キヤノンが米国で写真家向けのジョブマッチングサービスImage Connectを発表
Canonは米国ラスベガスで開催されたCES2020イベントで、EOS-1D X Mark IIIを大々的に発表しましたが、もう1つ重要な発表を行なっていたということです。
それは、写真家向けのジョブマッチング、写真販売配信サイトとなる Image Connect サービスを発表したということをPetaPixelが伝えています。
“Canon was an on announcement spree at CES. In addition to officially releasing the 1D X Mark III and debuting an AI Lightroom assistant, the camera brand also launched something called Image Connect: a ‘photographer matching service’ that could help photographers find work.”
Via ‘ Canon’s New ‘Photographer Matching Service’ Helps Photogs Find Work (https://petapixel.com/2020/01/10/canons-new-photographer-matching-service-helps-photogs-find-work/)
- Canonはこれをマッチングサービスと呼んでいるが、契約、画像配信、支払いまでを処理するフル機能のジョブボードとして捉えることが出来る。
- フォトグラファーの採用プロセスはこのプラットフォームを通じて行われる。
- 顧客(依頼側)はこのプラットフォームでイベント、場所、日付など仕事に関する基本情報を入力する。
- 関連している写真家と顧客がマッチすると、顧客は写真家のプロフィールを確認した上で仕事の依頼を入札することが出来るようになる。
- 写真家は(標準的な価格では無く)独自の価格設定を行うことが出来、顧客にその料金と自身の価値のオファーを送ることが出来る。
- このオファーが受け入れられると、プラットフォームを介して仕事が予約状態となる。
- イベント後に、イメージはCanonの顧客向けポータルを通じて電子的に配信される。
こちらがImage Connectのサイト。

現時点で米国内でのベータサービスとなっているようですが、写真家側はプロフィールを入力し登録することが出来るようです。
またこちらのイメージを見ると、ジョブのみならず、写真も購入することが出来るようにも見えます。

で、今後Canonはジョブマッチングやフォトストックといったモノ作りでは無いビジネスに本格的に乗り出すということでしょうか?
カメラやレンズのみならず、写真家やコンテンツを販売することで収益を確保する企業なるということなのでしょうか?
ただ米国は勿論、日本でも既に写真家向けジョブマッチングサービスがありますし、フォトストックサービスとしても全世界をカバーするGettyImages、500px、Adobe、日本ではPIXTAをはじめとするサービスが多数存在しますので、Canonのサービスがどれだけ認知され拡大するのか今後注目したいと思います。