プロ写真家がコンパクトカメラを持つ理由(Fstoppers)
フィリピン在住の写真家でありFstopperのエディターであるNicco Valenzuela氏がプロ写真家がコンパクトカメラを導入すべき理由を説明する記事を掲載しました。
“Most photographers, especially the big-shot professionals, are very selective and even grandiose with their gear, but here’s why having a casual and compact camera for everyday use is a great idea.”
Via ‘ Why Every Photographer Should Have a Casual Compact Camera | Fstoppers (https://fstoppers.com/originals/why-every-photographer-should-have-casual-compact-camera-435385)
はじめに
殆どの写真家、特に大物のプロの方は、厳選された権威も感じられるような道具を持っている。
それに加えて、普段使い用のカメラとしてカジュアルなコンパクトカメラを持っているのは素晴らしいアイデアのように思える。
このサイトの読者の方々もカメラに搭載されている技術は年々進化していることを知っているだろう。私も写真家としての生きて行く上で常に最高の道具を追求し続けている。
だが、ほとんどの人が大砲を求めているのに対し、何故プロフォトグラファーはコンパクトカメラを探しているのだろうか?
プライベートでのニーズ
半年前からFstoppersの記事を執筆し始めたが、その間かなりの数のカメラの関連アクセサリーをレビューして来た。
我々の記事は、皆さんの時間を費やしてもらうに値する内容を示す為に、気を止め、目を楽しませる魅力的なビジュアルを提供する必要がある。
そのように、私はギアのレビュー用として、常に良い製品写真を撮るように心掛けているが、普段は自分の道具でそのようにセットアップする気は起こらない。
よって、私は小型のカメラを購入するのが合理的であると決めた。ただその事にあまり多くを費やしたく無いとも考えた。
SONY RX100 M3を選んだ
ポケットに収まり、かつまともな画質の写真が撮れるものが欲しかった。
Canon G7X、FUJIFILM X100とSONY RX100が候補に挙がったが、RX100が探していたものであることが判った。
小さくポケットに収まり、まともな電子ファインダーを持ち、ある程度の焦点距離をカバーするなど。
第三世代モデルを選択したのはEVFが搭載された最初のモデルで最も安価になっていたからである。
コンパクトカメラを持ち歩くメリットと効果
素敵なコンパクトカメラに出会い、どこに行くにも持ち歩いていた。
それ以前は、毎日使うカメラはスマートフォンの役割だった。しかし、解像度を失わないでズームできるものを常に欲しいと思っていた。
私はプロ建築写真家でもあるが、多くのフォトグラファーのように自己疑念に苛まれることがある。
それは過去の仕事に対して、常に自身のビジョンを進化させる方法’を模索し、クリエイティブな撮影を続けなければならないからである。
私が発展途上の都市に住んでいることは、日常から数多くの被写体に触れることが出来ているのも事実である。
このような習慣は2つの利益を実らせた。
- 退屈な用事でも楽しんで外出することが出来ること。
- 被写体に潜んでいるユニークなアングルを見つけ出す目を得たこと。
最近旅行に出かけた際に道具を持ち運ぶことが出来ない状況があり、その時も便利だと感じた。
小型でカジュアルなカメラを常にポケットに入れておくことで何か面白いものを見つけた時は喜びとなった。
幾つか選択した写真の画質はまぁまぁで少なくとも仕事に用いるには十分であった。
ライフスタイルとしての写真
写真を、趣味や仕事の対象というよりライフスタイルと考えているのは私だけでは無いと信じている。
私は1枚の写真の為に1日を掛ける種類の人間では無いが、常に素敵でユニークな写真を探求するタイプだ。
数年前を思いだすと、私は自分の道具をどこでも持ち出す文字通りの熱心な写真家だったが、最近は常にそのようなエネルギーを持っているわけでは無い。
そうなると、常に手に届く範囲の高性能なカメラを置いておけることは喜ばしいことである。
手元に置いておくことであらゆる瞬間をキャプチャ出来る(制限はあるが)。そうすることで将来のプロジェクトに役に立つ目を鍛えておくことが出来ている。
いかがでしょうか?
確かに最近スマホでも十分な写真が撮れるようにもなりましたが、プロだけではなくとも、カメラ・写真好きな方もお気に入りのコンパクトカメラを1台持っておくのも良いことだと思います。
ただ、このようなコンパクトカメラ選びにおいてもスペック競争に巻き込まれてしまうと本末転倒ですので、Nicco氏のようにそこそこ性能で、カジュアルな選び方も良いかと思います。
GRやX100も良いですが、道具の存在感が大きく逆に肩肘を張ってしまいそうですし。
SONY Cyber-shot DSC-RX100M3は300gを切る重量でEVFも備え、レンズの出っ張りも少ないですし、価格もこなれているので確かに、ライフスタイルとしてもコンデジとしては最良かもしれません。
SONYは各モデルを年々進化させていますが、旧モデルも併売していること、またその旧モデルにしてもライバルと比較しても十分に使える性能を有しているのが凄いと思います。
おっと、ライフスタイルのカメラのお話ですので、スペックを考えない方が良いということですね!