DxO Mark センサースコアにSONY α7RIVが追加、ライバルとの比較も
DxO Mark Sensor ScoreがSONY α7RIVのテスト結果を掲載しました。
“The new Sony A7R IV sensor achieves an overall DXOMark score of 99, making it one of the best-performing sensors in our database. “
Via ‘ Sony A7R IV sensor review – DXOMARK (https://www.dxomark.com/sony-a7r-iv-sensor-review/)
総合ポイントは99ということです。

フルサイズセンサー機として最高スコアはPanasonic S1R、Nikon D850、SONY α7RIIIの100ポイントですが、6120万画素へ増加しているにもかかわらずわずか1ポイント少ない値の留まるのは技術の進歩ということですね。
DxOはライバル機であるS1R、Z7と各テスト結果を分析しています。
色再現性
- Z7に近いがα7RIVは0.3ビット劣る。しかしその差に気が付くことは無いだろう。
- ISO25600の超高感度になると他を上回るのは印象的である。
- 最も良好なのはS1Rであるが大きなマージンにはならない。
ダイナミックレンジ
- ベースISOでの約15段(14.77EV)は印象的な値である。
- ISO200まではNikon Z7に対して優位性がある。
- RAWファイルにおいても僅かだがノイズリダクションが行われているようだ。(グラフがスムースになっている)
- ISO800までS1Rに対して優位でありこの差は輝度が高いシーンでは優位になる。ISO1600では殆ど差がなくなる。
ISO性能
- 3機種とも良好な耐ノイズ性能を持つ。
- α7RIVはISO25600以上で優位に立つが、RAWファイルでも低照度部のノイズ処理が行われているからだろう。
- 但しいずれもISO51200以上では許容範囲を超えてしまう。
- Z7はベースISOを用いると最良だがISO64に設定する必要がある。
まとめ
- SONYの高解像度機α7Rシリーズの最新機種となるα7R IVは、ピクセル数の増加による発生する課題に対し、特に低ISOで優れたダイナミックレンジを有し、かつ優れた色再現性とノイズ処理を提供している。
- これらは低画素機に対しては十分な性能では無い、しかし6120万画素になったことは現存するフルサイズフォーマットとして最高であるという説得力がある。
- 加えて、AFのアップグレード、高解像度のEVF、より堅牢に、人間工学の改善などで現時点では最も可能性が高く、多用途のフルサイズカメラであると言える。
α7RIVは画素数が増加しても画質が低下していないということで、アップグレードされる方は安心して買い替えられるということですね。
一方で4000万画素でよければ、α7RIIIという選択もありそうです。