レンズのカメラでは、RAWファイルの出力が出来ないことを明らかにした。
- その理由は明らかでは無いが、Sandofsky氏のツイートのコメントでは超広角カメラでは許容範囲を超える強烈な樽型歪曲が発生しているのでは無いかと回答している。
- これを補正しないと換算13mmという焦点距離では大きな歪みが発生し、iOS app側に補正処理を実装しない限り歪んだ写真となってしまうということだ。
- もしAppleが将来のiOSのアップデートでRAW対応する可能性が無ければ、現時点では2つのカメラモジュールだけRAW撮影が可能であることになる。
確かに換算13mmという画角ですが、フルサイズの対角魚眼レンズが15mmあたり(私もEF8-15mm F4L使ってます)ですので、13mmで歪曲の無い画像を得るには相当の画像処理が必要と思われます。
また、光学手ぶれ補正と歪曲の補正処理を連動させるのも大変そうです。
一方、最新のスマホではAIプロセッサーが写真の画質を作り上げていますので、あえてユーザーがRAW現像を行う必要性はそれほど無いかと思います。
ただ、他社のスマホのマルチカメラがセンサーサイズも画素数も異なるモジュールなのに対し、iPhone 11シリーズの3つのカメラは全て1200万画素のセンサーが使われていることから、個人的には素直にRAW撮影が出来ることを期待していました。
私はスマホでLightroomを使うことがあるのですが、それはジオメトリ補正をしたい時です。
こちらのイベントの写真は全てOPPO Reno 10x ZoomでLightroomを使って撮影しました。
そして帰りにWi-Fiがあるカフェなどに立ち寄りLightroomの写真をクリエイティブクラウドに同期させます。
そうすると、iPad Pro 12.9でRAW現像が出来るようになります。
IPadではLightroomのジオメトリー補正をApple Pencilを使うと効率良く(と言っても手作業ですが)行うことが出来ます。
例えば、横の席から撮ったこちらの写真をジオメトリ補正とトリミングすると、、、、
こんな感じになります
この補正をJPEGでやるとかなり汚くなってしまいます。
というか最近のスマホでそれほど明るく無いイベント会場で(Webページ用ですが)ここまで撮れるのは凄い進化だと思いました。
このような用途ではもうコンデジやミラーレスも必要無いかもですね。
ちょっと脱線しましたが、私もiPhone 11 を買おうと思っていたのですが、将来広角側でもRAW現像出来るようになることを祈ります。
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