コロナウィルス流行で仕事を失ったモデルさんが思い付いたZoomを使ったバーチャル撮影が面白い
米国インディアナ州在住で旅行写真家・モデルとして20年以上の経歴を持ち、ドラッグレーシングチームのプロモーションモデルとしてまたビデオグラファーとしても働かれていたSamantha Mathiasさんはコロナウィルス流行で全ての仕事を失ったことをきっかけにしてZoom会議を用いた遠隔地からのバーチャル撮影を思い付き実現させたということです。
“Walt and I did our first test a few weeks ago… and since then it has blown up, receiving more positive feedback than I ever expected!”
Via ‘ Model Lets Photographers Control Her DSLR Over ‘Zoom’ for Long-Distance Photo Shoots (https://petapixel.com/2020/04/17/model-lets-photographers-control-her-dslr-over-zoom-for-long-distance-photo-shoots/)
こちらが200マイル離れてところからリモートでバーチャルモデル撮影を行ったという動画
Petapixelにバーチャル撮影したポートレート写真も掲載されています。
- 4月に予定されていた2つのツアーがコロナウィルス流行によって中止となり、加えてレースのスケジュールもキャンセルとなり私は失業状態になった。今こそ私はクリエイティブにならなければならない。
- 私は友人のフォトグラファーLouis Reed氏とスカイプやFaceTimeでの撮影を行っていたが、その時は高解像度での撮影は出来なかった。そこで私はアイデアを思い付いた。
- 私は野生写真家の方がリモート撮影をしていることを知っていたので、私自身をそれで撮影することにした。
- コンピューターで画面確認しながらティザー撮影するフォトグラファーのことも知っていた。
- そして、Wzalt Weiss,氏が高解像度のリモート撮影の方法を教えてくれ、そのプロジェクトを開始してから多くの人から期待以上のフィードバックを得ることが出来た。
- バーチャル撮影のセッティング概要
- Zoom会議をフォトグラファーとのプライベートチャットとして使う。
- スクリーン共有オプションで、私の画面を制御出来ることになる。
- フォトグラファーが私のラップトップの画面に接続すると、digiCamというソフトを起動しフォトグラファーにカメラのアクセスを渡す。
- Zoomは遅延が起こる可能性があり、撮影中の音声は、電話又はwhatsAppで通話することをお勧めする。
リモート撮影面白いしそうですね。
今回キーとなるアプリは、digiCamControlというフリーソフトのようです。
PCにこのアプリをインストールし。USBでカメラを接続するとPCからカメラをコントロール出来るようになると言うことです。
そしてデスクトップの操作権をフォトグラファーに渡すということですね。
こちらはOBSでストリーミングしながらdigiCamControlでカメラリモートを行う設定を紹介する動画です。
ということでZoomやOBSだけでなく、ティザーアプリの方も様々な組み合わせや方法もありそうで、もっと発展するかもしれません。
これ専用のアプリが出て来るかもしれませんし、5G時代になったらこのような完全リモートでの撮影が普通になるのかもしれませんね。
世界中で外出禁止という状況で写真撮影のお仕事やモデルさんのお仕事もままらない状況ということで面白い取り組みだと思いました。
カメラの物理的なポジションセッティングやライティング等、あるいは画面やレリーズ遅延などの問題もあるかもしれませんが、モデルさんとフォトグラファーがコミュニケーションを取りながら撮影するという点では、自撮りとは全く異なる写真が撮れるということですね。
写真業界では無い方々もお友達との撮影ごっことしても使えそうですね!