DPReviewが年末恒例のプロダクトオブザイヤーを発表しています。
“If 2018 was the year that full-frame mirrorless went mainstream, 2019 was the year when all of the major manufacturers really doubled-down on their mirrorless strategies. Canon pumped out a series of very high quality RF lenses, alongside the world’s cheapest full-frame mirrorless camera. Nikon went all-in on its range of affordable F1.8 primes, and Sony pulled out all the stops – yet again – in the a7R IV.”
Via ‘ Our favorite gear, rewarded: DPReview Awards 2019: Digital Photography Review (https://www.dpreview.com/articles/2263828051/dpreview-products-of-the-year-2019?utm_source=self-desktop&utm_medium=marquee&utm_campaign=traffic_source)
2019年は主要メーカーが揃ってフルサイズミラーレスカメラとそのレンズのラインナップを揃えて来た1年となりましたが、各部門どのような製品が選ばれたのでしょうか?
ベストアクセサリ部門
ノミネート製品
- DJI Osmo pocket
- DJI Ronin SC
- Gnarbox 2.0 SSD
- Peak Design Travel Tripod
受賞 Gnarbox 2.0 SSD
- 世界を飛び回るフォトグラファーに選ばれる頑丈(防滴、防塵、耐衝撃)なバックアップSSDストレージ。
- 高速読み込み(350MB/s)SDカードリーダーを内蔵
- LCDモニタによってコピーの進捗確認が可能
- スマホと連携して、写真へのタグ付けが可能
- 交換バッテリー
- MicroUSB経由で他のデバイスへへ充電を行える
- iPad Pro にUSB-Cケーブル接続することで、LightroomやAffinity Photoと連携する
ベストスマートフォン部門
ノミネート製品
- Apple iPhone 11 Pro
- Google Pixel 4
- Huawei P30 Pro
- Samsung Galaxy S10 5G
受賞 Google Pixel 4
- 暗所のスチル写真はディテールとノイズリダクションのバランスがこれまでのスマートフォンの中で最良である
- DNGはマルチショットによるRAWデータとなっている
- 新天体モードも素晴らしく印象的である
- 超解像度ズームと新望遠モジュールによってライバルより優れたズーム撮影が出来る
- iPhone とは異なり望遠モジュールは暗所でも使かえる
- デュアルエクスポーズコントロールではHDRをリアルタイムで調整出来る
- 改善されたポートレートモードでは深度マップエラーが減少しミラーレスカメラのようなボケが得られシャッターラグも事実上無い
- 動画品質や画像処理においては他の選択肢もあるが、静止画においては勝者となっている
ベストズームレンズ部門
ノミネート製品
- Canon RF 70-200mm F2.8L IS USM
- Canon RF 24-70mm F2.8L IS USM
- Nikon Z 24-70mm F2.8 S
- Panasonic Leica DG Vario-Summilux 10-25mm F1.7 ASPH
- Sony E 16-55mm F2.8 G
受賞 Canon RF 70-200mm F2.8L IS USM
- 小型、高い信頼性、軽量、AFは超高速かつ静か、手ブレ補正も素晴らしい
- Nano USM技術により、EFのUSMから大幅にAF速度の向上している
- 最も印象的なのは光学性能である
- 全焦点距離で開放のコントラストとシャープネスはクラス最高
- ボケもスムースかつ滑らか
- 色収差も良くコントロールされている
- 驚くほどコンパクトでこれまでの70-200mm F2.8の中で最も印象的だ
ベスト単焦点レンズ部門
ノミネート製品
- Tamron SP 35mm F1.4 Di USD
- Sigma 35mm F1.2 DG DN | Art
- Sony FE 135mm F1.8 GM
- Nikon Nikkor Z 85mm F1.8 S
受賞 Nikon Nikkor Z 85mm F1.8 S
- Nikon Zシステムの Sシリーズ単焦点レンズの汎用性やバリューは言うまでも無く、その性能は今年の印象的な製品の1つとなった
- 1000ドル未満で小型軽量なのは、NikonがF1.8を選択したことによるもので、他の高価な大口径レンズよりも優れている
- シャープで収差が少なく携帯性に優れたポートレート用単焦点レンズだが、ライバルの一部よりは明るく無い、また次点となるSONY FE 135mm F1.8ほど洗練されてはいないが、非常に実用的なレンズである。
- 滑らかなボケを有することでZ6/Z7ユーザーにとっては素晴らしいポートレートレンズであり、APS-CのZ50ユーザーには135mm相当の素晴らしいレンズとなる。
- 小型軽量ながら優れたシャープネスを備えているので風景や街頭のスナップレンズとしても使える。
ベストコンパクトカメラ部門
ノミネート製品
- Canon PowerShot G5 X Mark II
- Leica Q2
- Ricoh GR III
- Sony Cyber-shot RX100 VII
受賞 Ricoh GR III
- 我々が最も好きになるコンパクトカメラの1台。
- 小型、軽量でセンサー側手ぶれ補正を有し、驚異的な画質を実現する。
- SONY RX100 VIIと同様に旅行や日常の写真撮影に最適なカメラである。
- 28mm固定であり、動画モードは素晴らしいものでは無いが、純粋な写真撮影のカメラであり、大きく重く複雑なモデルでは得ることが出来ない画像を撮影出来る
ベストコンシューマー向け静止画/ビデオカメラ部門
ノミネート製品
- Fujifilm GFX 100
- Panasonic Lumix DC-S1
- Panasonic Lumix DC-S1H
- Sony Cyber-shot RX100 VII
受賞 Panasonic Lumix DC-S1
- S1とS1H共に最高のビデオカメラであり、静止画にも対応するハイブリッドカメラでもある。
- しかしS1の方が勝者となったのは奇妙に思えるかもしれないが、それが今回のポイントである。
- PanasonicはS1Hを予定していた為、当初はS1の動画をそれほど良くする必要は無かった。
- そして有償アップグレードによってS1は動画性能が向上し、多くの映画撮影者に高価なS1Hが不要であることを証明した。
- 今年我々は多くをS1を用いて撮影したことはとても印象的で、おそらく他のどのメーカーよりも正しい動画撮影を知ってると感じた。
ベスト入門ミラーレスカメラ部門
ノミネート製品
- Canon EOS M200
- Fujifilm X-A7
- Olympus PEN E-PL10
- Sony a6100
受賞 Canon EOS M200
- EOS M100から大きなアップグレードでは無いが、瞳AFの搭載は歓迎する。
- 我々を踏めた多くの初心者は、友人や家族の写真を数多く撮っているとすれば瞳AFの有無は大きな違いとなる。
- また4K動画とファイルサイズを節約出来るCRAWも追加した。
- EOS M200は多くの新機能を掲げていないが、機能性、操作し易いデザイン、信頼できる画質など、素晴らしい入門ミラーレスカメラであり、2019年のお気に入りとなった。
ベスト中級ミラーレス部門
ノミネート商品
- Canon EOS M6 Mark II
- Fujifilm X-T30
- Nikon Z50
- Sony a6600
受賞 Canon EOS M6 Mark II
- Canonnはこれまで長い間、高品質で堅牢なレンズ交換式カメラを作り続けて来た。この経験はEOS M6 Mark IIにも活かされている。
- 本当に優れたカメラとして、ライバルに対して全て超えている必要は無い。私達の創造性を妨げない範囲で、あらゆる部分が充分であれば良い。
- EOS M6 Mark II はコンパクトなEF-M システムに対するCanonのコミットメントを再確認する製品である。
- これまで初心者向けのモデルであったが、M6IIはより上級者に説得してもらえるシステムになっている。
- 新3250万がそセンサーは印象的な解像度とダイナミックレンジを持つ。
- AF追従での14コマ/秒の連写性能はライバルに匹敵する性能だ。
- センサー全域での4K記録を行なっている。
- 特定のスペックで他を圧倒する性能は有していないが、オールラウンドのパッケージとして最高のミラーレスカメラの称号を獲得した。
ベストハイエンドミラーレスカメラ部門
ノミネート製品
- Fujifilm GFX 100
- Olympus OM-D E-M1X
- Panasonic Lumix DC-S1R
- SONY α7R IV
受賞 SONY α7R IV
- SONY第四世代の高解像度フルサイズミラーレスモデルは最もバランスの取れたカメラとなった。
- 6020万画素で撮影出来る。
- 業界をリードするAFトラッキング性能を有する。
- 10コマ/秒の連写が可能。
- 最高の4K動画を撮影出来る。
- 耐久性が改善されている。
- バッテリー寿命は平均をはるかに上回る。
- 人間工学の改善によって以前のモデルよりも快適で使いやすい。
- アクションスポーツ、広告撮影、風景まであらゆるものが撮影出来るカメラである。
DPreview イノベーション部門
ノミネート製品
- Canon RF 70-200mm F2.8L IS USM
- Fujifilm GFX 100
- Olympus OM-D E-M1X
- Peak Design Travel Tripod
受賞 Fujifilm GFX 100
- GFXに新機能と言えるものはあまり無いが、各要素のインテグレーションが革新的であることだ。
- ボディ側手ぶれ補正
- 印象的な動画記録
- 中判センサーに位相差AFを搭載していること
- これらの要素が組み合わされた結果、最も高性能で最も革新的なカメラとなった。
- FUJIFILMはここ数年中判フォーマットの民主化に取り組んで来たが、1億画素のGFX100によって、中判カメラの可能性に対する認識を完全に変えてしまった。
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DPReview プロダクトオブザイヤー
ノミネート製品
- Apple iPhone 11 Pro
- Canon RF 70-200mm F2.8L IS USM
- Fujifilm GFX 100
- SONY α7R IV
受賞 SONY α7R IV
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- 我々の中ではSONYについて意見が分かれている。何故なら以下の2つのポイントで注目を集めてしまっているからだ。
- SONYはここ数年多数のハイエンド製品を出し続けている。
- SONYはとても良くなっている傾向がある。
- とは言え全体的に見てもα7RIVは最高のミラーレスカメラである。
- 愛好家向けのα7IIIは引き続きベストセラーを占めているが、α7RIVより高解像度、最高のAFシステム、ライバルを含めて中でもベストになる幾つかの動画機能有している。
- 実質的なフラッグシップとなったα7RIVに対して、今年CanonやNikonに直接競合となるカメラを出すことが出来なかったことは有利だった。
- もし2020年にα7RIVの競争力を失わせるようにするには、いすれもメーカーは際立って優れた製品を出す必要があるだろう。
- 我々の中ではSONYについて意見が分かれている。何故なら以下の2つのポイントで注目を集めてしまっているからだ。
いかがでしょうか?
フルサイズの最高画素数でありながら高速連写を実現、そして一眼レフを霞めてしまうAF性能を実現してしまったα7RIVが今年のベストカメラに選ばれることは異論は無いです。
その裏でCanon EOS M6 Mark IIは、飛び抜けた性能が無いにもかかわらず、納得出来る性能バランスが評価されているのも注目ですね。
ただ、ここまでSONYのミラーレスカメラが進歩してしまった代償なのでしょうか?一眼レフカメラの部門が無いということも時代の象徴なのかもしれませんね。