買い物上手DMG森精機がニコンに急接近(日本経済新聞)
日本経済新聞のWeb版に業績不振のNikonと堅調のDMG森精機の接近を解説する記事が掲載されました。
“果たして業務提携だけで済むのか――。そう思わざるを得ないのは、ニコンとDMG森精機が11月に発表した提携だ。工作機械がネットにつながるIoT対応を急ぐDMG森精機にとって、ニコンの技術は喉から手が出るほど欲しい。もっと突っ込んだ策を検討していてもおかしくない。”
Via ‘ 不振のニコンに急接近 買い物上手DMG森精機の狙い :日本経済新聞 (https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53173110Q9A211C1000000/)
11月にニコンとDMG森精機提携を発表
- ニコンの計測技術および画像処理技術をDMG森精機に提供し工作機械を両社で開発
- ニコンの光加工機の販売にDMG森精機の販売網を活用
提携を発表した背景
- Nikonの業績は大幅な減収・減益、さらに下方修正。
- 成長戦略の柱として打ち出したのが光加工機。
- DMG森精機の業績は堅調
- 自社の工作機械にニコンの計測技術や画像処理技術を活用する。
利はDMG森精機に大きい。
- DMG森精機は「軒先を貸す」だけなのに対し、ニコンは虎の子の技術を差し出す内
- 容。
- 窮地に陥っているニコンに救いの手を差し伸べることで、技術を格安で獲得。
DMG森精機は冷静に金の卵を見抜いていた
- DMG森精機は10年にソニー完全子会社のソニーマニュファクチュアリングシステムズから計測機器事業を買収。
- リーマン・ショック後に各社が慌てて事業を切り売りする中、DMG森精機は冷静に金の卵を見抜いていた。
- 工作機械では計測技術や画像処理技術の重要性がさらに高まっている。ニコンが持つ技術の価値は高い。
- 今後のニコンの業績次第では、DMG森精機が事業買収などを提案することも十分にあり得そう。
Nikonがこのまま業績を回復出来ないのであれば、更なる技術の切り売りや最悪事業自体を切り離す可能性もありそうですね。
Nikon Z50は好調のようですので、次の製品も出来るだけ早く出して欲しいですね。